日蓮聖人のご霊跡めぐり

日蓮聖人が生涯をかけて歩まれたご霊跡を、自分の足で少しずつ辿ってゆこうと思います。

俎岩山蓮着寺(伊東市富戸)

2017-05-15 20:27:42 | 旅行
3年前に亡くなった僕の伯父は、伊東で暮らしていました。
最盛期の伊東の温泉旅館の板前として働いていました。
とても温厚で、怒った顔を見たことがない、そんな伯父でした。

伯父の命日が5月。
・・・5月ってことは日蓮聖人の伊豆法難会のある月ですよね!

ってことでお墓参りがてら行きましょうか!伊東!


小田原・酒匂川河口から伊豆方面を望む

当日は快晴でしたが、黄砂の影響でいつもはハッキリ見える伊豆半島が見えません。




日蓮聖人・伊豆法難の地である伊東

まず最初に訪れたのが富戸の海沿い

大きな松がいい雰囲気を出しています。



周辺は「伊豆海洋公園」といってダイビングの人気スポットです。



伊豆法難のご霊跡に建てられた蓮着寺は、ここにあります。
蓮着寺は法華宗のお寺です。



このお寺の境内にあるヤマモモの木が、それはそれは巨大で枝ぶりも見事!
国指定天然記念物になっているそうです。



日蓮聖人像に合掌。



小舟で流され相模湾の波しぶきを浴びたからでしょうか、表情も厳しいように思います。

無駄な肉が削げ、とても精悍な日蓮聖人です。



大きい松がニョキニョキ!!
「袈裟懸けの松」がこの辺りにあったそうです。この松は二代目。
初代は昭和初期にあった山火事が原因で、枯れてしまったそうです。



これまでに、鎌倉・稲村ヶ崎、東京・洗足池で、それぞれ袈裟懸けの松を見てきましたが、蓮着寺の松は、日蓮聖人が潮に濡れた袈裟を掛けたという逸話があるそうですよ。



アロエが群生しています。南国ムードの境内です!



祖師堂です。

海岸から100mくらいしか離れていないと思います。
潮で傷まないのかな・・・メンテナンスが大変そうですね。



海岸線に手が加えられていないので、とても素朴な風景。
懐かしい、昔の海です。



この境内で木の名所3カ所目!!

石喰いのもちの木です。
成長してゆく過程で石を木の中に取りこんでしまったようです。



やってきました!
俎岩(まないたいわ)です。

松葉ケ谷の草庵を焼き討ちにし、日蓮聖人を鎌倉から追放できたと思っていた念仏衆は、まさか1年後に鎌倉で日蓮聖人が辻説法しているとは思いもしませんでした。
驚いた念仏衆は鎌倉幕府に訴状を出しました。



この訴状に基づき、幕府は日蓮聖人を危険人物として逮捕、伊豆流刑にしてしまったのです。
上の画像は伊豆に流罪にした際に用いた船の1/6模型(鎌倉・妙長寺の境内)です。




鎌倉の材木座を出航した小舟は、荒れる相模湾を南西に進み、伊東に近くなりました。
ところが送り届け係の役人が船酔いしてしまい、日蓮聖人をある岩に置き去りにしたそうです。

「ここから伊東まで歩いてゆけ!」と。




それがこの俎岩です。

潮が満ちると海中に沈んでしまうそうです。
歩いてなんか行けませんよね~!

日蓮聖人はこの岩の上で泰然と読経をしていたところを、地元の漁師・弥三郎に助けられました。



伊豆法難の上陸地点である俎岩があった場所に、のちにこの地方の代官・今村若狭守が広大な土地を寄進し、祖師堂を建立したのが蓮着寺のはじまりだそうです。

罪人の汚名を着せられて流された、土地勘もなく知り合いもいない伊豆の海岸・・・
このあと日蓮聖人は伊東の地でどうやって生きてゆくのでしょう?
何か連続ドラマを見ているような気分です。

あ~、次回が気になる~!!!
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