たこさんの秋吉台日記

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2月24日 コバノカナワラビ

2008年02月24日 | Weblog

【 秋吉台の山焼きは、2月29日(金)に延期されました 】

(午前7時過ぎ)   08年2月24日 撮影
低温でさらさらの雪。
草に積もった雪は強風で落ちて、画像では雪はほとんど見えません。
カルストロードは滑り、時折吹く猛烈な風で、草原がヒューヒューと鳴っていました。

昨日見つけたコバノカナワラビを林縁に撮り直しに行きましたが、
大粒のあられに、強風と暗さも加わって、昨日よりも悪条件での撮影でした。

* * * * *

コバノカナワラビ(オシダ科 カナワラビ属) 常緑性。
葉柄は長さ50cmになることもあり、わら色、下部は褐色で鱗片が多い。
葉身は4回羽状深裂、小さい葉では2~3回羽状複生のこともあり、
胞子葉はやや直立して高く、小羽片が小さくなる傾向がある。
羽片は上部に向かって次第に短くなり、頂羽片というまとまりはない。
羽片・小羽片には柄があり、裂片の鋸歯の先端はかたい刺となる。
葉質はかたい革質、細い鱗片が葉脈に至るまで各軸につくが、葉面は無毛。
胞子嚢群は葉脈に背生、裂片の中肋近くにつき、包膜は円腎形、全縁で無毛。
本州(関東以西の海岸沿い)・四国・九州・琉球の暖地に普通で、
やや乾燥した山地の林床に生じ、しばしば群生する。

【 ① 秋吉台では
「林内にやや稀」の コバノカナワラビ 】

08年2月23日 撮影
「長羽片の形にならないが、オニカナワラビとは似ていない。
羽片の基部は3~4回羽状に切れ込み、混み合っていること、
質がずっと薄くてツヤに乏しいことなどから、はっきり違うイメージ」

このイメージの違いは想像ができませんでしたが、見た途端、「これだ!」と。

【 ① 最下羽片


08年2月23日 撮影
触ってみると、オニカナワラビのような「ガサガサ」感はありません。

【 ① 裂片の鋸歯の先端はかたい刺となる

08年2月23日 撮影
【 ① 胞子嚢群は葉脈に背生、裂片の中肋近くにつく

08年2月24日 撮影
【 ① 葉柄の下部 】


(画像の上側が葉柄の下です) 08年2月23日 撮影
「下部は褐色で鱗片が多い」

【 ② 数メートル離れた場所で見つけた2株目】

08年2月23日 撮影
【 ② ― ①より小ぶりでほっそりしています】


08年2月23日 撮影
「羽片は上部に向かって次第に短くなり、頂羽片というまとまりはない」

【 ② 葉裏 】

08年2月24日 撮影
裂片が細いので、①よりソーラスが混み合っています。


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