たこさんの秋吉台日記

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3月17日 ジャヤナギ

2007年03月17日 | Weblog

ジャヤナギ〈蛇柳/別名オオシロヤナギ〉(ヤナギ科 ヤナギ属) 花期は3月。
湿地に生える高さ5~10mになる落葉高木。雌雄別株。
雌株だけが知られている。小枝の分岐点から折れやすい。葉は互生。
葉身は長さ10~16cmの狭楕円形。ふちには先端が腺になる鋭い鋸歯がある。
葉の展開と同時に開花し、花序は長さ約1.5cmの楕円形。

昨年夏、川の中の土がたまった所にヤナギが生えているのを見つけ、
葉の形を調べたらジャヤナギと分かり、今日来てみたら開花していました。

【昨年夏の葉】


06年8月9日 撮影
【上の画像を拡大しました】

06年8月9日 撮
「葉の基部に近いあたりが最も幅が広い」
【昨年秋の葉】


06年11月27日 撮影
【上の画像を拡大しました】

06年11月27日 撮影
【主幹は切られて、わきから枝が出ています】

07年3月17日 撮影
【樹皮を】

07年3月17日 撮影
「成木では縦に深い割れ目が入る」
【枝を】

07年3月17日 撮影
【枝の1つを】

07年3月17日 撮影
【上の画像を拡大しました ― 雌花序】

07年3月17日 撮影
「雄花序は今のところ発見されていない。
花序は長さ約1.5cmの楕円形。
子房と苞には白い毛が密生する」

これがヤナギの雌花序! 初めて見ました。

【別の枝を】

07年3月17日 撮影

新しく見つけたこの株はジャヤナギです。
実は昨年、別の湿地でジャヤナギと同定したヤナギがあるのですが、
今日初めてヤナギの雌花序を見て、昨年のは雄花序ということが分かりました。
「それなら、あの株は?」と、調べた結果タチヤナギ。
タチヤナギは葉の中央部が最も幅が広く、雌雄別株で、葯は黄色。
あの株の成葉を撮っていないし、開花はまだなので、これからの観察が重要です。
記録を整理する上で、花番号951(ジャヤナギ)をタチヤナギに訂正し、今回
見つけたジャヤナギに新しい番号1026を付け、新しく見つけた花にしました。

ずっと、「ヤナギの雄花序と雌花序の区別がつかない」と悩んできましたが、
雌花序を見て、少しヤナギが分かり始めたので、これからが楽しみになりました。


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