オトマスイノモトソウ(イノモトソウ科 イノモトソウ属) 常緑性。
イノモトソウ属の推定自然雑種で、キドイノモトソウとイノモトソウの雑種。
〈秋吉台国定公園の高等植物〉
オトマスイノモトソウ ― イノモトソウとキドイノモトソウの雑種と思われるもので、
実葉の葉軸の最下の2~3対に翼がない。
【 秋吉台では「石灰岩壁にごく稀」の、オトマスイノモトソウでしょう? 】
08年2月19日 撮影
19日に、2次林の日当たりの良い林縁で見つけました。
【 胞子葉 】
08年2月19日 撮影
【 上の画像を拡大しました 】
08年2月19日 撮影
イノモトソウは「羽片は基部が中軸に流れ、中軸最下部を除いて翼となる」
ですが、この葉は、上部の2対だけに翼があります。
【 胞子葉 ― 中部から下部を 】
08年2月19日 撮影
「実葉の葉軸の最下の2~3対に翼がない」
この葉は、4対に翼がありません。
【 胞子葉 ― 上の画像を拡大しました 】
08年2月19日 撮影
下部の側羽片には柄があり、胞子葉は2回羽状複葉に思えるのですが、
雑種なので変化しているのでしょうか?
【 胞子葉の葉裏 】
08年2月19日 撮影
【 上の画像を拡大しました 】
08年2月19日 撮影
胞子嚢群は羽片の辺縁に沿って長く伸びているので、
19日に書いたホコシダとは違い、イノモトソウの特徴です。
【 栄養葉 】
08年2月19日 撮影
この形は、図鑑のキドイノモトソウの写真とそっくりです。
高等植物には雑種が多いと聞いてはいますが、文献を持たない素人の悲しさ、
このところ、図鑑にないシダとの戦いの日々です。
* * * * * 2月22日追記 * * * * *
「セフリイノモトソウ(オオバノイノモトソウとイノモトソウの雑種)は、
中軸の2段ほどまで翼がある。混生する場所で見つかる」
この「オトマスイノモトソウ」は、
セフリイノモトソウかも知れないと、採集していた葉を調べました。
【 標本に採ったオトマスイノモトソウの栄養葉 】
08年2月22日 撮影
翼は3段ありました。
ここでは、ほかにはイノモトソウ・オオバノイノモトソウとも生えていませんでした。
(セフリイノモトソウは、「秋吉台国定公園の高等植物」には記録がなく、
「山口県産高等植物目録」には、『稀』となっています。)
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