たこさんの秋吉台日記

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1月28日 キヨズミイノデ

2008年01月28日 | Weblog

キヨズミイノデ(オシダ科 イノデ属) 常緑性。
サイゴクイノデとイノデモドキの雑種。

葉は「ツヤなし」なのに、鱗片がサイゴクイノデではなく、
ツヤナシイノデ・サカゲイノデでもないイノデを1月15日に見つけていました。

【 葉は「ツヤなし」 】

08年1月27日 撮影
サイゴクイノデかと思い、葉柄基部の鱗片を見ました。

【広い鱗片】


08年1月27日 撮影
サイゴクイノデは「栗色縞模様の細い鱗片」のはずが、
この広い鱗片の形はイノデかイノデモドキ。
ここで同定できないまま放っていましたが、昨日イノデモドキを同定直後に来て、

【中軸の鱗片を見ました】

08年1月27日 撮影
【上の画像を拡大しました】

08年1月27日 撮影
中軸の鱗片の形はイノデかイノデモドキ。

【羽片】

08年1月27日 撮影
【上の画像を拡大しました】

08年1月27日 撮影
「ソーラスは耳の上下に優先で、明らかに辺寄り」は、サイゴクイノデ。

「イノデ属のうち、2回羽状複葉の葉をもつイノデ類では種間の
交雑が容易に行われることが知られており、雑種が生じやすい」

この図鑑に44種の推定自然雑種が記載されている中に、
サイゴクイノデ×イノデモドキ ― キヨズミイノデ(本州・四国・九州)
イノデ×サイゴクイノデ ― スオウイノデ(山口県)の2種がありました。
このどちらか分かりませんでしたが、「秋吉台国定公園の高等植物」に
キヨズミイノデが「林内にやや普通」と載っているので、キヨズミイノデということに。


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