たこさんの秋吉台日記

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1月17日 イヌシダ・ハナイバナ

2009年01月17日 | Weblog

イヌシダ(コバノイシカグマ科 コバノイシカグマ属) 夏緑性。
岩隙や崖地に生じるやや小型のシダ。夏緑性だが秋に出る葉は越冬する。
根茎は細く直径1~2mm、長い毛があり、葉を密に出す。
葉はやや二形状となり、胞子嚢をつける葉は長く、直立し、
つけない葉はやや短く、切れ込みは浅く、地面に沿って生じ斜上する。
葉柄は淡黄緑色、長さ5~15cm、長い軟毛を密につける。
葉身は被針形、長さ7~25cm、草質で、淡褐色の毛を密につける。
羽片は三角状広被針形、鈍頭かやや鋭頭、羽状深裂~全裂、
裂片は切れ込むか鋸歯縁。
胞子嚢群は葉縁につき、コップ状、毛がある。
北海道~九州の各地で、人家近くなど向陽地の岩隙や粘土質の堤などに生じる。

【 秋吉台では「崖や土手ににやや普通のイヌシダ 】

09年1月17日 撮影
「イヌワラビがあるのなら、イヌシダという名のシダは?」と、図鑑で見て、
秋吉台
の記録にも載っているので、見当をつけて探し始めたら難なく見つけられました。

【 次に、記録にある場所でも 】


09年1月17日 撮影
「夏緑性だが秋に出る葉は越冬する」
斜面にびっしりと、垂れ下がって生えていました。
枯れた葉が見えますが、胞子嚢群がついた葉だろうと。


【 胞子嚢群をつけない葉はやや短く、切れ込みは浅く、地面に沿って生じる 】


09年1月17日 撮影
【 中軸には白い軟毛が 】


09年1月17日 撮影
「羽片は三角状広被針形、鈍頭かやや鋭頭、羽状深裂~全裂、
裂片は切れ込むか鋸歯縁」

【 枯れた葉を撮ってみたら、胞子嚢群がついた葉でした 】


09年1月17日 撮影
「胞子嚢群は葉縁につき、コップ状、毛がある」
【 上の画像を拡大しました ― ぶれていますが・・・】


09年1月17日 撮影
「ここは山ですよね?畠というのはどこ?」と、知り合いの農家の方に
聞いて探し始めましたが、土地勘も大分働くようになってきたらしいです。

今年は夏緑性シダの“一番きれいな時”を撮らなければ。
今年は本当に春が待ち遠しい。


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ハナイバナ〈葉内花〉(ムラサキ科 ハナイバナ属) 花期は3~11月。
茎の上部の葉と葉の間に花をつけることによる。
道ばたや畑、庭などにごく普通に見られる高さ10~15cmの1~2年草。
茎は細くて上向きの毛があり、基部は地をはう。
葉は長さ2~3cmの長楕円形~楕円形。
花冠は淡青紫色で直径2~3mm。

【 イヌシダを探していた岩下で咲いていました 】


09年1月17日 撮影
 ここは、冷たい風が当たらない日当たりのよい場所です。


09年1月17日 撮影
【 上の画像を拡大しました 】


09年1月17日 撮影
「ハナイバナはサソリ形花序を作らない」

【 花冠は直径2.5~3mm、紫色を帯びた淡い空色、のどもとの鱗片は白い


09年1月17日 撮影
「葉はややとがって、へりが波打つ」

日記に書いている花期は、私が秋吉台で調べてきたものです。

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