「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

断水

2008年10月01日 | 田舎暮らし
 今日の朝、朝食の後片付けをしようとしたら、湯沸かし器から水が出なかった。うちは料理や洗濯、お風呂には山の水を使っているけど、山の水は水量が不安定なので、村営水道も引いてあって、キッチンの湯沸かし器は村営水道をつないでいる。役場に電話したら、ほかにも水が出ないという連絡が入っているらしくて、今見に行っているとのこと。そのうち、無線でうちの地区と隣の地区が昼まで断水しますというお知らせが入る。昼に出るようになるなら、洗い物は昼にまとめてすればいいやと思って、そのまま置いておく。ところが、昼になっても、夕方になっても出ない。また役場に電話すると、上の水道タンクが空になっているとか、原因が分からないとか言っていて、いつ復旧するかも分からないとのこと。あらら。仕方ないので、冷たい山の水で洗い物をする。
 その後、隣の家の友達から電話があって、そこも水が出なくて困っているとのこと。でも、不思議なことに、うちの地区の中でも普通に出る家もあるんだそうだ。山の水が不安定で涸れてしまうこともあるから、村営水道を引いてもらったのに、村営水道の方が原因不明でいつまでも止まっていたのでは、ちょっと困ってしまう。
 実は山の水も出ていることは出ているけど細い。今年は梅雨の雨量もそれほど多くなかったし、夏の間はあちこちでゲリラ豪雨があったけど、ここらはそれほど降っていない。うちが引いている水は一応わき水だけど、深いところからこんこんとわいている水と違うので、水量の変動がすごく大きい。
 ここに越してきた当初は、村営水道が通っていなくて、そのわき水だけで生活していたので、水の苦労は随分した。完全にかれてしまって、ポリタンクで水を運んだことも何度もあった。蛇口をひねれば水が出るrunning water systemがどんなにありがたいかは身をもって体験している。
 今、日本人は一人当たり平均で330リットルぐらいの水を使うらしい。ちなみに、生命の維持に最低限必要な飲料水は1日約3リットルで、「人間の基本的権利としての水」は、1人1日当たり20リットル(国連開発計画の『人間開発報告書2006』より)なんだそうだ。水を運んだようなときは、お風呂と洗濯は近所の友人宅にお世話になっていたから、主に食事作りとその後片付けの水だったけど、20リットルのポリタンク2つか3つぐらいは運んだろうか。水は流しっ放しでなくて、ためて使えば、意外に少ない水で暮らせることも学んだ。まあ、衛生的とは言えないかもしれないが、それで体調を崩したことは子供たちも含めてなかったと思う。
 さて、明日の朝は出るようになるかなあ。

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