明鏡   

鏡のごとく

「福厳寺と檀一雄」

2019-01-26 21:07:18 | 茅葺
 最近、先輩のみなさんといく夜の散歩の途中で福厳寺の鐘をつかせていただいたり、お話を聞く機会があった。

 ご住職は、最初に檀一雄のお墓に参った時には、お話にならなかったのだが、夜の鐘を何度か鳴らさせていただくうちに、思い出したようにボツボツと檀一雄に関するお話をしてくださるようになった。

 檀一雄の小説にも描かれているリツ子さんのお墓を掘り、檀一雄のお墓に一緒に埋めたという。

 檀一雄の家族が一緒にお墓に入っているのを見ると、人が亡くなるということを改めて考えてしまった。

 生前の河合隼雄氏がいい歌であると紹介していたという、お墓の前で泣かないでくださいというような歌詞の曲もあったが、そこに魂のようなものはないのかもしれないが、石碑として、そこに残しているようにも思えた。

 檀一雄のお墓に書かれた詩のようなものは、ご子息の太郎さんの連れ合いの方が書かれたものだとも言われていた。

 貴重なお話を聞かせていただき、ありがたいことであった。
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「女子会」

2019-01-19 03:32:09 | 茅葺
女子会という名の飲み会をした。

一級建築士の北島さんとじっくりお話をする機会に恵まれた。

古民家の保存に熱心に取り組まれていて、その姿勢は同じ類のものを共有するもののそれであると確信した。

佐賀では基本的に鎌とコテを使うのは存じ上げていたが、我々は、かやを引っ張り出すカラスあるいはやっとこ、引っ張り出しなどと呼んでいるものや軒叩き、羽子板のようなもの、片手使いのほめいた、両手づき、縄を撮る時にかやを押し広げるためのこじ開けなど用途によって、使い分けていたりするので、シンプルさを追求するか、用途に合わせて使い勝手を追求するかは、それぞれの慣れ親しんだ方法であり、どちらがいいなどはなく、それぞれの個性であると、思われた。

それぞれの身の上話などもしながら、いろいろあるものの、幸せは今作るものだという点で、一致した。

我々は好きなことにができて幸せである。

人生を充実し楽しむために生まれてきて、ここに居られることに、感謝した。


あっという間に時間が過ぎて、また、建築の話で、いつまでも話していられる仲間を得て、まことにありがたいと、思われた。
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「ほりわり」

2019-01-15 20:41:26 | 茅葺
先日、施主の工藤さんのお店でお食事会を開いてくださり、美味しい鰻料理をいただいたときのことである。

「ほりわり」という、柳川文芸クラブの同人誌をいただいた。

工藤さんも、短編などを書かれるということで、自分も詩や小説を書き続けてきたものとして、同じ思いを共有できたことが、誠にありがたいことであった。

工藤さんの、語りは、景色が見えてくるようで、個人的な体験として、遠い国の、ゴーギャンの楽園のような場所を探して、山のてっぺんまでたどり着いたと思ったら、下着の広告看板があったという、落語のようなオチもお聞かせしてもらったこともあるが、歴史軸の語りも深く見通されていて、柳川から、世界まで、身近なものから、大きな広いものまで見ているようで、いろいろと学ばせていただき、是非、今度、詩か小説を書かせていただきたいと思われた。
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「職人」とは何か。

2019-01-15 18:33:05 | 茅葺
「職人」とは何か。

ということを、柳川まで訪ねてくださって、手伝ってくださった美山の瓜生さんがおっしゃっていた。

そこいらで働くプロの方々、例えば、レジ打ちの方も、ガソリンスタンドの方も、農家の方も、ある意味、職人と思っている。

ということ。また、

茅葺職人であるからと、肩肘張らずにやることが大切であり、驕りたかぶるようなことがあるとしたら、どうかと思う。

というようなこともおっしゃっていた。

目から鱗の言葉であった。

そんな謙虚で真摯な瓜生さんであったが、雨養生の時、雨だれの残ったブルーシートの上を、手を前に突き出し頭からウルトラマンのように加速しながら我々の目の前を滑り落ちていきつつも、くるりと軽やかに受身をして、ほっぺたにかすり傷を負ったくらいで満面の笑顔を見せて帰っていった強者であり、我々の柳川の現場に凄まじい伝説を作っていったのだった。
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「友達と彼女に会う」

2019-01-02 19:32:04 | 詩小説
久しぶりに幼馴染の友達に会えた。

こちらに帰ってきている、つかの間のことであったが、瞬時に、昔に戻れるエネルギーをお互い持ち続けていることに感謝である。

それぞれ違う場所にいながら、気持ちを持ち続けることができるからこそ、今からのことも、続いていけるようで、彼女たちと同じ時を過ごせたことに感謝である。

子供さんたちも大きくなっていて、友達のように話せるようになったのもうれしかった。

時が経って、また、楽しみが増えていくのがうれしかった。

それから、倅のふくふくとしたかわいい彼女さんと初めて会えたのも、うれしいことであった。

彼/女らにさちあれ。

今年もみちみちた日々を送れるように、想像を超えたみちみちた日々を楽しむことができるように。

心より願う。

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