明鏡   

鏡のごとく

あきたこまちが危ない

2023-08-19 20:03:37 | 日記
米を禁止されてはならない。
全量転換する必要はない。
政治屋はいらない。
ちゃんと食を守ることが何より必要である。



【8月21日〆切!】あきたこまちRに関するパブコメへの協力のお願い

日本を代表するお米である「あきたこまち」。
秋田県はこの「あきたこまち」を2025年から放射線育種後代交配種の「あきたこまちR」に全量転換することを決定しました。従来の「あきたこまち」の種籾の提供は秋田県では2024年が最後になってしまいます。「あきたこまち」だけでなく、他の秋田県が提供しているすべての品種が放射線育種後代交配種に代えられようとしており、このままでは秋田県のお米のほとんどが放射線育種米になってしまいます。そして、これらには遺伝子特許が取られており、自家採種もすべて禁止されます。

また、これは秋田県に限られず、日本全ての都道府県でやることを農水省は計画しており、日本で作られている300品種のうち、すでに200品種以上の放射線育種後代交配種が準備されつつあります。
このままでは日本のお米がすべて放射線育種米になってしまい、お米の安全性もさることながら、今後の激しくなる環境変化に耐えられるのか、わかりません。また、その自家採種も禁止になりますので、日本のお米はすべて自家採種禁止となってしまいます。

この放射線育種の目的は人体に有害なカドミウムを吸収しにくいお米を作ることでした。重イオンビームを3000近いコシヒカリにあてて、その中から3つだけカドミウムをほとんど吸収しなくなったお米ができました。ある遺伝子が放射線で壊されていて、その遺伝子がカドミウムの吸収に関わっていたことがわかりました。遺伝子を破壊するとなるとゲノム編集の得意分野です。この放射線育種米はいつの日か、ゲノム編集に代わる可能性が十分あると考えます。そして、壊していい遺伝子などなく、この壊された遺伝子は実際には稲の成長にも子どもの成育にも重要なマンガンを吸収する上で役立っている遺伝子でした。それが壊されるためにマンガンを吸収しにくいお米になっており、ごま葉枯病などの病気になりやすいことがわかっていますし、ミネラル不足のお米になることも不安材料です。

カドミウム汚染地域は全体の3%未満ですが、汚染地域だけでなく、すべての水田で同じお米を作るべきという方針が作られました。汚染地域だけで作れば「風評被害」が生まれるからだというのです。でもこの「あきたこまちR」や「コシヒカリ環1号」はカドミウムをほとんど吸わないので、地域のカドミウム汚染を減らすことには役に立ちません。また、すべての農家にマンガン不足にならないようにマンガンを追加するという新たな負担が課されることになります。

これは日本の農と食に多大な影響を与えざるをえません。ですので、秋田県が突出して転換を進めてしまえば、追従する動きが必ず出てくるでしょう。その意味でも秋田県の動きをいったん止めて、慎重な検討をしていただく必要があります。
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