中国・北京中心部の繁華街で、タクシー運転手30人余りが倒れるという騒ぎがあり、当局は運転手たちが業務に関する要求を訴えようと、集団で農薬を飲んだのではないかとみて調べています。
北京中心部の繁華街、王府井で現地時間の4日昼前、30人余りが次々と地面に倒れました。
インターネット上に投稿された写真を見ますと、倒れたのは男性たちのもようで、周囲に大勢の通行人が集まっています。近くから農薬の入った瓶が見つかり、集団で服毒したものとみられますが、全員病院に運ばれ、命に別状はないということです。
北京市公安局によりますと、倒れた人たちは中国東北部の黒竜江省の個人タクシーの運転手で、車両の契約更新など業務に関する要求を訴えようと北京を訪れていたということで、公安局は黒竜江省の当局と連絡を取って調べを進めています。
中国では、当局への不満を訴えたり抗議の意思を示したりするため、陳情者が大勢の人が集まる場所で服毒を図るケースが相次いでいます。
王府井は百貨店や飲食店などが建ち並ぶ代表的な繁華街で、4日は3連休の初日のため、とりわけにぎわっていました。
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中国の格差は死をもって抗議するほど計り知れないものなのか。