Akatsuki庵

日々と向き合って

家康さんの茶道具

2010年04月22日 01時00分00秒 | 美術館・博物館etc.
特別展『江戸を開いた天下人 徳川家康の遺愛品』
三井記念美術館(サイトがリニューアルされました→こちら
※6月22日(日)まで

唐物肩衝茶入『初花』の展示が4/25までなので、観に行った。
2007年秋に『大徳川展』で観た時は黄土色がかっているように見えた。
今回は焦げ茶色に見える
(照明によって、こんなに色合いの印象が変わるとは、ちょっと意外)
「遅桜」と並べての展示も面白い。
ただ、大徳川展での「新田」との並列展示に比べると~
貫禄負け?
あと、茶入だけだったのが残念
やっぱ、道具としては仕服が添ってほしかった

茶壺の『松花』も出品されていた。
5ヶ月前に京都の茶道資料館で観たばかり。→こちら
今度は覆いもついていたし、360度ぐるっと拝見できてよかった。
(やはり、形がよいわ~)

大名物の曜変天目(油滴天目)は油の粒が小さくて均等に丸くて、全体的にふっくら。
安心できる形。
同じく大名物の三島茶碗も貫禄があった。

でも、それよりも印象に残ったのは、銘もなき建盞天目茶碗。
その前に見た油滴があまりにも見事だったので「見劣りがするなぁ」と思ったら、
解説に「粗末な印象を受ける」と書いてあり、ドキッ
家康サンは多くの名碗を所持する一方で、日常はこういう地味な天目を使っていたのね。
立場が上がっても、堅実だった人柄が偲ばれる。
同じように質素な青磁茶碗や竹編みの炭斗なども展示してあった。

名物は子孫に遺して、結果的に徳川美術館などに収蔵され、
日常的に使っていた品は久能山東照宮に奉納されたようだ。

改めて、徳川家康個人に迫った展覧会なんだなぁと感じた。

茶道具以外も興味深かった。
関ヶ原の戦いで使われた松明の燃えかす?とか眼鏡とか香木とか。
(でも、大徳川展がキョーレツに凄かったから)

鑑賞後は近所の奈良まほろば館で。
限定10色のにゅうめんセット(なんと680円ナリ)でランチ。
美術館めぐりの合間の食事は大事だし、楽しみ
よい物を観ていい気分になっているから、なお美味しい。
加えて、午後の活力ももらえる。

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※当blogにおける三井記念美術館訪問記
2009年12月『ZESHIN』(柴田是真展)→こちら
2009年4月『三井の茶道具』→こちら
2008年10月『森川如春庵の世界』→こちら
2008年8月『NIPPONの夏』→こちら
2008年4月『茶箱と茶籠』→こちら
2008年3月『三井家のおひなさま』→こちら
2007年12月『安宅英一の眼』→こちら

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