Akatsuki庵

日々と向き合って

夕涼み?

2008年08月08日 02時34分00秒 | 美術館・博物館etc.
『NIPPONの夏』
三井記念美術館
※前期は8月10日(日)まで、後期は8月13日(水)~9月15日(月)

今回はパスするつもりだった。
が、期間限定の夜間割引を知り、「じゃあ、行こっ!」

茶道具は表千家との繋がりが深いから、そちらの関係が多くなるけどね。
最近、やたら遭遇する長次郎茶碗。
利休さんの「馬盥とは、こーゆー形なんです!」という主張が聞こえてきそうな、形がしっかりした平茶碗。
11代慶入の飛騨の鉱石を砕いた釉薬で焼いた平茶碗との対比が面白かった。
如庵は先日の楽さん茶室で同じ間取りを見たこともあり、“本歌”を再度じっくり見たくなっていたので、丁度よかった。
(犬山までは行けないしね)

有楽囲、暦の腰張、有楽窓の煤竹の細竹など、今までは気がつかなかった見所に注目した。

軸が池大雅筆の「打睡」。
これだけで、ボーっとしたくなる。

夏の展示物もなかなかよかった。
絵画で「あれ?余所で見たことある~」と思ったら、やはりサントリー美術館の!
個人蔵も含めて、他から調達したもの多数。
こうゆう企画をやる学芸員、好きだなぁ。
(技量と行動力と交渉力ないとできないもんね)
江戸時代の絽着物。
小袖と振袖、とてもよかった。
現代だって、あれほど涼しげな着物はそうはない。
浴衣もね。

思いがけず、柴田是真作の薄器に遇えた。
ラッキー☆。
蛍が描かれた面取。
涼しげ。

最後に陳列されていた夕顔蒔絵の煙草盆も素晴らしい。
目録にはないけど、古染付の火入と煙草入の取り合わせが実に粋。

堪能して展示室を覗いたら、なんと三井記念美術館オリジナルの茶籠セットが販売していた!
いい出来映えなんだけど、私のお小遣いでは買えないワ~。

三井ももうすぐあそこにオープンして3年になる。
なかなか頑張ってるなぁ。

友の会制度、あればいいのに、まだできないね。
ところで、夏に涼を求める生活の中での演出、あれは日本人独自のもの?
他の国の人々は「暑い暑い」と言いながら、どうしてるの?

★参考~過去の三井記念美術館の観賞記録へリンク
  「茶箱と茶籠」
  「三井家のおひなさま」
  「安宅英一の眼」
  
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