![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/c6/de5454982a2e6506f1df3cbfd9d3cbc6.jpg)
「室町三井家の名品~卯花墻と箱根松の茶屋~」三井記念美術館
※2011年1月29日まで(前期:12/26まで 12/27-1/3休館 後期:1/4-1-1/29)
展覧会名には「茶道(具)」とないのに、れっきとした茶道具展![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0158.gif)
というところがカッコイイ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0139.gif)
茶道具展がかかるのは1年半ぶり
なので、楽しみに出かけた。
(師走の日曜午後=12/12というのに、日本橋は静かで美術館の中もほどよい人の数)
まず展示室1で眼福を![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0084.gif)
このコーナーは室町三井家の至宝というべき、茶道具の数々。
当blogにも度々「天才
」として登場する大西家の2代の浄清作の色紙霰の釜。
デザインがモダン(お釜の上から色紙ならぬハンカチを載せたようなデザイン)。
江戸時代なのに、感覚が4世紀先を行ってるゼ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0155.gif)
青磁の筒花入は根津美術館の大内筒より細い印象。
利休サマが「砧花入」と名づけたそうな。
唐物肩衝茶入「遅桜」、今年見るのはもう何回目?(←たぶん3度目か4度目)
ついでに、馬蝗絆も
(東博サン、貸し出しすぎだヨー
)
でも、三井家から国立東京博物館へ寄贈された事実に初めて気がついた![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
中興名物の瀬戸茶入、やっと瀬戸を見て六古窯ではなく遠州七窯だと理解できるようになった。
青井戸茶碗、やぱり薄汚くみえる。だから落語「井戸の茶碗」らしい茶碗だなぁ、って思える。
赤楽「鵺」も先月初旬に京都で見たなぁ。(無事の東海道往復、ご苦労さま
)
そんな声をかけながら展示室2へ。
こちらは国宝の志野茶碗「卯花墻」。
何分、国焼(=日本産)の茶碗で国宝に指定されている2碗のうちの1つだから、
その素晴らしさはワタシが語るまでもないでしょう。
360度ぐるっと一回りして見られるのが魅力です。
もう一つの国宝「不二山」の均整さと異なり、見る方向によって印象がガラッと変わる![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0150.gif)
展示室3(如庵)は利休さん好みの取り合わせ。
一つ一つのお道具は鑑賞しづらいので、ココはざくっと茶室の雰囲気を味わいましょ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0206.gif)
展示室4は「書と茶道具」。
茶道文化検定の「茶と禅」でも登場(?)する禅僧の墨跡もあります。
(ただ、テキストに出てくる軸はなかったデス
)
正直なところ、検定の勉強をしていなかったら素通りしたと思う。
名前を覚えた禅僧の墨跡だと親しみが湧くし、筆跡から人柄を感じて記憶の定着に~
とセコいことも考えてたり![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0197.gif)
紀貫之の高野切もしかり。検定でちゃんと覚えなきゃ
と鑑賞するようになった。
なんと書いてあるのかわかりませんが、綴られた文字を「美しいな」と見とれた。
掛け物の対面は茶道具なんですが、とくに印象深かったのは菊蒔絵平棗。
山本春正の作、かもしれない。
↑なんか記憶に残る蒔絵師。精密な仕事をじっくり見た。前期のみの展示だし。
展示室5は調度品。
存星のお盆。ちょっと表面がひび割れ?してる?
中国と日本の湿度のギャップゆえか、はたまた漆の質と日本の風土の愛称が問題か![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0159.gif)
でも、先日も東博でいっぱい見たし、これで「存星」は覚えた![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0160.gif)
あとね、梨木地の秋草蒔絵が施された茶箱とそのセットがとってもキレイ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0203.gif)
「これ、以前の茶箱展に出てたっけ~?」
帰宅後に展示図録を確認したら、以前も展示されてた。(当時の私の印象に残ってなかっただけ
)
展示室6は松の茶屋の写真パネル。
ちょっと、ピンとこなかったなぁ。
ラストの展示室7は懐石道具と調度品。
煮物椀が登場し始めたのって、江戸後期からなんだって。
(だから、その時代以降からしか煮物椀が出てこない?)
八代宗哲の日出鶴の煮物椀、蓋が赤、身が黒、斬新な色彩だぁ。
盛阿弥の作と伝わる黒塗の一文字椀5客もシブい。
盛阿弥さんは桃山時代~江戸時代よん![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0205.gif)
安田靫彦画伯の九郎義経、大観の江山煙雨など明治以降の画家の絵も茶席にはよさげ。
1年半前の『三井の茶道具』展の折りは図録がなかった![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0211.gif)
仕方なく、かろうじて売れ残った三井文庫時代の図録を入手。
一番茶道具を所持していた室町三井家の茶道具名品抄の図録を買った。
今回は展覧会図録は出ていた。
「過去に室井三井家のは買ったんだけど」とは覚えていたのだけど、やっぱ買っちゃった![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0207.gif)
3,000円
高い
重い![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0143.gif)
ちなみに、前後期で一部展示替えがある。
今回の展覧会の半券を提示すれば、2回目以降は200円引きの800円で入場できる。
そして、着物で行けば700円で入場できる。
初釜の帰りに行けるヒトは行きましょー![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0205.gif)
もちろん、ワタシも再訪するつもり。
元気があったら初釜の帰り、それ以外だったら三越の沈壽官展と一緒かなぁ。
ちなみに、年内はこの三井記念美術館で美術館鑑賞納めとなりそうデス。
そういえば、去年もこちらの是真展が納めだったかもしれない。
なお、年内に2010年の美術館めぐりの回顧(←総括みたいなもん)を書くつもりです。
こちらもどうぞ宜しく![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0206.gif)
★↓ランキング投票もヨロシク![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0206.gif)
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※当blogにおける三井記念美術館訪問記
2010年4月『江戸を開いた天下人 徳川家康の遺愛品』→こちら
2009年12月『ZESHIN』(柴田是真展)→こちら
2009年4月『三井の茶道具』→こちら
2008年10月『森川如春庵の世界』→こちら
2008年8月『NIPPONの夏』→こちら
2008年4月『茶箱と茶籠』→こちら
2008年3月『三井家のおひなさま』→こちら
2007年12月『安宅英一の眼』→こちら
※2011年1月29日まで(前期:12/26まで 12/27-1/3休館 後期:1/4-1-1/29)
展覧会名には「茶道(具)」とないのに、れっきとした茶道具展
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というところがカッコイイ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0139.gif)
茶道具展がかかるのは1年半ぶり
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0136.gif)
(師走の日曜午後=12/12というのに、日本橋は静かで美術館の中もほどよい人の数)
まず展示室1で眼福を
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このコーナーは室町三井家の至宝というべき、茶道具の数々。
当blogにも度々「天才
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デザインがモダン(お釜の上から色紙ならぬハンカチを載せたようなデザイン)。
江戸時代なのに、感覚が4世紀先を行ってるゼ
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青磁の筒花入は根津美術館の大内筒より細い印象。
利休サマが「砧花入」と名づけたそうな。
唐物肩衝茶入「遅桜」、今年見るのはもう何回目?(←たぶん3度目か4度目)
ついでに、馬蝗絆も
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0158.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
でも、三井家から国立東京博物館へ寄贈された事実に初めて気がついた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
中興名物の瀬戸茶入、やっと瀬戸を見て六古窯ではなく遠州七窯だと理解できるようになった。
青井戸茶碗、やぱり薄汚くみえる。だから落語「井戸の茶碗」らしい茶碗だなぁ、って思える。
赤楽「鵺」も先月初旬に京都で見たなぁ。(無事の東海道往復、ご苦労さま
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0198.gif)
そんな声をかけながら展示室2へ。
こちらは国宝の志野茶碗「卯花墻」。
何分、国焼(=日本産)の茶碗で国宝に指定されている2碗のうちの1つだから、
その素晴らしさはワタシが語るまでもないでしょう。
360度ぐるっと一回りして見られるのが魅力です。
もう一つの国宝「不二山」の均整さと異なり、見る方向によって印象がガラッと変わる
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0150.gif)
展示室3(如庵)は利休さん好みの取り合わせ。
一つ一つのお道具は鑑賞しづらいので、ココはざくっと茶室の雰囲気を味わいましょ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0206.gif)
展示室4は「書と茶道具」。
茶道文化検定の「茶と禅」でも登場(?)する禅僧の墨跡もあります。
(ただ、テキストに出てくる軸はなかったデス
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0205.gif)
正直なところ、検定の勉強をしていなかったら素通りしたと思う。
名前を覚えた禅僧の墨跡だと親しみが湧くし、筆跡から人柄を感じて記憶の定着に~
とセコいことも考えてたり
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0197.gif)
紀貫之の高野切もしかり。検定でちゃんと覚えなきゃ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
なんと書いてあるのかわかりませんが、綴られた文字を「美しいな」と見とれた。
掛け物の対面は茶道具なんですが、とくに印象深かったのは菊蒔絵平棗。
山本春正の作、かもしれない。
↑なんか記憶に残る蒔絵師。精密な仕事をじっくり見た。前期のみの展示だし。
展示室5は調度品。
存星のお盆。ちょっと表面がひび割れ?してる?
中国と日本の湿度のギャップゆえか、はたまた漆の質と日本の風土の愛称が問題か
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0159.gif)
でも、先日も東博でいっぱい見たし、これで「存星」は覚えた
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あとね、梨木地の秋草蒔絵が施された茶箱とそのセットがとってもキレイ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0203.gif)
「これ、以前の茶箱展に出てたっけ~?」
帰宅後に展示図録を確認したら、以前も展示されてた。(当時の私の印象に残ってなかっただけ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0142.gif)
展示室6は松の茶屋の写真パネル。
ちょっと、ピンとこなかったなぁ。
ラストの展示室7は懐石道具と調度品。
煮物椀が登場し始めたのって、江戸後期からなんだって。
(だから、その時代以降からしか煮物椀が出てこない?)
八代宗哲の日出鶴の煮物椀、蓋が赤、身が黒、斬新な色彩だぁ。
盛阿弥の作と伝わる黒塗の一文字椀5客もシブい。
盛阿弥さんは桃山時代~江戸時代よん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0205.gif)
安田靫彦画伯の九郎義経、大観の江山煙雨など明治以降の画家の絵も茶席にはよさげ。
1年半前の『三井の茶道具』展の折りは図録がなかった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0211.gif)
仕方なく、かろうじて売れ残った三井文庫時代の図録を入手。
一番茶道具を所持していた室町三井家の茶道具名品抄の図録を買った。
今回は展覧会図録は出ていた。
「過去に室井三井家のは買ったんだけど」とは覚えていたのだけど、やっぱ買っちゃった
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3,000円
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0160.gif)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0143.gif)
ちなみに、前後期で一部展示替えがある。
今回の展覧会の半券を提示すれば、2回目以降は200円引きの800円で入場できる。
そして、着物で行けば700円で入場できる。
初釜の帰りに行けるヒトは行きましょー
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0205.gif)
もちろん、ワタシも再訪するつもり。
元気があったら初釜の帰り、それ以外だったら三越の沈壽官展と一緒かなぁ。
ちなみに、年内はこの三井記念美術館で美術館鑑賞納めとなりそうデス。
そういえば、去年もこちらの是真展が納めだったかもしれない。
なお、年内に2010年の美術館めぐりの回顧(←総括みたいなもん)を書くつもりです。
こちらもどうぞ宜しく
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※当blogにおける三井記念美術館訪問記
2010年4月『江戸を開いた天下人 徳川家康の遺愛品』→こちら
2009年12月『ZESHIN』(柴田是真展)→こちら
2009年4月『三井の茶道具』→こちら
2008年10月『森川如春庵の世界』→こちら
2008年8月『NIPPONの夏』→こちら
2008年4月『茶箱と茶籠』→こちら
2008年3月『三井家のおひなさま』→こちら
2007年12月『安宅英一の眼』→こちら
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