
昔はよくありましたよね、デパートの屋上遊園地。
屋上ではなくとも、デパートの最上階にはたいてい、小さな遊園地があったものでした。
まだゲームセンターが不良のたまり場でチビッコ一人で行くには危なかった時代。われわれチビッコはそういった所でアーケードゲームを楽しんでいました。
『ダブルドラゴン』『源平討魔伝』『忍』『達人』『ワンダーモモ』・・・・
『ストライダー飛竜』の大迫力グラフィックとアクロバティックな動きに魅了され
『アフターバーナー』『スペースハリアー』の3D以上に3Dな体感に酔いしれ・・・・
ああ。よかったなぁ。カツアゲにあったりもしたけど。
・・・あ、なんか嫌なこと思い出した。
わたくし、友達と一緒にカツアゲにあった折「目つきが気に食わないから」と、一発よけいに殴られたのでした。
ひどい話じゃないか。
さておいて。
家からやや原付を走らせますと八王子駅なのですが、その駅ビルデパートの屋上がまさしく、そういった遊園地なのです。
デン

この寂びた空気がいかにもで、大好きなスポットなんです。
某日、八王子に用事がありまして、そのついでに久しぶりにこちらに立ち寄ってみました。
デパ地下で弁当を買い、強風にふかれながら憩いスペースで食うのがならわしなんであります。
屋上から見た八王子の街なみ。

休日だからかそこそこにぎわっており、お子様方のすこやかな笑い声がこだまし、すこぶる平和な雰囲気です。
ここの名物はなんといっても、こちらの巨大くま。

ピースしてますね。かわいいですね。
これはあれです。いわゆるエアー遊具ってやつで、中に入るとトランポリンと送風でちょっとした無重力的なあれが楽しめる未来アトラクションです。
制限時間があって、時間内に出てこないお子様はサーカスに売られます。
さて、飯も食ったしちょっとぶらつくか、と席を立ったら・・・

えっ。
えー・・・なんだー・・・終わっちゃうんだここ・・・
そうなんです。どうやら駅ビル自体が改修工事するらしく、こちらの由緒正しい遊園地も閉園するとのこと。
悲しみ。
そういうことなんで、じゃあ、ここに来るのももう最後だろうと、通報されるのも恐れず、写真を撮ってきました。
命がけの特写をご覧下さい。






こうやってあらためて写真で見ると、すでに廃墟っぽいな。
「閉園で大ピンチ 金魚あげます」


「屋上産まれ 屋上育ち」という、よく分からないウリがいかしている。
思わず「うまいの?」と思ってしまう。
プライズコーナーは筐体がボロイながらもしっかりしており、管理してる社員さんだかバイトさんの趣味全開であまりファミリー向けではない。



ショーケースにはfigmaやらそれ系フィギュアが「うそこけ こんなもん取れやしねえよ」てくらい飾ってあります。
まどかタイタスの先をゆく機動戦士まどかガンダムが。

これが許される管理の懐の深さがまた素晴らしいですね。
ソニックブラストマンも現役。これはおなじみパンチングマシィーンです。


グローブの使い込みっぷりが、歴戦のボクサーどころじゃない。
以上。
こうやって古いものが淘汰されてく歴史の歴史にならない瞬間を見るのは悲しいもんですね。
あと数日で、立川の第一デパートも取り壊されるのですが、わたしはそこの地下にあるスパゲティ屋「サンモリノ」が大好きなので、尚のこと悲しい。
かの池波正太郎大先生は「東京オリムピックが東京の風景を破壊した」的なことを書いて嘆いておられましたが、まさしく今の東京、いや、地方も含めて「新しいものにかわる」ということは「画一化する」ということであり、味も素っ気も無くなるってことなんですね。
最近も渋谷にご立派なイチモツができ、GWはたいへんなにぎわいと聞きますが、地方だろうが東京だろうが考えてることはみんな一緒で、どうしてもそういうところに人が集まってしまうんですね。
東京の人間に地方の人間を田舎者扱いする資格なんてないんです。
俺だってスカイツリーがどこかから見えたら「ウワーイ!」と写メ撮っちゃいますし。
という。
ある屋上遊園地の最後でした。

屋上ではなくとも、デパートの最上階にはたいてい、小さな遊園地があったものでした。
まだゲームセンターが不良のたまり場でチビッコ一人で行くには危なかった時代。われわれチビッコはそういった所でアーケードゲームを楽しんでいました。
『ダブルドラゴン』『源平討魔伝』『忍』『達人』『ワンダーモモ』・・・・
『ストライダー飛竜』の大迫力グラフィックとアクロバティックな動きに魅了され
『アフターバーナー』『スペースハリアー』の3D以上に3Dな体感に酔いしれ・・・・
ああ。よかったなぁ。カツアゲにあったりもしたけど。
・・・あ、なんか嫌なこと思い出した。
わたくし、友達と一緒にカツアゲにあった折「目つきが気に食わないから」と、一発よけいに殴られたのでした。
ひどい話じゃないか。
さておいて。
家からやや原付を走らせますと八王子駅なのですが、その駅ビルデパートの屋上がまさしく、そういった遊園地なのです。
デン

この寂びた空気がいかにもで、大好きなスポットなんです。
某日、八王子に用事がありまして、そのついでに久しぶりにこちらに立ち寄ってみました。
デパ地下で弁当を買い、強風にふかれながら憩いスペースで食うのがならわしなんであります。
屋上から見た八王子の街なみ。

休日だからかそこそこにぎわっており、お子様方のすこやかな笑い声がこだまし、すこぶる平和な雰囲気です。
ここの名物はなんといっても、こちらの巨大くま。

ピースしてますね。かわいいですね。
これはあれです。いわゆるエアー遊具ってやつで、中に入るとトランポリンと送風でちょっとした無重力的なあれが楽しめる未来アトラクションです。
制限時間があって、時間内に出てこないお子様はサーカスに売られます。
さて、飯も食ったしちょっとぶらつくか、と席を立ったら・・・

えっ。
えー・・・なんだー・・・終わっちゃうんだここ・・・
そうなんです。どうやら駅ビル自体が改修工事するらしく、こちらの由緒正しい遊園地も閉園するとのこと。
悲しみ。
そういうことなんで、じゃあ、ここに来るのももう最後だろうと、通報されるのも恐れず、写真を撮ってきました。
命がけの特写をご覧下さい。






こうやってあらためて写真で見ると、すでに廃墟っぽいな。
「閉園で大ピンチ 金魚あげます」


「屋上産まれ 屋上育ち」という、よく分からないウリがいかしている。
思わず「うまいの?」と思ってしまう。
プライズコーナーは筐体がボロイながらもしっかりしており、管理してる社員さんだかバイトさんの趣味全開であまりファミリー向けではない。



ショーケースにはfigmaやらそれ系フィギュアが「うそこけ こんなもん取れやしねえよ」てくらい飾ってあります。
まどかタイタスの先をゆく機動戦士まどかガンダムが。

これが許される管理の懐の深さがまた素晴らしいですね。
ソニックブラストマンも現役。これはおなじみパンチングマシィーンです。


グローブの使い込みっぷりが、歴戦のボクサーどころじゃない。
以上。
こうやって古いものが淘汰されてく歴史の歴史にならない瞬間を見るのは悲しいもんですね。
あと数日で、立川の第一デパートも取り壊されるのですが、わたしはそこの地下にあるスパゲティ屋「サンモリノ」が大好きなので、尚のこと悲しい。
かの池波正太郎大先生は「東京オリムピックが東京の風景を破壊した」的なことを書いて嘆いておられましたが、まさしく今の東京、いや、地方も含めて「新しいものにかわる」ということは「画一化する」ということであり、味も素っ気も無くなるってことなんですね。
最近も渋谷にご立派なイチモツができ、GWはたいへんなにぎわいと聞きますが、地方だろうが東京だろうが考えてることはみんな一緒で、どうしてもそういうところに人が集まってしまうんですね。
東京の人間に地方の人間を田舎者扱いする資格なんてないんです。
俺だってスカイツリーがどこかから見えたら「ウワーイ!」と写メ撮っちゃいますし。
という。
ある屋上遊園地の最後でした。

子供の頃からの場所なら、なおさらですね。こういった場所がどんどん無くなっていくのは、なんだかもったいないですね。