ちくわブログ

ちくわの夜明け

2014 歯ぎしり総括

2014-12-31 18:50:52 | Weblog

今年のことは、今はあまり振り返るような気持ちがもてないのでやめとく。


さきほど某監督から電話あり、「老け込むなよ」と激励なのかなんなのか、お言葉をいただきました。
お有難うございます。
老け込む気なんかちっともないんでございます。
ガンガンやっていこうと思っておるんでございます。

何をガンガンかと尋ねられれば、はて何かと返答に窮しますが、まずガンガンいこうじゃないかと。


仕事・活動・遊びと、なんでもガンガンやって、サウナのCMに出てくるスタミナ中年男性のようになってやろうじゃないかと。
歯ぎしりで歯が欠けるくらいの男になってやろうじゃないか。

そういった意気込みでおります。



皆さまにおかれましても、何卒よいお年をお迎え下さいませ。
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ポジティブちくわさんの幸せ講座

2014-12-28 00:03:00 | Weblog

「あなたは幸せが怖いんだ。幸せが怖いからそんな事を言うんだ」


こんな何処かで聞いたような台詞を吐かれたことがある。
つきあいがあった女性とケンカした時。
この土壇場でこういうことを言えるんだ、すごいな、と思ったが「そんなわけないだろ馬鹿か」とすぐさま言い返した。

そしてそんな台詞を言われてる俺って少しかっこいいな、と思った。


今になって思い返すと、ああそうかもしれない。
残念ながらそれは格好のつくニヒリズムというより、幼児的な衝動性や幸せに対する尺度の狭さを指しているのだと思う。

それをやったら自分も傷つくよ!と分かっていてもそれをやる。
惹かれるものがあって、近付くとあまりにまぶしくて、自分が汚く思えて後ずさりして勝手に「無理だ」と決めつける。

ここ最近、そういう性格は直せなくて、生き方は変えられないという事が嫌という程わかった。


怒りと自己嫌悪がまぜまぜされた暗部を何度も覗き、もういいかなと幾度も、傷をわざわざ開いて覗き見ては再出血する繰り返し。
何度も何度も、寝る前も起きた時もお食事中もお風呂でもお出かけ前も人と話していても仕事をしていても再確認。
時には解体して大出血!!


つらさを怒りで紛らわせようとしたが、怒りには反芻がつきまとう。
飲み込んだゲロをもう一度確認して、また飲み込むという作業は想像以上に悲しくむなしい。
若い頃はその悲しさに自己陶酔していたけれど、今はもう無理だ。


東京駅から乗った京葉線の八丁堀駅手前、地下を走る電車の中で「あ、やばいかもしれない。どうしよう」と感じた。


その時である。
最近とんと見かけなかったポジティブちくわさんが現れた。

「何回も同じとこ見るな」

とのことだった。


突っ伏してたわたくしの頭をグッと掴んで無理やり前を見せられた。
鏡があった。
泣いてた。

めちゃくちゃブサイクで引いた。


今は暗くもなく明るくもないどこかを、行きつ戻りつしている。


怒りと自己嫌悪はへんなエネルギーとなって自分の中をのたうちまわっている。
例えるならばそれは雷雲を飛翔する龍のような……!!


と言いたいところだけどなんだか醜くて汚なくてほっといたらそのうち静かになりそうなので、釣られたライギョみたいです。



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ライトセーバーおじさんのクリスマス

2014-12-25 03:53:25 | Weblog



ヒマだったから……



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沖縄取材・2

2014-12-14 00:47:55 | 映画制作
前回の続き。


(前回まで)
取材を終えたわれわれは、基地を見学することになったのであった!


この「沖縄取材」というタイトルは詐欺だなと思った。
だってぜんぜん取材のこと書いてない。終ってからのことを書いているただの観光記事というかオッサン珍道中になっている。

というわけで、辺野古を後にした一行はめしを食うことに。
しかし道々目にした街の風景の素晴らしさよ。













めしは普通に焼肉定食食った。
こっちより甘辛いのは土地柄なのかお店の特徴なのか。

その後なぜか海に行ってました。
なんで海なんだろう。ここらへん寝てたので覚えてない。









「なんで海なんですか」と聞いても
「ワッハッハ」と笑うだけで答えになってない。オッサン三人が海で何を。


続いて普天間基地を目指します。

途中、沖国大米軍ヘリ墜落事件の現場へ。





嘉数高台公園に到着。

このまるい何かの上から普天間基地が見えるそうです。
それが記事トップの写真になります。

おーおーすごいな、オスプレイがよく見える!
と急にワクワクしながらカメラ回してたらつんつんと誰かが。

つんつん
「あの」
つんつん
「あっちあっち」

「はい?」
声がする方を見たら、女性が反対側を指さしてしきりに何事か訴えていました。

なんだ!!
恋か!!!
旅先のロマンスか!!!

「もうすぐあっちからオスプレイが飛んできます」


あ、そうすか。

でかいカメラ持ってたので、わたしをマスコミと勘違いしたのか、それともそういう機材持ってる人に撮っておいて欲しかったのか。
彼女はどうも、オスプレイの飛行状況を事細かにチェックしているようで、ノートに何事か記録をとっていました。
たぶん運動関係の方かと。


「あっち、あそこです、ほら見えますか」
「まったく見えません!!」
「あの建物の上…この指先のあそこです」
「見えません!!!!」

という応酬を何度かした後、やっと見えました。
その頃にはオスプレイから放たれる轟音も。










すごい!!!どうしよう、かっこいいとか思ってしまった。
本当に垂直に着陸してて、ああスゲーなこれは、と。

これはいいもん見た。きてよかった!
女性にお礼を言って展望台を後にしました。


空港へ向かう途中。

空を見上げるとオスプレイが。


ここではこういう光景が日常なんだな、と思うとちょっと考えさせられます。

しかしかっこいいよなぁ……



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アンダーグラウンドとの接点 ― 『足立正生』と『渚ようこ』と『月蝕歌劇団』

2014-12-08 23:18:55 | 映画制作
先日、ご縁があって月蝕歌劇団『英雄伝説 馬賊・矢吹丈 ―決闘白夜オーロラ篇―』という演劇を観にいきました。
お芝居とか昔は付き合いでよく行ってたのですが、そういうの行かなくなって久しかったので数年ぶりでありました。


内容はこんな感じ。以下、HPから転載。

矢吹丈は、リングで死なず満州に行き馬賊になったという噂は本当か?
英雄が死んだあとには伝説が噂となって生まれる
噂の真実を求め、少年とヒロインが中国をさまよう
メフィストもどきの詩人の目的は?
馬賊・片目のハイエナの実体は?

高取英が学生時代に書いた戯曲第2作
月蝕歌劇団の源流
芝居砦・満天星にて 上演!



月蝕歌劇団って知ってはいたんですよね。
むかーーーしアックスというガロの後継のような漫画誌を読んでたのですが、コラムに載ってた。

『ウテナ』ってのが時代を感じさせます。
ちなみになんでこの号のアックスを後生大事に持っているかというと、東陽片岡大センセーの特集だったからであります。

豪華付録として山下さん(独身中年男性)の電動フグ使用ピンナップという誰も得しない絵がはさみ込まれておりました。


さて。
「ご縁があって」のご縁とは、さる12月4日新宿ロフトにて行われた『渚ようこリサイタル2014<新宿アウトロウショー~五悪人色不異空篇>』内で公開された足立正生監督による渚ようこさん新曲『ガセネタの荒野』PVの撮影(ドキュメント映画カメラマンの山内大堂さんも参加)と編集を担当させていただき……


そのPVに月蝕歌劇団の方々が出演されていたのでした。
特に出演と制作進行を兼任した友利栄太郎さんのお誘いによるところが大きく、この機会に1回は観に行くべきだと思ったのであります。



当日。
入口が非常に分かり辛くどこから入れば良いのか分からない。というか、普通のボロいマンションの地下が劇場なのでなお分からない。
すると、入口付近と思われる階段に黒猫が。

「ニャーーーン!」

あ、すごい。誘っている。ここだこの建物に間違いない。さすが謎めいたアングラな感じのする月蝕歌劇団だぜすごい!と思って入ってみたらぜんぜん違って隣の建物が正解でした。
黒猫は普通の野良猫でした。ナデナデ。

劇場はとても雰囲気のある地下の一室で、特殊なバーかスナックのようでした。
あとなんか尿くさかった。

内容は……てっきり、ものすごく前衛的で高尚な、もしかしたら暗黒舞踏的なあれだったらどうしようと恐れつつ観たのですが、
普通に分かりやすいお話でした。
面白かったです。
劇団員に美人が多いのもたいへん良かった。



話を戻しますが、今回のPV撮影で新宿のアングラ界隈の方々とご一緒できたのは自分にとってとても刺激になりました。
新宿を中心としたアングラ文化の歴史は、足立監督の『映画/革命』という本で知りました。いわゆる現代の『サブカル』の源流のひとつとでも言うのか。

もはやアングラとサブカルは別で、アングラはアングラでたくましく別のものとして生きているし、進化しているんだな、と思いました。
そう言えば今回の演劇に「永山則夫」というキーワードが出てきた。
永山則夫とわたしの接点はほぼ無いのですが、風景論としての永山則夫はおおいに影響があるので、そういう意味でも今回のPV制作は自分の中の点と点、そのまた源流の点と点を探り、繋いでいくような作業でもありました。

新宿の街中、カメラの前でバンバンと鉄砲を撃つ渚ようこは、まるで目玉のおまわりさんで、編集をして繋いでいくうちにやっと「ああ、監督は赤塚不二夫の世界がやりたいのか」と分かってきました。
わたしが子供の頃アニメで観てた『平成天才バカボン』は分かりやすい子供向けのギャグアニメでした。コミックボンボン(コロコロ派ではなくボンボン派だった)で連載していた原作の方も、そういうスラップスティックな分かりやすいものだったように思います。
ところがある日、古本で買った昔のバカボンを読んだら、ものすごいブラックユーモアな内容でついていけなかった。

そんな話も編集の途中で監督としていました。

自分がある作品から感じたこういう感情の元はこれだったのか、こういういきさつがあってこんな表現が生まれたのか……
そんな体験が何度かありました。

唐十郎も、寺山修司も、ATGもよく分かってない自分が、と不思議に思います。


そもそもの話をすると、自分は足立映画信者でも風景論信者でもなんでもなく、かつての押井守監督作品、特に『ケルベロス-地獄の番犬』『機動警察パトレイバー 2 the Movie』『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』のファンでした。
観れば分かる通り、これらの作品は風景で埋め尽くされています。それが作品の核であるとさえ思わせます。

ところが数年前「元日本赤軍の映画監督、足立正生さんの取材をしよう!」と思ってからいくつかの作品を観た中のひとつ『略称・連続射殺魔』には衝撃を受けました。ああ、こういうの風景論っていうのか!ていうかそういうのわざわざ論理立てて撮ってた人がいるんだ……と。

ちなみに『略称・連続射殺魔』はググれば観れるので観てください。
監督自身は「映画なんてどんどんネットに上げちまえばいいんだ。俺はそう言ってんだ」とのことなのでうしろめたさを感じずに観るがよいでしょう。



ちょっと散漫な文章になりましたが、PV撮影後今でも引きずっている感情のあらわれと思って勘弁して下さい。

足立監督をはじめ、渚ようこさん他、今回関われた方々にはたいへん感謝しております。
という話。



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