世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

クーデター政権(野田民主)の友(国民新党)もクーデタ、これぞトモダチ作戦

2012年03月30日 | 日記
亀井静香が吠える 痛快言行録
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クーデター政権(野田民主)の友(国民新党)もクーデタ、これぞトモダチ作戦


 類は類を呼ぶと云う言葉があるが、悪質なウィルス(与党の甘い汁)の感染力は猛烈だ。先ずは全体の状況を知るために、時事の記事を2本読んでいただこう。

≪ 国民新、分裂状態に=亀井代表、首相に「連立離脱」伝達-自見、下地氏ら6人拒否
 国民新党の亀井静香代表は29日夜、首相公邸で野田佳彦首相と約2時間会談し、消費増税関連法案の閣議決定に反対して「連立を解消させてもらう」と述べ、民主党との連立政権から離脱することを伝えた。一方、国民新党の自見庄三郎金融・郵政改革担当相ら6人は同日、連立離脱を拒否し、自見氏が同党の閣僚として閣議決定に署名することで一致。消費増税をめぐる路線対立から、国民新党は分裂状態に陥った。
  政府は30日、現在5%の税率を2014年4月に8%、15年10月に10%に引き上げる消費増税関連法案を閣議決定する。
 亀井代表は首相との会談で「国民との約束を破るわけにはいかない」として連立離脱を伝達。首相が連立維持を求めたため、亀井代表は自見氏と松下忠洋復興副大臣、森田高総務政務官を離党させ、無所属で閣内に残留させる案を提示した。首相は「検討する」と応じ、30日朝に再協議することになった。
 一方、同党の下地幹郎幹事長と自見氏、森田氏、浜田和幸外務政務官、中島正純衆院議員は議員総会を開き、郵政改革法案の成立までは責任を果たすべきだとして、(1)現時点で連立離脱はしない(2)自見氏は消費税法案に署名する-ことで一致。この後、記者会見した下地氏は、公務で欠席した松下氏の委任も受けていると説明。また、こうした方針を藤村修官房長官に伝えたことを明らかにするとともに、亀井代表に対しては、連立にとどまるよう説得する意向を示した。
自見氏は29日夜、党本部で記者団に対し「連立は離脱しない。30日は私が署名する。党として正式に決定した」と述べた。 
 衆参両院で8人の国民新党のうち、連立離脱に理解を示しているのは亀井亜紀子政調会長のみとなった。 亀井代表は次期衆院選をにらみ石原慎太郎都知事を党首に据えた新党を構想しており、29日に都内で国民新党の綿貫民輔最高顧問と会い、新党結成を急ぐ考えを伝えた。
 一方、民主党内では小沢一郎元代表周辺で、閣議決定に合わせて小沢グルー プの副大臣や政務官が辞任する案が取り沙汰されている。元代表は同日、衆院議員会館の自らの事務所で仲野博子農林水産政務官、福田昭夫総務政務官と相次いで面会した。≫(時事通信)

≪ 野田首相に連立離脱の意向伝達=自見金融相ら閣内残留の提案も-亀井代表
 国民新党の亀井静香代表は29日夜、首相公邸で野田佳彦首相と会談し、消費増税関連法案を閣議決定した場合、連立政権から同党が離脱する意向を伝えた。これに対し、首相は慰留した。
 一方、亀井氏は、同党の自見庄三郎金融・郵政改革担当相、松下忠洋復興副大臣、森田高総務政務官を無所属とし、閣内に残す案を提案。首相と亀井氏は30日午前7時半、再会談することになった。会談後、亀井氏が記者団に明らかにした。≫(時事通信)

 この情報が正しければ、国民新党は亀井党首と亀井亜紀子政調会長欠席のまま臨時の“議員総会”を開催、上記のような決定をしたと云う事だ。たしか、28日水曜日に定例の“議員総会”を済ませたばかりだ。8議員の内6人が、亀井党首の「国民との約束を反故にする法案には反対する」に逆らい、自見庄三郎金融・郵政改革担当相は「国民新党の名前で閣議決定に署名する」と言い放った。国民新党の公式HPに“党則”がないので、この臨時の“議員総会”なるものが、株式会社の取締役会と同等に考えると、事前連絡を全議員に行うべきだが、それをしたのだろうか?

 なぜそんな細かいことに拘るかと云うと、亀井党首は ≪同党の自見庄三郎金融・郵政改革担当相、松下忠洋復興副大臣、森田高総務政務官を無所属とし、閣内に残す案を提案。首相と亀井氏は30日午前7時半、再会談することになった。≫と云うことなので、反旗を翻す同朋に塩を送ったわけである。いたって矜持ある保守政治家の配慮である。しかし、自見金融・郵政改革担当相は「連立は離脱しない。30日は私が署名する。党として正式に決定した」と云うのだから、党首に意に反する“党の決定”を公言した。

  これはどういう事になるんだ?マスメディアの馬鹿どもも、意味不明なため“党分裂”としか報道していないが、問題は複雑だ。民主の“歌を忘れたカナリヤ論争”と同じで、どっちが出るか論になっている。党員と党友と云う簡単なものはあるが、その人々が党運営に参加出来るどうかについての情報はない。「国民新党」は誰のものか論争になる。亀井党首は「自見庄三郎金融・郵政改革担当相、松下忠洋復興副大臣、森田高総務政務官を無所属とし」と穏便な常識的発想のようだが、自見庄三郎金融・郵政改革担当相と下地幹事長の態度は違う。殆ど亀井党首解任論に近い。

 「国民新党」がクーデター組み6名VS亀井静香党首、亀井亜紀子政調会長2名の構図になる。あきらかに屁理屈を幾ら並べても、下地、自見らの党内クーデターだ。おそらく、次に出てくる話は“党首解任”“党首選挙”と云う段取りになるだろう。この辺は党則が定かでないので、明確な事は書けない。ただ、実質的に党内クーデターが起きたのは事実だ。民主の裏切りウィルスが簡単にトモダチに感染したわけだが、これぞトモダチ作戦と云うものだ。(笑)どれだけ官房機密費が注ぎ込まれたのか、想像以上の額であろう。勿論、裁判所の判断でも、官房機密の機密には自ずと限界があり、開示の必要性を認める判決も出ているので、迂回ルートで如何様にも金の流れは作れると云う事だ。

 亀井静香がどのような態度で今後望むかは判じかねるが、あの人の事だ「好きにしろ!」と怒り狂い、解党宣言をしてしまうかもしれない。下地らは「解党なんかしていない!」と叫ぶだろうが、どんなことになるのだろう?党則が判らないので推測するのが困難だ。

 それにしても亀井静香が「どうせ新党が出来るのだから、民主との連立離脱なんてどうでも良いだろう」と云う発言が物を言ったわけだが、裏切り者を燻し出す作戦で、6名も出てくるとは、流石にガッカリしているのではなかろうか。やはり、与党の甘い汁は、余程目茶苦茶に甘いようで、心身ともに腐らせるものらしい。まぁ亀井静香にしてみれば、郵政改革法案の成立目処も立ったことだし、この辺で“国難”に立ち向かうために老骨に鞭うつ決心であれば、このクーデターによる傷は浅いかもしれない。

  ただ、筆者からの亀井さんへのお願いだが、石原新党と云う幻想的話は、そろそろ店じまいした方が良策だと思考します。小沢一郎との連絡も密のようですので、石原新党の話は懇親会の乗りに過ぎないと云う事で、リアリティのある夢に、最後の政治的力量を発揮していただければ幸甚に思いますよ。亀井亜紀子、田中康夫と3名で、日本の改革を目指す政治集団と連携する事を切に望みます。本当に連携する相手は、亀井さん自身が既にご存知なのだから、妙な過去の因縁捨てて、21世紀の日本の第一歩を、新たな政党作りに励まれる事望みます。亀井静香のような稀有な政治家はまだ日本に大切なのです。




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