東海岸 - 音楽、食、犬の娘など

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[ニュース] 2013シーズン発表: タングルウッド音楽祭

2012-11-27 | クラシック、オペラのニュース

 

本日は雪で道がぐしょぐしょの東海岸でございます。冬が始まってすぐというのに気が早い?  チケット発売は1月中旬だそうですし、独立記念日の内容もまだですが、本日発表になった来年夏のタングルウッドのラインナップ、よいニュースはお早めに、ということで。

紹介パンフレットはこちらPDF)、コンサートスケジュールがリストになっている版はこちら、で見れます。

 


うっふっふ、わたし自身としてはやっぱり、夏もユロフスキが生で聴けるなんてめちゃくちゃうれしい!、これからもこういうペースでどんどんアメリカに来てね! なのでございますが、プログラム全体としても、今年もかなり充実しております。


The usual suspects というか世界中で人気の音楽家たちがずらっと、ベル、ファウスト、ズーカーマン、シャハーム、ヨーヨーマ、ブロンフマン、トリフォノフ、ゼルキン、エマール、アックス、オールソン、ランラン、デュトワ、ドホナーニ、ハイティンク、フリューベック・デ・ブルゴス等々に加え、メナヘム・プレスラー、クリスチャン・ザカリアスなんて名前も・・・

 

ユロフスキの演目は、2011年のグラインドボーンのDVD/BDがこちらではやっと先月末発売されて喜ばしかったマイスタージンガーから前奏曲、いかにもかっこよくなりそうな予感のリストの死の舞踏(ティーボーデのピアノ)、マーラー指揮の際の大編成でのベートーヴェンのエロイカ。これは以前にロンドンでのマーラー特集中、観客がマーラーの世界を垣間見れるようにという意図で、「いつもの自分自身のベートーヴェン像」を離れて「マーラーのまなざしを介したベートーヴェン」をやった、という話を聴いて大変興味が惹かれたので、それをアメリカの観客が実際に聴ける機会ができてよかったことです(マーラーのベートーヴェン像といっても、ユロフスキの解釈によるマーラーのベートーヴェン解釈、とちょっとややっこしいには違いないのですが)。
テーマはやはり「ヒーローの闘争と挫折・栄光
」なのでしょうか、日にちが近くなってから出てくるであろうご本人の談話も楽しみです。

 


エッシェンバッハのオール・モーツァルト・プログラム、弾き振りというのは最近じゃ珍しいんじゃないかと思いますが、わたしが知らないだけかな。子どもの頃はほんとよく聴いていて心の中の存在感が大きい音楽家だったのに、指揮者としての活動がメインになって比較的地元になってからはわたしはなかなかご無沙汰ばかりしているエッシェンバッハ、ピアノがまた聴けるなんて、そしてマーラーのCDでも結構面白かったクリスティーネ・シェーファーとの共演なんて素敵です。

そしてここでもステファン・ドヌーヴのタクトで、アンスネスのベートーヴェン・ジャーニーは続くのであった、です。


お、ゲストでハーディング&マーラー室内管弦楽団なんてのもあります。

 

記念年音楽家関連では、ワーグナーはターフェル(リサイタル日もあり)とダライマンでワルキューレの三幕目。
ヴェルディはネルソンス指揮のレクイエム(フルラネット、オポライスほか)。
ブリテンのカーリュー・リヴァーの前日に元雅の隅田川(宝生閑ほか)を映画上映するなんていうのは、お能なんてめったに見られないアメリカでは贅沢ということも含めて非常にいい企画です!


ベンジャミンの
Written on Skin のアメリカ初上演(コンサート形式)、ご本人の指揮ですけれど出演歌手がまだ発表されてません。誰が来てくれるんでしょうか、The Boy は誰がやるんでしょうか、期待がふくらみます。

 

歌手では上記以外にも、アンネ・ゾフィー・オッター(フリューベックd.B. 指揮マーラー#3)、カミーラ・ティリング(ハイティンク指揮マーラー#4)や、タマラ・マムフォード、ジョセフ・カイザー、ジョン・レリエ(ハイティンク指揮第九)なども

 


こちらは去年と同じく地元ラジオ局が中継・オンディマンド配信してくれる筈ですので。あ、大野和士さんのもあるし、東海岸以外のアメリカでも日本からもヨーロッパ(はそれどころじゃなく夏は地元活動で忙しいのか・・・)からも、今シーズンのタングルウッド、どうぞ盛り上げてくださいましな。


しかし依然として監督探しが続くBSO、冒頭の紹介文中、この間デビューしたばっかりなのに、”other favorite conductors” の筆頭にユロフスキもってくるって、どうなのよ、と不安に思ったら、単に日にち順だとそうなるわけね、あせったぁ・・・




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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
タングルウッドのチケット (Kura)
2013-02-26 11:06:28
当方、約半年前から転勤でNY州Albanyに住んでおり、この夏に家族でタングルウッドを楽しめればと考えています。タングルウッドについて調べていたところこのページに辿り着き、参考にさせていただいています。ちなみに、チケットはどこで購入できるのでしょうか?お薦めの入手方法があれば教えてください。よろしくお願いします。
タングルウッドのチケット (Kinox)
2013-02-26 11:41:12
Kuraさま、まぁわたしのブログなぞにたどり着いてしまって、あまりにへなちょこなので驚いてらっしゃるかもしれませんけれど、ようこそ!

オルバニー、いいですね。タングルウッド鑑賞で一番難しいのが宿を取ることだと思うのですが(シーズン中は高いし数も少なくてすぐになくなってしまう)、オルバニーだとその心配なく行き帰りができるのではないでしょうか、羨ましいです。

タングルウッドは日系の旅行会社などもNYとかボストンからのバス送迎つきで出しているようなことも聞いたことがありますが、贔屓の音楽家をじっくりシェッド内で聴きたいようなコンサートは、ボストン響のサイトで直接購入が一番良いのではないでしょうか。
http://www.bso.org/Performance/Listing?pageNo=0&perPage=10&brands=6427

気軽にピクニックを楽しむのでよければ芝生当日券が会場で購入できます。今年の夏は楽しみになりますね!
Re: タングルウッドのチケット (Kura)
2013-02-26 12:18:29
ご回答ありがとうございます。確かにうちからだと車で1時間なので、宿の心配は必要なさそうです。息子6歳がじっとしていられない盛りなので、ピクニックを兼ねた芝生当日券はちょうど良いかも。天候を見てから行くかどうかを決めることもできるので、当日券は非常にありがたいシステムです。
取り急ぎ御礼まで。

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