東海岸 - 音楽、食、犬の娘など

クラシック音楽、オペラ、食、ふわふわの犬の娘のこと、などをつれづれなるままに...

[ニュース] 2015-16シーズン発表: メトロポリタン・オペラ

2015-02-18 | クラシック、オペラのニュース

 

なかなか更新のないブログ化してます。 こちらのコメント欄で噂もたまに語っていましたし、wikiサイトもあるし、さほど目新しくないニュースかもしれませんけれど、メトの来シーズン、本日発表。オンライン・カタログはこちら
恒例のソロ・リサイタルはネトレプコ。それにつけ加え、フレミングの25周年記念ガラもあります。

今回はベルカント好きは忙しい、というかベルカント嫌いはおあいにくさま、なシーズンです。新作ないのは寂しいですね。

傾向として、主役、特にヒロインがBキャストなしでランの全日程をこなすケースが今回多いのは喜ばしいことかと思います。
あと観光客にも人気のゼッフィレッリ演出のボエームのランが長いのはまぁ普段どおりですが、同じくゼッフィレッリの豪華なトゥーランドットおよび人気の演出の蝶々さんのランが長いですね。また演出はさほど人気でなくとも人気演目のトスカやリゴレットも長いです。こういうのは手堅く攻めてるなぁ、という印象があります。
それにしてもまだ明けてみないと分からないエキサイティングなところもありますよね。
例えばボエームなんかは、毎シーズンやってますから、ふん、ボエームか、なんてところもありますが、今シーズンの今晩は誰が歌うんだろうとハラハラするような病欠・代打劇はともかくとしても、ファビアーノのがんばり、そして復帰したゲオルギューの素晴らしさには、わたしだけじゃなくって、冬の年末のリンカーンセンターのお客さん、かなり熱狂した、なんてこともありましたから。

このシーズン、若い観客を増やす試みが2点あるそうです:
1) 11月末の感謝祭から大晦日前まで、大人が通常チケットを買えば、18歳以下の子の分はどのセクションのチケットでも半額
   (ルル含む、ふふふ)
2) 仕事を早く抜けられない40歳以下のために、一定の金曜日には60ドルと100ドルのチケットが出るし、前のように20時開始にする。交流イヴェントもあり

ちなみにチケットは平均すると1%ほど値上げ、上は480ドル、しかし半分以上は150ドル以下で買える筈、ということ。

HDの上映は。今回もまたもやネトレプコが開幕演目を差し置いて一番ノリ、でございます。

 

いつもながら、ざっとリストをアップデートしただけなので、間違いがあったらごめんなさい!

 

 

赤太字はHD映画館上映するもの



新演出

オテロ: 開幕公演 [9/21 - 10/17, 4/20 - 5/6]
ネゼ・セガン指揮、シェア演出、ヨンチェヴァ/ヒブラ・ゲルズマーワ、 アントネンコ、ルチーチ、ピタス、グロイスベック
もともとはムーティが欲しかったけれど了承されるわけもなく、ということもありました。今シーズン果敢な代打を含めて大活躍のヨンチェヴァが格上げで開幕日に

ルル [11/5 - 12/3]
レヴァイン指揮、ケントリッジ演出、ペーターセン、スーザン・グレアム、グローヴス、ダニエル・ブレナ、ロイター(シェーン博士/切裂きジャック)、マルティン・ヴィンクラー
オランダ、ENO他共演出。
キャストは非常に楽しみ。ケントリッジは冬の旅が少々アレだったので多少の警戒をしつつ期待しています。
しかしヴォツェックもあんなだったのに、またレヴァインが振るというのがどうにも解せません

真珠採り: 大晦日ガラ  [12/31 - 2/4]
ノセダ指揮、ペニー・ウルコック演出、ダムラウ、ポレンザーニ、クヴィエチェン、ニコラ”ダムラウ旦那”テステ
まぁ非常に優れた作品ではないかもしれませんが、なんとメトでは1916年(カルーソ)以来の上演とのこと。グリゴーロは降りちゃったんですねぇ
もともとはジマーマン演出という話だった

マノン・レスコー [2/12 - 3/11]
ルイジ指揮、リチャード・エア演出、オポライス、カウフマン、カヴァレッティ
去年のバーデンバーデンでウェストブルック版の同演出を見られた方も多いのでは。オポライスとカウフマンは舞台上の相性も非常にいいと思うので、楽しみです。初夏にはバイエルンのノイエンフェルス版もウェブキャストで鑑賞できる予定ですね!
メトの方は指揮がプッチーニ分かってんのかなぁと疑問に思うような感じでやっていたAA氏でなく、ファビオなので、ほっとしました。少し旦那が振ったら面白いんだけどなぁ、とは期待してましたが・・・

ロベルト・デヴリュー [3/24 - 4/19]
ベニーニ指揮、マクヴィカー演出、ラドヴァノスキ、ガランチャ、ポレンザーニ、クヴィエチェン
マクヴィカー演出のチューダー三部作の最後。ラドはこのシーズン三役とも歌います。もう40半ばですから、キャリアのピーク的な一大プロジェクトじゃないでしょうか、相当気合入れてくれることと思います。残り2作品は映画館上映しないとはいえ、こういう現代のビヴァリー・シルズ的な挑戦をしてくれるのだから、ぜひ映像に残してあげて欲しいと思います

エレクトラ [4/14 - 5/7]
サロネン指揮、シェロー演出、シュテンメ、マイヤー、ピエチョンカ、ウルリッヒ、オーウェンス
Aix、スカラ、リセウ、ベルリン共演出。昨年夏のAixですでに上演(ヘルリツィウス)されたシェローの遺作

 

 


再演もの


トゥーランドット [9/26 - 11/12, 1/11 - 30]
カリニャーニ指揮、ゴーキ/ リンドストロム/ J.ウィルソン/ シュテンメ、ゲルズマーワ/ リア・クロチェット/ ハルティッヒ、アルバレス/ サルトーリ/ ベルティ、J.モリス/ ツィンバリュック
ここにシュテンメが登場するのは少し意外でした。確かにそろそろあの豪華な演出の映像を再び残すのも悪くないですけれど。ちなみにHDはシュテンメ・ベルティの回です
レイミもティムール王がメト最後の役でしたけれど、今回ヤコボ・フィエスコやりませんし、長老モリスもとうとうさよならの段階に入っているのでしょうかね。

イル・トロヴァトーレ [9/25 - 10/17, 2/3-13]
アルミリアート指揮、ネトレプコ/ ミード、ザジック、ヨンフン・リー/ ジョルダーニ、ホロストフスキ、コーツァン/ ユン
映画はリーの回(なんか吹き飛ばされそう)。指揮はレヴァインじゃなくなったんですね。ジョルダーニに腹立たしさを感じる方は、他の誰でもない、この団体の音楽監督に文句をどうぞ

アンナ・ ボレーナ  [9/26 - 10/13, 1/5-9]
アルミリアート指揮、ラドヴァノスキ、ガランチャ/ グバノヴァ、マムフォード、コステロ/ ステイトン、アブドラザコフ
アブはおそらく毎年出る手はずになってるんでしょうけれど、今回のこれは少々苦し紛れな配役のような

タンホイザー [10/8-31]
レヴァイン指揮、ウェストブルック、デヤング、ボータ、マッテイ、グロイスベック
もともと2012-13年にレヴァインで新作でカウフマンで、という話もあったことはありました。
前日に出したマッテイ、という個人的予想がばっちり当たったのにはびっくりしました

トスカ [10/16 -  12/1]
ドミンゴ/ コラネーリ指揮、ディカ/ ゲオルギュー/ グレギナ/ モナスティルスカ、ジョルダーノ/ ジョルダーニ/ アロニーカ、ガグニーゼ/ ルチーチ/ ヴラトーニャ、デルカルロ
ターフェルという案はなくなっちゃったんですね

リゴレット [10/20 -  12/17]
エラス・カサド/ アッバード指揮、ペレチャッコ/ シエラ、コステロ/ べチャワ、キーンリサイド/ ルチーチ、コーツァン/ イヴァシュチェンコ
安定のクオリティか

ボエーム [11/23 -  1/23, 4/15, 5/5]
カリニャーニ/ エッティンガー指揮、TBA/ アグレスタ/ ホン、マルティネス/ フィリップス、ヴァルガス/ イーメル/ ボラス、モルナール/ ケルシー、デルカルロ
べチャワもレベカもないのも残念だけど、イーメルがまたボエームというのも、マルティネスがムゼッタというのもなんだか勿体ような気も

こうもり [12/4 - 1/7]
レヴァイン指揮、フィリップス、ルーシー・クロウ、グレアム、スペンス、ジョット、ピタス、オピエ
ちょ、レヴァイン大丈夫なんかいな。一般的に軽い作品と思われてるかもしれないけど、こうもりの指揮は相当難しい、かなりコーオーディネーション難度高いんだけど・・・

湖上美人 [12/11-26]
マリオッティ指揮、ディドナート、バルチェローナ、ブラウンリー、オズボーン、グラドゥス
レパートリーから外さざるをえなくなる前に、より沢山のお客さんに楽しんでもらおう、とか地元映画館で見たからこの休暇には是非生で、っていう地方のお客さんを呼ぼう、ってこともあるんだろうけれど、今シーズンの新演出上演に続けてまたほぼ同じ体制で再演というのもなんだかなぁ、と思います

セビリアの理髪師 (クリスマス時の英語版) [12/16 - 1/2]
ウォーカー指揮、レナード、マードア

カヴァレリア・ルスチカーナ & 道化師 [1/21 - 2/26]
ルイジ指揮、ウルマナ/ モナスティルスカ、リー/ リカルド・タムラ、マエストリ | フリットリ、アラーニャ、ガグニーゼ

マリア・ストゥアルダ [1/29 - 2/20]
フリッツァ指揮、ラドヴァノスキ、ヴァン・デン・ヘーヴァー、アルベロ、カルフィッツィ、ユン
フリッツァは年末、デヴリュー振るって断言していて、他ソースでも3作すべて任された、という話を聞いていましたが、結局これだけになってしまって残念です

蝶々夫人 [2/19 - 4/12]
シション指揮、ラセット/ オポライス、ジフチャック、ジョルダーノ/ アラーニャ/ デビアージョ、ルシンスキ/ クロフト
映画はオポライス&アラーニャの回

フィガロの結婚 [2/25 - 3/26]
ルイジ指揮、ハルティッヒ、ウィリス・ソレンセン/ マジェスキ、レナード、M.ペトレンコ(フィガロ)、ピザローニ(伯爵)
男性陣は新たなチャレンジなのかしらん

ドン・パスクヮーレ [3/4 - 18]
ベニーニ指揮、エレオノーラ・ブラット、カマレーナ、モルナー、マエストリ
当初のネトレプコでもなく、ゲオルギューでもなくなったからって、ランが異様に短いのは現金というかなんというか・・・

愛の妙薬 [3/10 - 4/7]
マッツォーラ指揮、クルザック、グリゴーロ/ チャン、プラチェッカ、コルベッリ/ スパニョーリ

シモン・ボッカネグラ [4/1-16]
レヴァイン/ TBA 指揮、ドミンゴ、TBA/ ハルトニアン、カレヤ、フルラネット

後宮からの逃走 [4/22 - 5/7]
レヴァイン指揮、シャギムラトヴァ、キム、アップルビー、ケーニッヒ
今回のレヴァイン・モーツァルトは歌手は前回と比べてレベルが上がった?

 



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7 コメント

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この後の噂も (Kinox)
2015-02-19 12:09:48
こちらにもってきましょうね

[2016-17] このシーズンはリンカーンセンターのメト50周年ガラが。メトのガラは久しぶりなので、楽しみです
新演出
◇ 開幕: トリスタンとイゾルデ: ラトル指揮、デッカーはやめてヘアハイムでもなくてトレリンスキ演出、シュテンメ、グバノヴァ、スチュアート・スケルトン/ ゲイリー・リーマン、パーぺ、ニキーチン
先に3月にバーデンバーデンで上演あり
◇ ばらの騎士: レヴァイン指揮、チェルニャーコフはやめてカーセン演出、フレミング(さよなら公演?、ウェストブルックの噂もあり)、ガランチャ(/ディドナート?)、エリン・モーリー、ギュンター・グロイスベック
これはコヴェントガーデン、パリと共演出
◇ ギョーム・テル (10/16-11/12): 2018年から繰り上がったピエール・オーディのオランダとの共演出 フローレスでなくイーメル/ ジョン・オズボーン、アンジェラ・ミード/ マリナ・レベカ、フィンリー
◇サーリアホのL'amour de loin: ルパージ演出、マルッキ指揮、オーウェンズほか
もともとのアッシジのフランチチェスコの予定をやめて、この上演を繰り上げたのはメシアンはNYフィルに譲ったからということ
メトが女性作曲家の作品を取り上げるのは1903年のエセル・スマイスの「森」以来だとか
◇ ルサルカ: ジマーマン演出、オポライス、ジョヴァノヴィッチ、オーウェンス
◇ ラ・ウォリー: アルミリアート指揮、カウフマン、ゲオルギュー

◇ ロミオとジュリエット: (予算の都合で旧演出再演の可能性も) ジマーマンじゃなくシェア演出、ダムラウ、グリゴーロ
◇ 運命の力: クーシェイ(BSOとの共演出)、ラドヴァノフスキ、カウフ マン、2017-18に延期の可能性 → 延期決定した模様
◇ ポーギー&ベスも19-20に延期?

ルパージ・リング再演がキャンセルされた代わりが、新演出のルサルカ、オランダ人の再演

再演
+ アイーダ
あの大掛かりな舞台、最後のシーズンになるんでしょうかね、風物詩がなくなるような気持ちがします
+ 理髪師: イェン デ、カマレーナ
+ ボエーム
+ カルメン: コッシュ、アグレスタ
+ ドンG: レベカ&ポレンザーニの熱いコンビ復活、ゲルズマーワ、セレーナ・マルフィ
+ オネーギン: レヴァイン指揮、ネトレプコ、ポレンザーニ
+ 清教徒: ダムラウ、カマレーナ
ダムラウのアルミーダから変更になったのかな
+ オランダ人: フォレ、ゴーキ、J.H.モリス
+ イドメネオ: レヴァイン指揮、クライターべチャワ、オーウェンス
+ アルジェのイタリア女: カマレーナ
2013-14での人気沸騰で追加された感じ
+ 椿姫: ファビアーノ
+ イェヌーファ: マッティラのコステルニチカ、ディカ、カイザー
+ マノン・レスコー: ネトレプコ/ゲオルギュー、アントネンコ
+ ナブッコ: ドミンゴ、モナスティルスカ
+ リゴレット: ペレチャッコ、カレヤ
+ シラノ・ドゥ・ベルジュラック: アルミリアート指揮
+ こうもり
+ オテロ
+ ペレアスとメリザンド: レヴァイン指揮
+ 西部の娘: カウフマン?
+ 季節の英語版・短縮版の魔笛

ローエングリン(ゴーキ、フォークト)をやる話はオランダ人やるし、予算の都合でキャンセルになった様子。もう演目は何でもいいから遅くならないうちにフォークト再来してほしい!
ファルスタッフは次のシーズンに


[2017-18]
◇ 開幕 ノルマ: ネトレプコ、ディドナート/バートン
◇ アデスの新作『皆殺しの天使』 (2015年のザルツブルクで世界初演、ROH では2017年春、メトは秋=2017-18シーズン): キーンリサイド、クート、(イェスティン?)
◇ トスカ(年末公演?): マクヴィカー演出、オポライス、カウフマン、ターフェル
◇ サンドリヨン: ペリ演出、ディドナート、クート
◇ コジ: ケイティ・ミッチェルじゃなくてフェリム・マクダーモット(ENO共演出)、レヴァイン指揮
◇ 運命の力 2016-17予定だったクーシェイはやめてビエイト演出、ラドヴァノフスキ
ネトレプコのマクベスはどうなったか不明

再演
+ エレクトラ(3月): ゴーキ、A.ワーグナー、マッティラのクリュイタムネストラ
+ ルイザ・ミラー: ヨンチェヴァ、べチャワ
+ ボイトのメフィストフェレ: ゲオルギュー
+ ルチア: マリオッティ&ペレチャッコ
+ セミラミデレ: ミード、カマレーナ
新作の話はディドナートが降りたのでボツ
+ ファルスタッフ
+ 季節のヘンゼル&グレーテル


[2018-19]
◇ 開幕: サムソンとダリラ: ミキエレット演出、(イーメルの予定と聞いていたが)アラーニャ、ガランチャ
◇ アイーダ: ネトレプコ
ネト子ちゃんのためにあれだけ観光客まで動員できる演出を反古にするのですから、よっぽど納得のいくものにしてね
◇ ゴリホフのオーリードのイフィジェニー(仮題=ダイダロス)

再演
+ プッチーニ三部作: オポライスが三役
+ ルパージ・リング再演(ゴーキ、フォークト、フォレ、J.ロイター)
+ アドリアーナ・ルクヴルール(ゲオルギュー、ラチヴェリシヴィリ、カウフマン)???

[2019-20]
◇ アイーダ: ネトレプコ
◇ マイスタ: ヘアハイム(ザルツブルク共演出)、フォレ)
◇ 見えざる町キテージと聖女フェヴォロニャの物語(チェルニャーコフ、DVDと同じ演出かどうかは不明)
◇ ポーギーとべス
◇ リッキー・イアン・ゴードンのIntimate Apparel
◇ ニコ・ミューリーの新作「マーニー」
ほんとに新作2こも一シーズンにやるのかなぁ

再演
+ ローエングリン?、ゴーキのオルトルード?

--- その他・それ以降 ---
?年、売られた花嫁(レヴァイン指揮、スティーヴン・ワッズワース演出)
?年、ラ・ファヴォリータ再演(ガランチャ)
リンカーンセンターシアターとのコラボで順次、若手作曲家による新作: マット・オーコイン、デイヴィッド・T・リトル、ジョシュア・シュミット
がっかり (けやき)
2015-02-19 19:31:43
まとめて下さってありがとうございます。
予想では「真珠採り」は、グリゴーロ確定、ポレンザーニ?だったので、がっかりです。やつは、本当にレパートリー広げないですね。
演出がいやだったのか、もともとナディールは歌う気がなかったのか.....演出はENOので、今の環境破壊に置き換えみたいですけど、カルメンとウェルテルは歌いたいって前からアピールしていますが、ナディールは言ってないと思います....なんで噂でグリゴーロになっていたんだろう。

なんか知らない名前が増えて来ている感じ...チャンって誰なんだろう。

ジョルダーニは、マイケル・ファビアーノが裏切ったので、新国でウェルテルを歌うことになっています。グリゴーロにプッシュすれば引き受けたかもしれないのに。
真珠採りは残念 (Kinox)
2015-02-20 06:48:15
けやきさま、わたしもそのように、ポレンザーニの方が不確定なのかと信じきっていましたから、グリゴーロが降りたのびっくりしました。
というより、記事をポストする最後の最後まで気がつかず、映画がポレンザーニで残念だなぁ、でもまぁ今シーズンのホフマンはグリゴーロだったから、次はポレンザーニの番で、今後は交互になるのかなぁ、なんて思ってました。

そうか、演出が気に入らなかった、ということもあるかもしれませんね。
ダムラウとは少々姉さんカップルみたいな印象になるような気がしますが、そのせいじゃないといいです。そしたらロミオ&ジュリエットもあぶなくなりますものね

> カルメンとウェルテルは歌いたいって前からアピールしています
> ナディールは言ってないと思います
それは喜ばしい! いやグリゴーロくんのボエームはもう最高に素晴らしいのはそれはそうなんですけれど、毎回メトに来てくれるときはボエーム、というのもなんですから、ほんとドン・ジョゼとかウェルテルで出てきていただきたいです!

> チャンって誰
なんかね、中国人っぽい名前ですけど、これはあの、南米の、あの、この間のオペラリアで優勝したマリオ・チャンじゃないかと思います。チャンは少々音程が不安定な気味があって、二位の男性の方が良かったような記憶ですが・・・

> ジョルダーニは、マイケル・ファビアーノが裏切ったので、新国でウェルテル
> グリゴーロにプッシュすれば引き受けたかもしれない
まぁ、マルチェロには悪いですけれど、グリゴーロだったら遜色ないというか、がっかり度もなかったでしょうに、残念なことです。

ちょっと話はずれますが、ファビアーノの件は少々納得いかなくて・・・
アメリカの団体って、メトとかカーネギーや各種オケも、最後の最後まで調整努力して、できるだけ降板と代打の発表を同時にやって、降板することのインパクトを抑えてるんですよね。結局いいもの出す責任があるのは自分たちですから。そして少なくともアメリカの団体は、音楽家に関して必要以上のネガティブなことは、リークねたで流すことはあっても、正式発表なんかではやんないですよね。若手はいいものを出しつつチャンスを与えてだんだんと育てるもの、という感覚がどこかしらあるというか

シーズン始まってから、とかひどいと直前にドタキャンする歌手も少なくない中、これだけ余裕を持ってキャンセル告知してくれてるのに、そしてファビアーノはまだ名前も知らない人も多いだろうに、ヤフーニュースとかのレベルで大々的に「自分たちは悪くない、歌手が勝手にキャンセルした」みたいな冷たい知らせが出ちゃったんじゃないですか?
若手なのにかわいそうに、なんかオペラハウスというより、失礼かもしれませんが、短絡的・呼び屋的な発想だな、とわたしは感じました
ウェルテル (けやき)
2015-02-20 15:59:34
>ダムラウとは少々姉さんカップルみたいな印象になるような気がしますが

ダムラウとはメトのマノンでも共演ですし、スカラ座でルチアを歌う予定ですし、お姉さんソプラノとの共演が多いですよね。ゲオルギュー、フレミング、モシュク、ネトレプコ......
グリゴーロ自身が2014年のドイツのオペラ雑誌のインタビューでパッパーノの指揮で「ウェルテル」を歌うって言ってますので、多分来シーズンROHで歌うのではないかと思います。当てにならない予想ではシャルロッテはディドナートみたいですよ。

>ファビアーノの件
後で自分のキャリアにもっと有利な劇場からオファーがあった場合、キャンセルするのはよくあることだと思いますから、それはいいのですが、「芸術上の理由」というのはおかしいとおもいます。「個人的な都合」のほうが、かんじがいいですよね。

>ヤフーニュースとかのレベルで大々的に「自分たちは悪くない、歌手が勝手にキャンセルした」みたいな冷たい知らせが出ちゃったんじゃないですか?

私もまだ無名の歌手なのにヤフーニュースとかスポーツ紙に出たのは吃驚しました。

ただ、新国のシーズン発表の時に若杉さんが「有望なテノールで、本人自身もぜひ歌いたい」と言ったみたいなことがあったし、メトのオーディションがWOWOWで頻繁にリピート放送されていて、ファビアーノってある意味有名人なんですよ。

新国にはぜんぜん責任無いと思います。発表は、本人が言ってきたままでしょうから。
パリとかぶる可能性があったとしたら、新国の発表はちょっと待ってもらった方がよかったのではないかと思いました。
お久しぶり (yuk)
2015-02-21 20:37:31
Metまとめてくださってありがとうございます。
私のような初心者には、これらを見るだけで、いま旬の歌手の動向がわかってありがたいです。
3年先までキャストが決まっているので尚更歌手の浮き沈みが明確かな。
歌手はピアニストなんぞとは違って、出てくるのも早いけど、引っ込むのも早いですねぇ。あっというまにオポライス、カマレーナそしてグリゴーロが台頭してきた感じ。オポライスだけは2度みましたが、あとの2人は未体験なので、ぜひ見てみたいなぁ!
今年はパリも人よせパンダ的なキャストが多くて、切符入手困難になりそうな気配濃厚。
そうだ、マノンで引き続きグリゴーロ! (Kinox)
2015-02-26 05:31:01
けやきさま、コメントありがとうございます!

> お姉さんソプラノとの共演が多い
ほんとだ、そうですね。そういえば実際の年は違うんでしょうけれど、オポライスの時も見かけはお姉さんカップル風だったんでした。
マノンはすっかり盲点になってました。プロダクション写真も出てきましたね。ネトレプコの時もかなりビッグで、ピンクのレースのドレスなんかは膨張しちゃって、イメルダ夫人?という感じでしたけれど、そもそもぷわぷわマシュマロのよううなダムラウはどんなマノンになるんでしょうか、色々楽しみです!

> まだ無名の歌手なのにヤフーニュースとかスポーツ紙に出たのは吃驚
世間はこういう話が好きなのかもしれませんね。以前カウフマンが口パクやった時も、アメリカではなぜか普段はオペラなぞに関心なさそうなスポーツ系のニュースで一斉に広まったことを思い出しました。

>> ファビアーノの件
なるほどねぇ、情報ありがとうございました! わたしは非常に遠くからながめているだけで、事情はよく知らず、ただニュースの「本人が」の言い方が非常に突き放した冷たい印象があったのと、数日後に代打を発表するなら、辞退の知らせと代打の知らせをカップリングにしてあげてインパクトを抑えられなかったのか、と思ってしまったわけです。メトだと大抵、いや公演までこれほど日数がある場合はほぼ確実にそういうやり方しているので、わたしは違和感を感じたんだと思います。わたしの方がちょっとずれてましたか(笑)

そうそう、グリゴーロのホフマン、最終日に応援に行きましたよ。リンゼーとの相性もすごく良かったし、まぁ何しろ最初っから「これぞテナーありき」のような歌唱、もう嬉しくなっちゃって。ソロもいいし、重唱もかなりいいですね、グリゴーロ。歌唱もそうですけれど、演技もリアルで素晴らしかったし、とても楽しみました。なんかただぼーっとしてたり、クラインザックの歌のノリも悪かったカレヤ版よりわたしは断然グリゴーロの方がホフマン物語が楽しめた、と思いましたよ。
ゲルズマーワは最高の歌唱ではなかったですが、なかなか独自の持ち味があったし、ライスも堅実だし、見せつけコロラトゥーラ大量投入のせいでぜーんぜん人形っぽくなかったけどモーリーも頑張りました。どうにも歌えてないハンプソンがほぼ一人で足を引っ張ってたのが残念
するどい点 (Kinox)
2015-02-26 05:48:12
yukさま、お久しぶりです。

> いま旬の歌手の動向
> あっというまにオポライス、カマレーナそしてグリゴーロが台頭
メトの場合は音楽監督も新人ハントしてないですし、いったん地元うけした歌手(あるいはゲルブとボードのごり押し歌手)が引き続き登板、という感じ、だし、昔と違ってメト出演の優先順位を低く見ている音楽家も少なくはないと思いますので、少々偏ったラインナップではあるかもしれません。
テナーではカマレーナ、グリゴーロ、ファビアーノ、イーメルは機会があったら是非!

> 出てくるのも早いけど、引っ込むのも早い
そうですねぇ悲しいかな、変化し続ける肉体が楽器ですので。
先日バイエルンのダムラウのルチアのウェブキャストを鑑賞しましたが、ダムラウもそろそろルチアは卒業なんじゃないかなぁ、という印象を受けましたし、現在公演中の湖美女、フローレスは相変わらず素晴らしい歌手ですけれど、どこか以前の柔軟さがないというか、無理感の風味があるようにラジオでは感じました。生だとまた違う印象かもしれないですけれど

> 3年先までキャストが決まっている
これは鋭く昨今のキャスティングの問題点をついていらっしゃいますよ。
メトは5ヵ年計画のようなんですよね。
今シーズンのフィガロの結婚と同じく、来シーズンももともとはネトレプコのデズデモナで開幕にしたかったんだろうなぁ、そしてさらにはカウフマンもあわよくば、なんて考えてたんじゃないかしらん、と邪推してます。

5年先の歌手の喉の成長・およびレパートリーの予測しながら、ってかなりの賭けの要素がありますよね。外れちゃうとジョルダーニのエンリコとかようなのを出してくることになる。5年前はぎりぎり出来そう、とか思ってたかしりませんけれど、ここまで何年もがっかりするような歌唱が続いてるので、観客としてはまだ懲りずに出そうっていうのか、と白い目で予定表を見てしまうことになってます。

わたしはまだ聞いていませんが、カウフマンも何ヵ年計画だとspontaneousにクリエイティブなことができない、というような文句を言ってたそうですね。まぁ演出家は時間をかけたい人もいるでしょうし、様々な才能が集まって作り上げる総合芸術ですから、スター歌手の思いのままにはできないというか、してもらっちゃ困るところもありますけれど、さすがに5年は長い!
人気歌手は先に先にと押さえておかなければ他のハウスにとられてしまうのでしょうから、なかなか改善できないジレンマなんでしょうけれど。

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