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[ニュース] 2014-2015シーズン発表: カーネギー・ホール

2014-01-29 | クラシック、オペラのニュース

 

最高温度が氷点以上になる日があることなんて、遠い日の夢まぼろしのようにも思える(ふふ大袈裟?)、長いこと凍りついてる東海岸の今日この頃でございます。

カーネギー・ホールの2014-15シーズン発表・綴り券発売が開始されましたね。

年末に報じられた通り、NYCの音楽シーズンのキックオフは各所でベルリン・フィルづくし。カーネギーの開幕ガラはラトル&ベルリン・フィル(交響的舞曲、ムターのブルッフVn協奏曲、火の鳥終盤)。この公演はいつものようにWQXRラジオが生中継・オンディマンド放送してくれるでしょう (ちなみに翌日はムターのブルッフなしのプログラムで、火の鳥もちゃんと全曲やります。)
残りの公演はシューマン・チクルス。ラトルのシューマンって、特に個人的に多大な思い入れがある4番の版の選択をはじめ、納得しかねるところはありますけれど、世界で一番ひいきに思っているBPOを生で聴けるのですから、文句は言いません。
そういえばベルリン・フィルの英語の正式名称はドイツ語と同じになったんでしょうか。カーネギーでもこれまでの表記は Berlin Philharmonic (Orchestra) だったような気がしますが、今や原語表記になってますね。メートル法も普及しなかったアメリカ、「ベルリーナー・フィルハーモニカー」の呼び名は報道機関、一般に浸透するでしょうか。

ムーティ&シカゴ響の三公演、ブロンフマンとのブラームス2番、ラ・メール、スクリャービン1・3番、アレクサンダー・ネヴスキも充実してます! 
そして監督一年目のアンドリス・ネルソンス&ボストン響もムーティ先生に負けない意欲を感じます(グードとのモーツァルト、英雄の生涯、テツラフとのベートーヴェン、ショスタコービッチ#10、マーラー#6)。
活きのいいエラス・カサド&St.ルーク管も、パーセルの真夏の夜の夢組曲、チャイコフスキのテンペスト、ダッラピッコラの小夜曲、最初のワルプルギスの夜(デション、ジョセフ・カイザー、ピザローニ)と、思わずテンションが上がってしまうような演目。
来るときはフルでやってくれるんだろうなぁ、と気長に待っていたアンスネス&MCOのベートーヴェンpf協奏曲サイクルも嬉しいもんです。そしてガッティ&ウィーン・フィルもブラームスチクルスでじっくりと。
ロバートソン&セントルイス響も参加するメレディス・モンク特集も興味深いです。こちらは支配人の紹介クリップ。

その他常連たち、ゲルギー&マリインスキ(アブドゥライモフ、マツーエフ)、MTT&サンフランシスコ響、YNS&フィラ管(ミード、コノリー参加のマーラー復活等)など。

ちなみに冒頭の写真は全く個人的ひいきのフィルターを通してなくて、単純に綴り券販売の1ページ目に出てたみなさんの写真をすべて、一律に順序どおりにコピー&ペーストしたものです。ふーんカーネギーは来シーズンはこういう指揮者のメンツだと箱が埋まると考えてるのねぇ、だし、なかなか興味深いものがありましょう?



オペラも充実してます。ノセダ&トリノ王立歌劇のギョーム・テル(アンジェラ・ミード、ジョン・オズボーン他)、そして3月のベニー二&フィラ管は演目が書いてありませんが、ディドナート、ブラウンリー他の出演で、録音クリップは湖上の美人、だけどディドナートの湖上美人だとメトともろに競合するから、普通にお歌のアンソロジーなのでしょうか。
バロックものでは、ビケット&イングリッシュ・コンサートのヘンデル・シリーズ第三弾はアルチナ(ディドナート、クート、ライス、B.ジョンソン他)、ガーディナー&イングリッシュ・バロック・ソロイスツはモンテヴェルディを2日(聖母マリアの夕べの祈りとオルフェオ)。こちらはまだ未定の出演歌手が誰になるのか気になります。またベルナール・ラバディのレシュマンらとのパーセルづくしの夕べなども(アーサー王、妖精の女王、ディドとアエネアス)。


メト・オケのファンなら通常の3回の公演、しかもブロンフマン、ポリーニ、ガランチャ(ベルクとカーター)らとの共演のほかにも室内楽もあるので少し余計に楽しめますね。
室内楽もバッハ以前の古楽特集、ブロンフマン&エマソン、カヴァコス&ユジャワン、ギドン・クレーメル(!)&トリフォノフ、ムッター&ブロンフマンなど豪華です。
ピアノ・リサイタルはエマール、トリフォノフ、シフ、ペレイア、グード等々。ユジャ・ワンのリサイタル情報には、なぜか物憂く佇むジャン・イーヴ・ティーボーデの写真がついてますけど、ワンさん風ハイヒール&ミニスカートは、きっとティーボーデには似合わないわね(、ってそんな発想するほうがおかしいわね・・・)。


今年は珍しくキーシンと内田さんは来ないのかと思ったら、内田光子さんはドロテア・レシュマンのリートの夕べにパートナーとして登場(シューマン、ベルク)。
[追記 1/30] 失礼しました。キーシンも5/16にヴァルトシュタイン、プロコフィエフ・ソナタ#4、ラフマニノフ前奏曲Op.23および32をたっぷり演奏してくれる予定でございます

その他お歌のリサイタルはディドナート、ハンプソン、ブライス、ピザローニ、ジェイミー・バートン、プリティ・イェンデちゃん、カレン・カーギル、エルザ・ヴァン・デン・ヒーヴァーなど。また、このブログでは近頃黒人ディーヴァについてお喋りしてましたが、あのジェシー・ノーマン(!)のアメリカン作品のリサイタルなんてのもあります。





もちろん個人的なビッグ・イヴェントは、先日LAのヴェニューでの10/11の公演の発表があったので、きっと西から順に回ってきてくれるに違いない、と密かに期待していたユロフスキ&ロンドン・フィル、ずばりお誕生日当日プレゼントになるなんて素敵すぎ、神さまっ、ありがとうございます!!! (リンドベルイのコラール、バウゼのピアノでのパガニーニの主題による狂詩曲、ショスタコービッチ#8。ちなみにLAの演目はドヴォルジャークの夜警、プロコフィエフpf協奏曲#3、チャイコフスキ#6)
その3日後にはポリーニのリサイタルもあって、演目は明記していないのだけれど、クライスレリアーナの録音クリップがついている・・・ 大丈夫?、ほんとにクライスレリアーナやってくれる? ・・・ そんな凄いことになったら嬉しすぎます。クリスマスとイースターと感謝祭とハロウィーンとシンコデマヨとお正月がいっぺんに来るみたいです。



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