最近、AKB48の勢いが以前ほど感じられなくなった事もあってか、重い話が多くなりがちなので、またまたドウデモな話を。
これは、いきなり感たっぷりの話なのですが、願望です。
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乃木坂46にお願いなのですが、
『ガールズルール』の次は「お父さん応援ソング」を作ってほしいのだけど、やってくれないかな。
そのための「大人メン」であり「ガールズルール」だと理解しているよ。
イメージはFUNKY MONKEY BABYSの『ヒーロー』ね。
ももクロの『労働賛歌』みたいのではないからね。
乃木坂46のような女の子たちに価値を認められたいというか、「かっこいい」という価値観を作ってほしい。
是非、期待したい。
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コメントの議論が面白いので違った視点から。
私の意見ではなく電通の考え方の予想です。
コンテンツは、好景気の時は民間から、不景気の時はマスコミから生まれる。
AKBは好景気下の民間主導の秋葉ブームの時に生まれて、リーマンショック後にマスコミ主導で売った。
好景気下ではボトムアップ、不景気下ではトップダウンが有効。
恋愛禁止も最初は自然発生、やがて強制になった。
電通のやれる仕事としては、
下積みのない新人の一発屋、世間が知らないマイナーメンバーの劇場での活動、草の根のアピール、あたりが今後の鍵になると読んで動いてるはず。
紅白でアキバ枠があった年が景気の頂点。
しょこたんとかリアディゾンとか、小粒な半素人のそういう売れ方になる。
リアルな経営者の感覚の代弁もしとく。
景気動向による消費者の心理の変化は、経営者の施策とは関係なく起こり、何をしようと止める事はできない。
つまり、景気で変化してしまう顧客の心理に気を使うより、変化する市場の消費者の心理に対応する経営判断を優先すべき。
ここにコメントしてる人達は、自分達を切り捨てられたくない顧客の立場としてしか意見が言えないのだから、運営は参考にできないのではないか。
メンバーが今まで行ってきた活動も、今まで跳ねなかったから駄目とは言い切れない。これからの好景気下でははそれで売れるかもしれない。
今年跳ねた新人アーティストや芸人やスターがいないのって変に思わない?
林修とかふなっしーとかあまちゃんとかでしょ?
もう状況は変化してる。
景気と顧客の心理を切り口にとらえるのは、すごくおもしろいですね。
けど、余計なこと一言加えているものだから、全てが台無し。
ここにコメントしてる人たちは、自分たちが切り捨てられたくないんじゃなくって、新規イノベーターを開拓できるような施策を本店運営は全く打てなくって、的外れな施策を推進してるから、「それ違うだろ、そんなんじゃライト一般層は踊らないし、新規も付かないぞ。握手で数字を作って、勢いをごまかすな」と言ってるわけです。
株トレーダー氏の仮説が正しいんだとすれば、好況になってなお、不況期に通用したマスコミ手動ゴリ推しを研究生やアンリレ使ってやってるのは、なおさら間違いということになりそうですが。
あなたの理論をもってして、乃木坂46がなぜこの程度なのか、是非今度聞かせてください。
話の趣旨は大筋で納得できるんですけどAKB誕生の頃って好景気だったんですか?
リーマンショック後がガタ落ちなのは分かるんですけどその前から不景気じゃないのかな。
無知なので認識違いしているようであれば助言いただければ幸いです。
これから好景気に向かっていくのかどうかもよく分からんですね。そうあって欲しいものですが。
DPさん
握手を否定してそれに代わる財源はどこから得るのですか?
それに代わる顧客満足をどこから生み出すのですか?
DPさんがどう捉えようとも需要があるからミリオンは続いているのであって、どうしてそれを否定しなきゃいけないのか良くわかりません。
前からずっと同じことの繰り返しですが人気が落ちて落ちてると言われながら結局さよクロもKFCも前年より上がってしまったわけですよね。
別にCDの売上至上主義では全然ないんですけどDPさんが指摘されているように運営が失敗続きでダメダメなだけならもっと顕著に数字にも出てくると思いますよ。
ドームツアーに関しても正直始める前は本当に大丈夫なの?っていう心配もあったし、やる意味あるの?とも思いましたが終わってみればこれはこれで必要だったなと僕は納得できました。
運営はAKB単体での浮上ではなく48グループ全体での浮上を第一命題として各グループ間の交流を密にすることや48グループとしての帰属意識作りをしていると思います。
ドームツアーはその延長線上での施策としては機能したと思います。
もちろんドラフトや全公演開始発表も同じ方向性です。
前にも書きましたがこの方向性に力を注いでることが一方ではAKBの(特に若手の)停滞にも繋がっているのも事実だと思っています。
現状、数々の失敗はあれど(多分僕とDPさんでは失敗だと思っている所がちがっていそうですが)ビジネス全体としてはそんなに大きく失敗していないんだと僕は思っています。
そこを認めた上で僕らはAKBがこれからどうなるべきなのか、どうあってほしいのかということを探っていくべきだと思います。
「自分たちが切り捨てられたくない」というのが適当な表現であるかどうかは微妙なところですが株トレーダーさんの言っていることには一理あると思いますよ。
残念ながらDPさんが主張されているのは自身が思い描く理想のあり方でしかないので株トレーダーさんの話の範疇だと思います。
客観的な最適解を求めるのが僕らの仕事ではないと思うんですよね。
僕もDPさんも主さんも他の皆さんもそれぞれがAKBに対して、こうあってほしいという気持ちがあって良いんじゃないですか?
むしろ間違っていると指摘するなら運営が参考にできないっていう方だと思いますけど。
現状では運営とファンは乖離しているが運営がやりたいことを僕らが読み取ったた上で中身を詰めていくなら運営に響く提案も出来ると思いますよ。
念のため言っておきますが運営の方針に賛同しろと言っているわけではないです。
ここら辺は恋愛禁止条例に関する諸々の事も同じだと思っていて運営を無視した主張をファンが繰り返しているからやすすはファンとのコミュニケーションをとることに万策尽きたと言ってしまうのだと思います。
↓
ドームツアーも最近の●●も僕にはこう感じられました。
↓
だからあなたがどう思おうと正しくないと思います。運営にとっては関係ないと思います。
↓
(それよりやすすを支持しましょうよ)
そんなあなたの主観的な論理展開を納得してくれと言われても、通用しませんよ。前にも言ったじゃないですか。
あなたは前にも私に噛みついてきたときも、今回と同じ口調と論理展開だった。またっすか?
genkiさんが論理的な人間だと思ったのが、間違いだったとは思いたくないんでね。
私も反省しますよ。
「ここにコメントしてる人たちは、」と、ここのコメンテーターが一枚岩みたいな書き方していましましたから。
僕は違うもんね!と言いたくなってしまうのもわかる。
ここのコメンテーターは、主も含めて今の運営のあり方に一定程度懐疑的だ。genkiさんを除いては。
だから、主も様々な策を提案するし、私もAKBの歴史を紐解きながら、今の運営の施策は自らの歴史法則にも、やすすが言うヒットの法則にも合ってない、成功しないと説明してきたわけですが。genkiさんは、昔から極めて楽観的ですよね。今回あなたが書かれたコメントを読んで、少なくとも私のこれまでやってきた論証は、全くあなたに理解されていない(読まれていないんじゃないか)と実感しましたよ。
書くと長くなる。箇条書きだけ書いておきます。
何か言いたいことあるなら、反論してくださいな。
○ 握手ビジネスを根源からは私は否定してませんよ。個別3回で済んでいたものを、4回に増量したのは完全に否定しますね。握手券枚数を増量したり、投票権を劇場版に付けたことを全く触れないで、今のAKBの人気売り上げや需要を肯定するあなたのコメントは、全くフェアじゃない。
○ 48グループの横のネットワーク強化や、グループとしての全体利益を重視するのは、私は否定しない。本店の戦力が維持された上で、支店が強化されるような枠組みが出来るなら、良い。作れてないなら、今のあり方は失敗だね。次世代の人間を育成できない組織は、構造的に弱った組織だからだ。そんな企業組織長続きしない。
○ 特に横山島崎以外に現に1流になった次世代が本店に生まれないのは致命的だ。その時点で、組織として失敗だ。前田篠田板野河西秋元の穴を自前で埋めれないで、その分握手券増量してカバーしても、そんなのAKB人気じゃない。
※ 株トレーダーつながりで言うけどさ、SBIといういわくつき企業の北尾という社長が、「事業に財源が必要だ」と、株券刷りまくって資金調達(増資)してるくせに、企業そのものが成長せずってのがいるんだけどさ。今のAKBやってること、SBIと同じなのよ。金券の印刷業でさ。SBIは既存株の価値が希釈化して投資家が痛い目みるんだけど、AKBがやってる握手券の希釈化は『メンバー価値の希釈化』なんだよ。長続きしないね。
○ 「握手を否定してそれに代わる財源はどこから得るのですか?」って握手そのものを全否定してるわけじゃないのは説明したけど、財務諸表も全く公開されてないのに、外野のあなたが何に「その財源が必要だ」と断定的にいえるわけ?どれくらいの額がどこにですか?
○ 主のブログ本体ならともかく、ここのブログのコメント欄を運営が直接参考にでもしてるとでも?本当にそう思ってるなら、2ちゃん脳が過ぎる。まさかそんなことないですよね?私がここに書いているのは、主のブログ本体に発展的な発想を与える貢献をするため。そして、AKBが将来こうなると分析し予想することを、この場を借りて記録に残させてもらうため。
私は2009年~2011年のAKB上昇・絶頂期に、
・ 横山島崎は将来の絶対的幹部
・ 前田亜美、竹内、加藤玲奈への投資は金と時間の無駄
・ 北原は伸びない。高城の人気は足場がない(ポシャる)。
・ 次世代と支店が外郭から本陣を打倒しにかかる動きが高まる。その証拠はメロンパン同盟ツートップ。
・ とはいえ、NMBのスター姫から見る促成即売方針は将来いびつな構造をまねく。本店なら12期研究生相当だから、メディア推しせず、現場の自力重視しないと偏る。
と私は判断していたが、記録はcompact discoブログその他若干残っているものはあれど、今思えば記録はない。主さんのブログを借り、将来AKBが失敗した理由はこれだった(私は当時からそう思っていた(私は外してしまった))と振り返るために記しているので、運営に伝えたくて書いているわけでない。
※ 主さんありがとうございます。
○ そもそも、わたしは与党であるAKB運営にとって野党みたいなやりたくもない耳の痛いことしか内容の方向性の違い上言いようがないのですが、与党支持者になれとでも?
あなたは運営の方針に賛同しろと言っているわけじゃないと言いながら、運営に響くような提案をしろと言ってるわけですから、結局やすす運営を応援しろと言ってるのと同じ。非論理的な自分の矛盾に気づいていないだけですよ。
○ 刷る枚数増量した握手券も、結局全部売り切れてるんだから問題ないと、genkiさんの発想なら言うに違いないと想像します。
それ、単に「需要の先取り」に過ぎないっすよ。
それに誰に対して売りさばいてるのか、構造をよく見た方がいい。
「アヘン中毒者を多く生み出して、そこに阿片を売る」商売をやってるのと、「握手中毒者生み出して、そこに握手券売る」商売と何が違うのでしょう?先があるんですか?そんなビジネスに。
中毒患者は必ずそこに一定程度残りますが、前田篠田板野の中毒患者は今度何の中毒になるのでしょうか?
今の入山や加藤がそこまで中毒性があるとでも?
大島小嶋高橋も老い先短いのですが、誰がその穴を?
こじまこ西野岡田をオリメンレベルの中毒性にしなきゃいけないのですが、物語性や共感の「中毒のための仕込み」がまだまだ甘いですね(チーム4論と、仕込み論、ゴリ推し論は何度も主と一緒にやったので略)。
だから、「今握手券がさばけていること」が、「将来のAKB」にとって何の意味ももたんのですよ。
その視点・指摘、すごく実感します。
自分は民間企業でこれまで金融投資や消費者向けマーケティング戦略部門を主に担当してきたので、民間企業のカネ廻り(=景気)と連動してマクロレベルで波及する消費行動や顧客心理の変化は、強く実感します。景気に連動した広告代理店(特にご指摘の電通)とメディアの力関係や主導権、バランスの変化も実感しますね。
好景気時に民間主導でカネが回り始めると、その昂揚感を背景に新しい価値観やイノベーションの芽が生まれ、タイムラグを置いて巷に普及し始める(アーリーアダプター)のは、歴史的にテンプレート化していますね。イノベーションを生むバックグラウンドとしての「カネ廻り効果は」想像以上に絶大で、景気後退時にはその逆になる。官製か、民間か、市民か、メディアか等、主導がどこなのかで本質は大きく変わりますね。
AKB創世期(2005~2007年)は、小泉旋風による郵政解散、株価高騰(特に新興マザーズ指数の大暴騰は凄まじかった)、ヒルズ族(ホリエモンや村上ファンド)、史上最高の民間企業利益等で、巷の高揚したエネルギーがアキバブームの原動力の遠因になったのは偶然ではないでしょう。マクロ視点で見るほど、民間企業のパワーとイノベーション創成はリンクしていると思います。当時トヨタだけでも利益2兆円、リーマンショック後は赤字に陥るほどの急激な変化ですから、企業は戦略を180度転換し、民間主導からメディアや官製主導に移った変化も、当時明確に実感しました。高度経済成長期には万国共通でボトムアップ型のヒーロー(典型は貧困やコンプレックスを克服する成功物語)が生まれるように、マクロの時代背景(経済)と連動しているのは、ほぼ真理でしょう。
geikiさんが疑問を呈される「本当に好景気だったか」は、前回2005-2007年前後の小泉景気の客観経済指標の多くは(民間企業の営業利益、民間設備投資額、株式時価総額、有効求人倍率、史上最長(73ヶ月)に及ぶ景気拡大の時間的スケール、首都圏など大都市圏への人口流入超過数、駅の利用者増加率など)、バブル期に匹敵かそれを上回る過去最高の数値を叩き出しているので、メディアが「日本はもうダメだ」「昔の日本は凄かった」「実感沸かない好景気」という印象付けをしただけで、実態は「バブル期並の好景気」で差し支えないでしょう。戦後の日本経済史では、高度経済成長期、バブル期に続く、第三の大きな景気波動です。今のAKBが客観指標で過去最高レベルの売上や、総選挙で驚異的視聴率を叩き出しても、「AKBはもうダメだ、注目もされていない、終わりだ、昔のAKBは凄かった、人気に実感がない」と言われ続けるのと一緒だと思います。だからマクロ社会でみれば、AKB創世物語も、ヒルズ族の誕生(ホリエモンや村上ファンド)も、空前の好景気に連動して創出された「民間主導産業の一側面」という視点は、実態としてあると思います。ただAKBも今のような、「握手券に頼りきった肥大化路線」を続けるようでは、サブプライムローン崩壊に端を発したリーマンショックと同じ運命を辿り、近いうちに化けの皮が剥がれるでしょう。
今回のアベノミクス景気が中期的に継続すれば、新たな何らかのムーブメントは生まれるでしょうし、アーリーアダプター以前のイノベーター段階では、既にその芽は生まれているのかもしれません。AKBグループ内から新たなムーブメントが生まれれば一番嬉しいですが、AKBグループとはまったく違うジャンルから(AKBグループは今のままでは既に成熟産業に近いので)、予期しない価値観やムーブメントが生まれる可能性のほうが高いと思います。
2020年五輪が東京に決まるかどうかも、近未来の日本の潮流をマクロで左右するという意味では大きな岐路になるでしょう。首都圏のGDPは世界2位のニューヨーク圏の2倍近くあり韓国全土を上回る経済規模なので、もし決まれば、東京という都市ブランドや五輪という共通キーワード・理念(物語)に端を発するアジア経済圏を巻き込んだムーブメント(「東京系○○」のような)価値観が創成されてもおかしくないと思います。
50人(50株)×20000枚(額面20000円)でミリオンと、250人(250株)×4000枚(額面4000円)でミリオンでは、価値はまったく違いますね。
このままAKBグループ1000人(1000株)×1000枚(額面1000円)でミリオン継続しても、完全にドーピング・麻薬中毒の一種であり、困ったものです。
実態はメンバーを株券化したマネーゲームですね。
小泉景気時に多く見られた第三者割当増資によるまやかしとまでは言いませんが、あの当時、新興市場を中心に席巻した1:100のような「株式分割ゲーム」、まさにそのものです。その果て(結末)は、いわずもがなですが。
このやり方ではいずれ限界がくるのは明らかで、メンツを保とうとサブプライムローンのように実態価値と乖離した見せ掛けの数字を膨らませば膨らますほど、サブプライムローン破綻・リーマンショック級のAKB大崩壊がいずれ訪れるでしょう。見せ掛けで実態以上に肥大化した組織の崩壊は壮絶ですから、これほど恐ろしいものはありません。
今の握手券ビジネスは、メンバーを株券化して株式分割を続ける麻薬中毒、見せ掛け(ある種の粉飾売上の積み重ね)に大差ないと感じます。
自分が主(自分もこう書かせてもらいます)さんのイノベーション普及理論の投稿を読ませてもらっての感想。
AKBG自体がイノベーターとアーリーアダプターを対象とした商売って事。
景気状態と関連させて語るにしろ、過去のイノベーター&アーリーアダプター向けの商売と対比させなきゃ意味ないと思いますよ。
密度の濃い接触体験を基礎とする、常設劇場公演と握手会がイノベーター&アーリーアダプター向け物語醸成の基本。
だから実体のある握手券は、利息付きの証券とは違いますよね。
膨らませた握手券ビジネスの限界って単純にイノベーター&アーリーアダプター層の人口的限界じゃないですかね。
実態のないバブルではないから、現実のバブル崩壊になぞらえる程の事ではないかと。
AKBGが実態のないバブルに酔ってるってよりは、イノベーター&アーリーアダプター層向けの組織がアーリーマジョリティに受け入れられ続けるために、本来のイノベーター&アーリーアダプター層向けの対策が滞ってるそんなイメージ。
イノベーター&アーリーアダプター層なんて一般層からしたらアヘン(AKB商法)中毒者と変わらんかもしれんからね。
だからDPさんの書き間違いかもしれないけど、新しいイノベーターを生み出す方法を日夜考えてる主さんなんて、新しいアヘンの密売ルートを模索してる売人すかね(当然ネタです!)。
>>実体のある握手券は、利息付きの証券とは違う
一理あると思いますが、株式も利権のみでなく、本質は実体の企業価値(≒ファンダメンタルズ指標PER/PBR/ROE/ROA等)と連動しており、実体価値を基準にした売買が成立しています。だからこそ財務諸表の実体価値から乖離した株式売買は、マネーゲームとかバブルとか称される。全体のパイ(売上)が頭打ちの状況で例えば握手会開催回数2倍×メンバー数5倍なら、単純に10倍とはいかなくとも、2倍ダブルミリオンは達成できなければ、AKBの実体価値から乖離した「証券希釈化によるマネーゲーム」「証券バブル」と構造的に共通する部分はあると思うのです。
ちなみにバブル期の株価高騰では、従来の指標では理論的に説明が付かなくなったので、「Qレシオ」のような指標を無理やり編み出してまで、「今の株価は実体価値を反映しているのでまだまだ上昇し続ける」「将来も安泰」と捻じ曲げて解釈していました。しかし実体価値から大きく外れれば、いずれは実体に収束される。これは世界各国、古くはチューリップ・バブル時代から普遍です。
メンバーを有価証券に例えるのが相応しくなければ、社債(握手券)を乱発して資金調達を繰り返しているともいえます。もちろん社債と違って返済義務はない(ゆえに有価証券に性質は近い)わけですが、安易な資金調達で問題から逃れていては、事業も人材も育たず、必要経費ばかりが膨れ不良債権化し、いずれ行き詰まります。
握手会がAKB最重要活動(理念・原点)の一つであることは何ら否定しません。ただ、運営的にカネの計算が読みやすい資金調達ビジネスに溺れれば溺れるほど、創造的事業や人材を受け継ぎ育む土壌は荒廃し、イノベーターやアーリーアダプターを取込み難くなるジレンマに陥る。握手会にしろ、恋愛禁止条例にしろ、本質の理念から外れることで「ガチ」が薄れる。「会いに行けるアイドル」という理念・物語の創出を運営&メンバー&ファン一丸で体現化するはずの握手会が、運営視点の金権政治の集金システムと化しつつある。
つい最近まで圧倒的世界№1シェアを誇ったノキアが買収され消滅、一時30兆円を誇った時価総額のわずか60分の1の金額で売却、寂しい結末になりました。世界最大規模の超巨大企業ですらこの現実ですから、AKBも判断を誤れば、あっという間に没落し消滅しても不思議ではないと思うと、少し怖くなります。
ノキア没落の直接的原因は、「電話の概念の変化」でした。アップル社はアイフォン発売会見で、「アイフォン端末には電話機能も付いている」と説明した。従来の「電話は電話機で行うもの」という概念ではなく、「小型端末(携帯パソコン)に電話機能も付けた」となった。音楽はレコードプレイヤーとレコード盤を買って聞くもの、地図は本屋で地図帳を買って確認するものといった概念が次々消滅していくように、「通話は電話を買って話すのではなく、小型端末に付随する機能の一つを利用する」という概念になった。
「電話を売ること」をビジネスにする企業は、あっという間にメインストリートから消えたわけです。石炭から石油にエネルギー需要が変わり、町自体が破綻し人口も10分の1以下になった夕張のような事例もあります。
AKBも握手券をはじめ、「会いに行けるアイドル」という概念を創造することによって、「CDは音楽を聴くために買うもの」という概念を変えてしまった面もありますが、逆に「CDも付いている握手券」というビジネスが法的に認められなくなるという変化も、何かをきっかけにいつ起こり得るか分かりません。巨大化して身動きが取れなり、これまでの成功事例にすがることで延命を図ろうとすると、予期しない外部変化によって従来の成功事例がいつ全く通用しなくなるか分かりません。上手くいっている(実体がある)と感じられていることでも、常に懐疑と危機感を持ち、変化に対応できる多様性・柔軟性・機動性を保つ必要はあるでしょう。
>>アヘン(AKB商法)中毒者
ファンはそういう側面があって良いと思います。ただ運営やメンバーまで安易なドーピングやアヘン中毒に溺れてしまうことを危惧します。さすがにしつこいと思いますのでこの論点も今回で最後にしますが、恋愛禁止条例に代表される共通理念を掲げてほしいと繰り返すのは、それが非理論的であるようで、一番「理に適っているから」です。宝塚(100年)や劇団四季(60年)にように、永続的に物語を創出できている組織は、理念の力が大きい。「水の都ヴェネチア」「古都京都」「夏の甲子園」、ブランド化された「ショッピングモール」のように、共通コンセプトや理念で内外アイデンティティを共有させるのが王道です。一方、現実のヴェネチア住人(水路が多く自動車は進入禁止)や、京都住人(景観保護で建設制限も大きい)、ショッピングモールに取り込まれた個別商店の中から、恩恵よりもデメリットを強調し自己解放や独立起業を求める勢力が発生することは、半ば必然です。だからといって今のように理念を易々と捻じ曲げ、握手ビジネスに溺れミリオンに執着するような運営スタイルでは、AKB的に残念です。
統括理念がないと、東京都市圏のように個別最適化した無数の拠点が収拾つかなくなるほどカオス化してしまう。その事例を以前、山手線⇔私鉄・地下鉄の網の目ネットワークによる自己創造・自己増殖機能の凄さ(≒都市が花火や祭りでその時点の注目を集めるスタイルではなく、山手線のような明快強力な環状の輪アイデンティティを都市軸として膨大な多次元ネットワークを相互に繋ぐことで、永続的に更新発展しうる都市時計が創造され、刻み続けている)で例示しましたが、断片巨大複雑化した生物の血流を活かすには、そうした高度インフラシステムとネットワークが相互に絡み合う「永続的組織時計の創造」が不可欠になります。その構築には優れた運営能力と多彩な人材の継続育成が必要なので、恋愛禁止条例を掲げるレベルとは比較にならない最高難度の組織構造が必要になります。
そこまで達することができれば、AKBはとんでもない究極の歴史的怪物集団になりますが…。でも握手ビジネスに溺れ、恋愛禁止条例すら問題に向き合うことに及び腰のようでは、残念ながらその土壌を育む機能は乏しい。
運営も危機感は抱いている。だからあれこれ企画を捻り出しているのでしょうが、秋元康が身を引きつつあり経営が機能していないので迷走したまま。歯痒過ぎて何とかしたい気持ちになるのです。
お返事返したいのですがもう少し待ってください。
今晩中には多分書けると思います。