阿部ブログ

日々思うこと

トリウム溶融塩炉とトリチウム(三重水素)

2010年12月21日 | 日記
もしITER(国際熱核融合実験炉:International Thermonuclear Experimental Reactor)を日本に誘致出来ていれば、合法的にトリチウム(三重水素)を日本国内で保持・保有することができたのだが、最終的にはフランスのカダラッシュに建設される事になった。この結果に肩を落とす向きも多いのではないか。
核武装論者や核開発の潜在能力を他国に暗示(誇示)することが有効と考える関係者にとってはそりゃ残念だろう。

日本原子力学会が1980年10月に『トリウム サイクル』という報告書を発表している。
この165ページ以降にはトリウム溶融塩炉についての言及がなされている。
その中でMSBR(Molten-Salt Breeder Reactor)は燃料にリチウムを含むので、将来的に核融合炉の研究開発にトリチウムが必要になった場合にはMSBRから生成されるトリチウムを使えば良いとの記述がある。
これはなかなか先見の明があるのではないか?

オークリッジで使われた溶融塩燃料のリチウムを20倍にして、例えば100万kWの溶融塩炉からは年間0.8kgのトリチウムが生成され、また手持ちのプルトニュウム、ウラン235、ウラン233を投入し最大限トリチウムに変換する事を優先させ、かつリチウムを300倍の1.45%してやると年間11kgのトリチウムが生産されるとい言う試算がなされている。

MSBRには様々な意見、見解はあろうがウラン233という核分裂物質生成、アクチノイドまたはプルトニュウム消滅、そしてトリチウム生産を行える興味深い技術である。
トリチウムが必要・欲しいと考える方は是非、MSBRを検討されては如何だろうか~

まあ、私見ではあるが、核武装の前に本来我が国が保有するべき通常戦力の涵養と自衛隊の国軍化、エネルギーと鉱物資源開発を排他的経済水域、および日本本土における鉱山開発と統合した取り組み、特に太平洋だけではなく日本海海域の探査・開発が必要と考えてるいる。我が国は、黄金の国ジパングである事を忘れてはならない。

あー、それと核武装するのであれば佐藤栄作の時代にするべきだった。


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