そのとき、エフエフとルイスは眠っていた。いつもならルーシーもふたりの間で丸くなるのだが、好奇心旺盛な彼女はおもちゃに夢中になっていた。
離れたところからジョリーンがルーシーを見ている。ルーシーに近づきたいが、嫌われるのが怖い。近づいて逃げられるのは結構心が傷つく。
ルーシーが、ジョリーンの視線に気付いてとっさに後ずさりした。「やっぱり。」ジョリーンも少し後にひく。
しかし、そういう空気がしばらく続いた後、ルーシーはジョリーンに攻撃の意思がないことを理解したのだろう。恐る恐る近づいてくる。ジョリーンは静かにたたずむ・・・
あの日、ジョリーンがエフエフに咬みつくまで、ジョリーンとルーシーはとても仲が良かった。何をするにも一緒だった。出来ることなら、あのときのようなふたりに戻ってほしい。
次の日、いつものように、エフエフ・ルイス・ルーシーが三人で遊んでいた。ジョリーンもいつものように少し離れた場所にいる。と、ルーシーが、ジョリーンの近くにやってきて、思いきり尻尾を振りながら、「ワンワン!!」(一緒に遊ぼう)と誘った。
〈ルーシー〉
「え?」と、ジョリーンは立ち上がり、顔が明るくなった。少しためらった後、ジョリーンはみんなの輪の中に飛び込んだ。
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まだ、ぎこちなさは否めないものの、ジョリーンとみんなの距離感はぐっと縮まった。少なくとも、以前のピリピリとした空気はもうない。
〈左からルーシー・ルイス・ジョリーン)
少しの間、みんなと過ごした後、ジョリーンは嬉しそうにニッキィのもとに行き、「みんなと遊んできたよ。」と報告した。
(上からジョリーン・アナスイ・ニッキィ)