夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

保戸野窯 辰砂二作品

2014-04-03 23:09:32 | 陶磁器
平野庫太郎氏の作品では珍しい? というは初めて見る辰砂釉の天目茶碗です。これほどの辰砂の茶碗はほかにはないかも・・。

辰砂釉天目茶碗 平野庫太郎作
口径125*高台径50*高さ68



僅かな欠点の見込みの中の気泡1ミリ・・、それゆえ失敗作で商品にはならないらしい。



姿、辰砂釉薬の垂れ、これほどの完全な姿ながら、売り物にはしない。



平野庫太郎氏の作品には妥協は許さないのです。それゆえ作品は買う人の期待を決して裏切りません。



「でさ~、先生。完全な作品はいつ出来るの?」「ん?、もうちょっとですぐ出来るよ。でもそのちょっとがたいへんなのさ。」「しばらく無理だね。」

辰砂釉水滴 平野庫太郎作
最大幅65*胴径62*高さ55*底径39



これはニュウが入っていて失敗作。窯の温度の下がり方の調整が難しく、苦労してるようです。



「これは独楽だね。」「そう、独楽をイメージしている。窯の温度が難しい。」「またこれもしばらくできそうにないな~」



水は漏れないので使えますが・・・。

先生は買うぞ~とか記念品でどうしても必要だ、と催促しないと作品が完成しそうにない。
なにやら市内の美術館で重要な仕事をするらしい。またまた作陶が???



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