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石川遼、連覇とザ・プレジデンツカップへ闘志

2011年11月09日 | Ryo log
国内男子ツアーの今季第22戦「三井住友VISA太平洋マスターズ」は10日(木)から4日間、静岡県の太平洋クラブ御殿場コースで行われる。ディフェンディングチャンピオンの石川遼は入念な準備を整えて大会連覇、そして今季初勝利へと挑む。

オープンウィークとなった前週、石川は5日(土)に早くも同コースに入り、練習ラウンドを重ねてきた。アマチュア時代の2007年には予選を通過して38位、プロ転向後のここ3年は5位、4位、優勝という輝かしい戦績を残している大会。「良い思い出しか無いです」という抜群の相性を誇る舞台での一戦を前に、はやる気持ちをおさえられなかった。

ちょうど1年前のこのトーナメントを最後に「1勝」から遠ざかっている石川だが、今大会に臨むにあたって、好成績を残したいひとつの理由がある。次週は世界選抜の一員として「ザ・プレジデンツカップ」に出場。「できれば良い結果を出して、勢いをつけて乗り込んでいきたい」と言う。

2009年に18歳で出場した前回の「プレジデンツカップ」には、前週の「コカ・コーラ東海クラシック」を制した直後に参戦し、絶好調の感触を持ってひのき舞台に立つことができた。それでも「すべてが見上げるような感じだった。アイアンショットの精度が違う。みんなのショットがピンに向かって飛んで行った」と、世界のトッププレーヤーたちによるプレーの衝撃は忘れられない。それだけに今年も「弾みをつけたい。しっかりとアメリカの選手を相手にしたいと思う」と鼻息は荒い。

数日前には思わぬ激励も受けた。宿舎で過ごしていたある夜のこと。自身の携帯電話に見知らぬ人物から着信があった。恐る恐る電話に出ると「リヨウ」と、聞き覚えのある、しゃがれた低音ボイス。世界選抜のキャプテンを務めるグレッグ・ノーマンの声だった。戦力として大きく期待されている言葉に刺激を受けたのはもちろんのこと。「せっかくの機会なので縮こまったプレーはしたくない。今年は2回目の出場になるので、みんなと同じ目線でやっていければいい」と、次週を見据えて力を込める。

予選ラウンドでは賞金ランクトップを独走するべ・サンムン(韓国)、その背中を約6000万円差で追う2位の石川、そして3位の小田孔明が同組となった。逆転賞金王へ望みをつなぐ戦いを「楽しみにしています」とキッパリ。「べはこの2カ月くらい、良いプレーをしているので彼が崩れることは無いと思う。明日は互いに良いプレーをしたいと思います」と背筋を伸ばしてティオフする。
(ゴルフダイジェスト・オンライン )

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