とし坊のお祭り三昧

祭りの宝庫、のとの祭り紹介

女人禁制の霊山で神事「石仏山祭り」が2年ぶりに

2021年03月02日 | 日記
2日、能登町柿生でおこなわれた「石仏山祭り」を見てきました。昨年は門前の「万才楽土」を最後に、能登のお祭りのブログが投稿出来なくて寂しい一年でした。
宮司さんに写真撮影をお願いしましたら快くお許しをいただき2年ぶりに足を運びました。

前日と打って変わり強風と雨。「まずいなぁ~」と思いながら車を走らせました。


石仏山は、社殿のない神社として尊崇されてきた古代の祭祀遺跡。俗に潔界山と言われ、現在でも女人禁制の霊山として、女子14歳に達すると境内に立ち入ることができない不文律がある。山腹の霊地にある高さ2.7メートルの巨石をご神体として祀る、石神信仰に基づく古い形態の祭りです。




柿生に到着したらもうおふれの太鼓の音が・・・・。








おふれの太鼓が当役の家に到着すると当役の皆さんが、お供え物や祭壇に必要なものを担ぎ霊山「石仏山」へ向かう。




石仏山へ入り、急な坂道を登る。石仏山は潔界山とも言われ、今日までも女人禁制の霊山。「女人禁制」の案内板としめ縄が張られここから女はダメ!
どこかの組織と違い、いまだにかたくなに「女人禁制」が守られております。




山腹の霊地にある高さ2.7メートルの巨石をご神体として祀る、石神信仰に基づく古い形態の祭り。
巨石(前立)の中頃にしめ縄をはり、前立の前に参集し、神饌(シンセン)を供え神事は始まる。


湯釜の神事も行われる


お湯に浸した笹でお祓いを受けますが、しめ縄の紙垂をお湯に浸し、その紙垂で体の悪いところを摩ると治ると言う言い伝えがあります。


玉串奉奠の後は簡単に御神酒で直会。


巨石(前立)の前に御幣やお祓いの笹等を並べ神事は滞りなくお開きとなり下山する。


強風と雨で、今までと違った写真でした。

2年ぶりの「石仏山祭り」。残念ながらお祭りを盛り上げる当役の家での「直会」が無く寂しい。柿生地区も高齢化が進み直会の料理作りも大変らしい。
能登の過疎化はどんどん進み、今までのお祭りと違うお祭りが繰り広げられるのでは・・・・・?と心配しながら帰路につきました。

石仏山の神を降ろして祭った後、田の神として里に降りられて春の農耕が始まる。このお祭りが終わると能登にも春の訪れを感じます。








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