扇子と手拭い

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商社は新入社員を全員寄席に連れて行った!

2018-06-27 06:54:37 | 落語
 チョイと、うれしいじゃあないか。あたしが前から「落語は教養の一部。知っていて損はない」と、そう言ったろ。今日の東京新聞に、あたしのおはこ(十八番)の「火焔太鼓」が、例えに取り上げられた。

 2011年8月26日にはバーナンキ(FRB議長)は落語「芝浜」の賢妻か 、と日経が落語を取り上げた。朝日新聞や毎日新聞にも落語の例えがよく登場する。

  「火焔太鼓」や 「芝浜」を知らないと、新聞の記事が何を主張しているのか理解できない。

 落語は世間で起こる様々なことを笑いに絡めて問いかけている。人間国宝で文化勲章受章者の桂米朝師匠が著書「私の履歴書」の中で言っていた。

 「昔の商社は、新入社員を全員、寄席に連れて行った。社会のマナー、年上の人に対する礼儀作法、あきないで一番大事な信用、これらすべてを落語から教えてもらった」-。

 ことほど左様に「落語は教養の一部」なのである。吉田茂をはじめとした昔の大物政治家や学者、文化人には落語好きが多い。

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東京新聞のコラム「筆洗」である。

 古道具屋の亭主が汚い太鼓を仕入れてくる。おかみさんはそんなものが売れるはずがないと叱る。「どうしておまえさんはものが分からないのかねえ」。ところがさる大名に三百両で売れる。落語「火焔太鼓(かえんだいこ)」の一場面。お金を目の前にしたこのおかみさんの豹変(ひょうへん)ぶりがおかしい。「あらあ、おまえさんは商売が上手」

▼落語「御慶(ぎょけい)」のおかみさんの変わり身も早い。富くじを買うという亭主に当たるはずがないと反対する。「そんなに富(くじ)がいいなら、富と一緒になったらいいじゃないか」。そう言いながら的中すると「だから、富はちょくちょく買わなきゃって言ってたのよ」

▼ばつの悪そうな二人のおかみさんの顔が浮かんでくる、ワールドカップ(W杯)ロシア大会での日本代表の奮闘である。二度もリードされながら追いついたセネガル戦に未明の眠さを忘れた

▼開幕前の不振、直前の監督交代で日本代表に対する世間の期待は二人のおかみさんと同じとは言わぬまでもかなり冷めていた

▼低い期待や逆境にもめげることなく、難敵と懸命に渡り合い、結果を残す。そのひたむきな姿が世間の声をすっかり「あらあ日本代表はサッカーが上手」に変えた。大したものだ

▼16強入りが見えてきた。今まで通りののびのびしたプレーを願う。どんな結果になろうと日本代表への世間の評価はもはや豹変しようがなかろう。  (以上 東京新聞)

寄席の呼びかけに闇にピカリと光る長ドス!

2018-06-27 06:52:19 | 落語
 ある落語家がフェイスブックに、闇にピカリと光る長ドスを振りかざし、男が何かを刺す白黒写真とともに、こんな文言を投稿した。

 「本日から演芸ホール昼席主任でございます。裏の仕事でなく、表の仕事をきっちりやらせて頂きます。お待ちしております」-。

 ヒヤッとした。思わず高倉健か菅原文太のヤクザ映画のスチール写真かと思った。

 必殺仕置人を気取ったつもりだろうが、落語の場にはふさわしくない。

 落語のキャッチコピーに「裏の仕事」の表現、はいかがなものか?

 寄席への呼びかけならもっと愉快な方法で客に訴えた方がいい。

 私なら例えば、こうする。「トランプに負けてはおれません。あたしはお客様ファーストです。お待ちしております」-。軽くやった方がいい。

 私は「この写真はコワいね。落語に最もふさわしくない。洒落にならないので、削除した方がいいと思うが・・・」とコメントした。

 すかさず落語家が「この写真は評判が良いのです。このまま使います」と反論。

 不快に感じることがあっても「まことにけっこうですな」と思う人はいないのではないか?

 落語家は笑いを届けるのが本来の姿。彼らはそれでオマンマを食っている商売人だ。

 一人でも不快感を与えたとしたら再考するのがプロではなかろうか? 

 演者は「品」というものを置き忘れてはならない。

 私は落語塾でこの人にも教わったので襲名の際、亡母が納戸に大事にしまっていた高価な陶器を贈り、ともに祝った。独演会にも足繁く顔を出した。

 だが、最近は同じ噺ばかりするので独演会にも行かなくなった。今後も行かないだろう。

 落語は「演者の人柄が出る」、とよく言われる。

30代で立派な「ばあさん」だった江戸時代!

2018-06-25 00:54:10 | 落語
 講演と落語のコラボを24日午後、開いた。朝方降っていた雨もすっかり上がり、昼ごろにはカンカン照りの真夏日となった。

 木戸銭無料とはいえ、初めての試みなので果たして客が入るかどうか心配だった。だが、天はわれに味方した。開場は午後1時30分で、開演2時だったがそれより早くから客がやってきた。

 急な暑さに熱中症にでもなったら大変と、予定を早めて着席してもらった。会場は快適な冷房完備だ。見る間に1階席が満席となった。うれしい誤算だ。支配人が急きょ、吹き抜けの2階の周りに席を特設、後の客を誘導した。

 時計の針が午後2時を指した。「江戸庶民の暮らしと落語」の開演である。いつもなら会場の後ろから前方の高座に向かうのだが、満席で通路を確保できない。いったん屋外に出て、前方のドアから会場に入った。

 第一部は私の講演。芝居と違い、落語には舞台装置はないもない。道具と言えば、「扇子」と「手ぬぐい」だけ。

 一人で、熊さん、はっつあんからおかみさん、横町のご隠居、お侍、さらには吉原の花魁に至るまでなんでも演じる。今日は時間の都合で扇子や手ぬぐいを使った仕草はやらなかった。

 落語は「客席と高座のキャッチボール」、双方の呼吸が合って初めて盛り上がる。落語は「想像芸」だと説明。落語は「100点と零点しかない」ことについて、話ししたら納得してくれた。

 ところで、落語に登場する「ばあさん」とはカミさんのことだ。「ばあさん」と言うと70、80のお年寄りを想像するがそうではない。今の時代に当てはめると30代後半から40代と言ったところだ。

 それでも江戸時代は立派に「ばあさん」と呼ばれた。なぜか? 当時は食料事情もよくなく、今と比べ短命だった。この点について詳しく説明。

 さらに「火事と喧嘩は江戸の華」と言われるくらい江戸は火事が多かった。しかも、いったん火が出ると大火になった。その訳を話すと皆さんうなずいてくれた。

 そして長屋の暮らしから、江戸時代は「外食」が主流だったことにも触れた。こんな塩梅でざっと40分、しゃべった。

 話が固くなっては艶消しなので、「いかに楽しく聞いてもらうか」苦心した。時事問題や経済の講演会ではない。歴史の勉強会でもない。あくまで落語会での講演だ。面白おかしくやるよう心掛けた。

 そのあと中入りで10分間のトイレ休憩。第二部は落語会。予定通り午後4時前にお開きとなった。

 気になるので客に講演について感想を聞いた。どなたも「面白かった」と喜んでいただけ、ホッとした。

 はたから見ると、座布団の上にチョコンと座っているだけと思うだろうが、あれで結構エネルギーを使うのだ。エアコンが効いた会場だったが、高座から降りると汗びっしょり。下着は愚か襦袢まで汗でじっとり濡れていた。急いでTシャツに着替えた。

 落語仲間が応援に駆け付けてくれたので、近くの中華料理屋で“反省会”と称する打ち上げ会を開いた。冷えた生ビールが五臓六腑に染みわたった。

 あーうまい!

地震そっちのけで安倍は赤坂の料亭で飲食密談!

2018-06-22 23:46:07 | 落語
 大阪北部で18日朝、震度6弱の大きな地震が発生したその晩に、安倍晋三は、東京・赤坂の料亭「古母里」で自民党政調会長の岸田文雄と2時間余り密談していた。

 密談を終え外に出てきた岸田は、記者団に北朝鮮や終盤国会とともに、「総裁選の話をした」と語った。

 冗談ではない。13万戸の停電は復旧したが、ガス、水道は依然10万戸で止まったままだ。死傷者は時間の経過とともに増えている。帰宅困難者が列をなし、余震が続く中、1000人を超える人々が体育館で一夜を過ごした。

 安倍晋三は復旧に全力を挙げると言った。だったらこの場は公邸に居残って指揮を執るべきではないのか? 地震対策よりおのれの総裁選が大事なのか?

 赤坂の「テーブル4つと座敷が2つの小さな店」と称した高級“隠れ家”の料亭「古母里」である。ホームページには地図が載っているだけで品書きや代金はなし。「ご来店いただける際には、前もってご予約いただければ幸いです」と書いているだけだ。http://akasaka-kobori.com/

18日の首相動静欄で確認した。  

午後6時44分、東京・赤坂の日本料理店「古母里」。自民党の岸田文雄政調会長と食事。9時19分、東京・富ケ谷の自宅。

怒りのコメントの一部を紹介しよう。(原文のまま)

●せめて地震の当日くらいは、料亭に行かずに官邸で待機してたらどうか。官邸ではできないような、地震対応より大事なひそひそ話があったのか。大阪のみなさん、怒っていいと思うよ。

●震度6弱で、家族を亡くした人もいて、大勢の被災者が不安な夜をすごしているのに、首相が政調会長と「しゃぶしゃぶ」食いに行って、んで終わったらさっさと家に帰ったと聞いたらそりゃ腹も立つわな。

●自分は高級しゃぶしゃぶ喰いに行ってたくせに。3・11には鉄板焼き、豪雪災害のときは天ぷら喰ってたし。国民が災害で辛い目に遭ってる時も我慢できず、平気で旨いもん喰えるとはふてえ野郎だ。即刻首相も議員も辞めて腹破裂するまで食うがいい。

●大阪が大変な事になり、インフラが大打撃受け、死者も出て、更なる余震の可能性に緊張高まる中、日本会議向けのビデオ撮りしてその後、次期総理候補の岸田君と美味しいしゃぶしゃぶに舌鼓をうち、そのまま家に帰った安倍晋三。今日くらいは官邸離れるなよ。公邸に泊れよ。本当に憲政史上最低の総理だ。

●安倍総理大臣は地震そっちのけで高級しゃぶしゃぶを食べながら岸田文雄政調会長と次期総裁戦について会談。国を守るべき総理大臣が自分の地位を守る事しか考えていない姿。早くこいつを何とかしろや、皆で。安倍の存在が国民のストレスを増大し幸せから遠ざける。国賊。

正気の沙汰ではない!自民議連が原発再稼働を要請!

2018-06-22 23:42:37 | 落語
 まだ、こんなことを言う。懲りないのだ。この連中はフクイチ(東電福島第一原発)のことなど眼中にない。いまだ放射能を恐れて県外に避難している人たちの気持ちなど、考えようともしないらしい。

 人でなしである。人間の心を持たない利権屋だ。自民党にはこの手の輩が多い。政治家になったのは「金もうけのため」と考える卑しい輩である。

もう一度警告する。

 原発は、ひとたび爆発し、炉心溶解を起こせば、人類の手ではコントロール不可能な化け物だ。放射能を拡散し、周囲には人も動物も住めない。

 安倍政府は帰還を進めているが気違い沙汰だ。

 「安全」だと言うなら、安倍晋三の家族や親せきが住んで見せてもらいたい。

 自分たちは絶対に住まないくせに、被災者に「早く帰れ」と急き立てる。こんな理不尽なことがあるのか?

 日本は今、数百年に一度の地震の活動期だ。いつ巨大地震が起きるか分からない。南海トラフ、首都直下型地震などM9クラスの地震が早晩起きると専門家が繰り返し警告している。

 そんな中で、原発を再稼働するのか? 

 気が狂っているとしか思えない。こうした原発利権に群がる輩を追放しないと、日本は本当に消えて亡くなる。死体の山が築かれよう。

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 自民党の電力安定供給推進議員連盟の細田博之会長らは20日、世耕弘成経済産業相と経産省で会談し、原発の早期再稼働を要請する提言を手渡した。

 提言は、政府が7月に閣議決定する予定のエネルギー基本計画について「原発を主力電源とする位置付けを明確化する」ことなどを求める内容。

 細田氏は会談で2011年3月の東京電力福島第1原発事故後、原発の再稼働が進まず、立地自治体の雇用、経済に影響が出ていると指摘。

 「政府は(再稼働に向けた審査と地元支援措置を)スピードアップしていただきたい」と要望した。世耕氏は「安全が大前提だが、必要な対応を着実に進める」と語った。 (以上 時事通信)