▼4月からすべて有料
定期的に無料落語会を開いている場所が4月から有料になる。私たちは交通費からポスター、プログラムの作成、印刷まですべて自前。この先、会場費として数万円取られるというなら、落語会は続けられない。さっそく掛け合った。
邸内の桃や梅、桜、もみじが四季を染める。そばに竹林の緑が生える。国の重要文化財に指定された歴史的建造物、旧吉田家住宅である。江戸落語を披露するには打って付けの場所だ。
▼当代の当主は43代目
関東屈指の名家で、現在の当主は43代目。様々な事業に手を染めたがそのうちの一つ、醤油醸造業は大正11年にキッコーマンに譲渡した。広い旧吉田家住宅の維持管理するのは困難ということで、土地も併せて柏市に無償譲渡した。
市では数億円かけ補修した後、「旧吉田家住宅歴史公園」として無料開放。このたびの管理者移管に伴い有料となった。新たな管理は市の外郭団体、「柏市みどりの基金」が担当する。
▼四角い話を繰り返す
入園料は大人200円、子供100円。茶会などで使う場合は、これまでも書院の利用料が1万円ほどかかった。私たちは東と西の書院を合わせて使うので2万円になる。「市民のためのチャリティー落語会」と言うことで、利用料は取られなかった。
それが、料金値上げとともに書院以外もすべて有料になった。さっそく「みどりの基金」と掛け合った。彼らは、「独立採算になったので」「規則なので」と四角い話を繰り返す。毎度のことだが、杓子定規の話しかできない連中に説明した。
▼実績を忘れないでね
「東日本大震災で沈んでいる市民に笑いを、との要請で出前寄席を実施。私たちには4年間の実績があり、落語会は定着している。市民の皆さんはこの落語会を楽しみにしており、“次はいつ、やるの”と毎回、催促される次第。前回も会場に入り切れないほどの客が集まった」。
出演者は1時間から2時間かけ、片道1500円ほど使って駆けつけている。その上に「会場の利用料を出せ」と言うなら、だれも落語をやらないよ、と私。
この説明にやっと納得したらしく、「分かりました。市民が落語会を楽しんでいるのは承知していますので、なんとか考えてみます」と、「みどりの基金」は応えた。
▼学生に募集をかけて
BS朝日で先日、旧吉田家住宅を紹介する1時間番組を放映していた。「あれはよくまとまっていた。映像が使えるようテレビ局に掛け合ったらどうか」と言ったところ、出演者やプロダクションなどとの権利関係がややこしくて「難しい」とのことだった。
それなら、いっそのこと自前のビデオを作ったらどうか、と私。「学生に募集をかけてごらんよ。映像大好き学生はゴマンといる。彼らは発表の場がなくてウズウズしている」と言って続けた。
▼弾んだ声で「アリガトー」
「キミの手で、歴史的建造物紹介の番組を作ろう」と言えば、「オレにやらせろ」という若者がたくさんいると思う。プロの業者に頼むのではないから経費もかからない。「どうだい、やってみては?」と言ったら、管理者は弾んだ声で「アリガトー、ゴザイマース」と言った。
******************
旧吉田家住宅の詳報はここをクリック
http://www.y-yamasita.com/diary.cgi?no=68
ここもクリック
http://naga294.jugem.jp/?eid=117
定期的に無料落語会を開いている場所が4月から有料になる。私たちは交通費からポスター、プログラムの作成、印刷まですべて自前。この先、会場費として数万円取られるというなら、落語会は続けられない。さっそく掛け合った。
邸内の桃や梅、桜、もみじが四季を染める。そばに竹林の緑が生える。国の重要文化財に指定された歴史的建造物、旧吉田家住宅である。江戸落語を披露するには打って付けの場所だ。
▼当代の当主は43代目
関東屈指の名家で、現在の当主は43代目。様々な事業に手を染めたがそのうちの一つ、醤油醸造業は大正11年にキッコーマンに譲渡した。広い旧吉田家住宅の維持管理するのは困難ということで、土地も併せて柏市に無償譲渡した。
市では数億円かけ補修した後、「旧吉田家住宅歴史公園」として無料開放。このたびの管理者移管に伴い有料となった。新たな管理は市の外郭団体、「柏市みどりの基金」が担当する。
▼四角い話を繰り返す
入園料は大人200円、子供100円。茶会などで使う場合は、これまでも書院の利用料が1万円ほどかかった。私たちは東と西の書院を合わせて使うので2万円になる。「市民のためのチャリティー落語会」と言うことで、利用料は取られなかった。
それが、料金値上げとともに書院以外もすべて有料になった。さっそく「みどりの基金」と掛け合った。彼らは、「独立採算になったので」「規則なので」と四角い話を繰り返す。毎度のことだが、杓子定規の話しかできない連中に説明した。
▼実績を忘れないでね
「東日本大震災で沈んでいる市民に笑いを、との要請で出前寄席を実施。私たちには4年間の実績があり、落語会は定着している。市民の皆さんはこの落語会を楽しみにしており、“次はいつ、やるの”と毎回、催促される次第。前回も会場に入り切れないほどの客が集まった」。
出演者は1時間から2時間かけ、片道1500円ほど使って駆けつけている。その上に「会場の利用料を出せ」と言うなら、だれも落語をやらないよ、と私。
この説明にやっと納得したらしく、「分かりました。市民が落語会を楽しんでいるのは承知していますので、なんとか考えてみます」と、「みどりの基金」は応えた。
▼学生に募集をかけて
BS朝日で先日、旧吉田家住宅を紹介する1時間番組を放映していた。「あれはよくまとまっていた。映像が使えるようテレビ局に掛け合ったらどうか」と言ったところ、出演者やプロダクションなどとの権利関係がややこしくて「難しい」とのことだった。
それなら、いっそのこと自前のビデオを作ったらどうか、と私。「学生に募集をかけてごらんよ。映像大好き学生はゴマンといる。彼らは発表の場がなくてウズウズしている」と言って続けた。
▼弾んだ声で「アリガトー」
「キミの手で、歴史的建造物紹介の番組を作ろう」と言えば、「オレにやらせろ」という若者がたくさんいると思う。プロの業者に頼むのではないから経費もかからない。「どうだい、やってみては?」と言ったら、管理者は弾んだ声で「アリガトー、ゴザイマース」と言った。
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旧吉田家住宅の詳報はここをクリック
http://www.y-yamasita.com/diary.cgi?no=68
ここもクリック
http://naga294.jugem.jp/?eid=117