小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「一人一役」派?それとも「係活動」派?

2011-04-21 06:31:09 | 学級生活の攻略法

以前に,「一人一役」でクラスの仕事を確実に分担することが,毎日のクラス運営を支えるという攻略法を紹介しました。

今回は「係活動」について。

以前に述べたのは,この係活動に,クラス運営で必ず必要な仕事を任せてしまうと,仕事の遂行が不確実になることもあるということでした。

(例えば「黒板消し」や「棚の整理」「花の水やり」 など)

おそらく原因としては,複数人いるグループ内では,責任の所在が不明確になりがちだからです。

そうなると,その仕事の遂行が不安定になります。

それを防ぐためにグループへの指導を工夫していくのも一つの手ですが,ここで一つの提案です。

係活動にはどのような活動が向いているのか。

必ずしなくてはいけない仕事ではなく,創造的で夢のある活動をさせる!

複数人いる,そのエネルギーと発想力を利用するのです。

「創造的で夢のある活動」要するに「別にクラスに必ず必要ではないんだけど,もしそれがあって,うまくいけば,クラスはとても楽しくなるもの」そんな活動を任せましょう。

だから,係活動のスタートの時点から,担任のほうで「○○係」などと,ネーミングを準備する必要もありません。

係の組織自体を,子どもたちの発想に任せましょう。

「自分たちで自由に係をつくっていいですよ。」

子どもたちが発案する係としては

★週一回のお笑いステージ係   ★5年1組オリンピック運営係

★手作り新聞係   ★なぞなぞチャンピオン育成係    などなど

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こういったものをだれかが発案すれば,それに協力したいという子どもが自由にその係に加わります。

だから,人数さえ限定しません。

言うまでもなく,このような係活動こそ「別にクラスに必ず必要ではないんだけど,もしそれがあって,うまくいけば,クラスはとても楽しくなるもの」つまり「創造的で夢のある活動」ですね。

こういった係は,めでたく軌道にのり,うまく活動が続けば継続されるし,係員の数も増えてくるでしょう。

しかし,残念ながらもし活動が盛り上がらなかったら,消滅していきます。

それもOKです。

学期の途中から新しい係が参入することもおもしろいでしょう。

この係活動を進める中で,子どもたちは自力で何かを発展させていくことのおもしろさや難しさを感じたり,友だちと協力し合うことの楽しさを学ぶでしょう。

大人が,社会の中で起業・経営していくのに似ています。

このように,「責任もって確実にする一人一役」とは違って,ある程度自由な枠の中で活動できるものを「係活動」としてみてはいかがでしょうか。

ちなみに,私の5年生クラスにも,まだ係というのは存在しません。

一人一役で,クラスは十分に回るようになりました。

そろそろ,この係活動の発足について,考えてみようと思っています。


1 コメント

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いつも読ませていただいています。私も小学校教諭... (Rui)
2011-04-25 22:05:46
いつも読ませていただいています。私も小学校教諭で、今年2年目、初5年生をもっています。初任が2年生だったこともあり、ギャップに驚き、毎日必死に子どもたちと過ごしています。
このブログから色々とヒントをもらっています。これからもためになる色んなアイディアやお話、楽しみにしています!

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