小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

やっぱり年度末のイベントをしたいときには!

2011-02-28 18:28:17 | 学級生活の攻略法

本校でまた一クラス学級閉鎖…

今週末には「お別れ遠足」も控えているのに,その学級は参加がきわどい様子です。

かわいそうです。

いやいや,他人事のように言ってられません。

私たちもかなかりな注意が必要です。

さて,

前回は,「年度末のイベントはバランスを考えて,慌ただしくなりすぎないように」という記事を書きました。

そのバランスを考えた上で,クラスでのイベントごとを企画したとします。

例えば,

5年2組は3つのことを企画しました。

①学級文集づくり

②お別れパーティー

③保護者も交えた茶話会

どれも楽しそうです。

ここからは

クラスのイベントごとには,実行委員を結成して運営させる!

子どもたちの手による運営を進めていきます。

このねらいは大きく二つです。

一.子どもたちの,より自治的で,主体的な活動へとシフトしていく

二.数は力。担任が過重な負担を一人で担うのではなく,子どもたちにも分散する

この二つのねらいが達成されるような,実行委員を組織していくことです。

そのときに大事なことは,

○クラスの子たち全員がいずれかの実行委員に入る

 →クラス全員に,最期に向けた高い意識を持たせるために

○いつ・どこで・だれが・なにを・どうやって について,できるかぎり綿密な計画を立てさせる。

 →子どもに明確な見通しをもたせるために。(ここに成功するか失敗するかは8割かかっている気がします)

○外部との調整ごと,物品の調達など,子どもたちだけでできないことは,早めに担任に知らせる

 →子どもたちだけに無責任なことをさせないために

○進展具合を確かめる中間報告を2~3回させる

 →適宜,アドバイスをしてあげるために

といったところでしょうか。

これらのことを確実指導した上で,学年段階に応じて先生がどれくらいサポートに入るかを見極めていくといいですね。

とにかく出だしが肝心です。

軽いノリで「やろうぜ!」だけで見切り発進してしまっては失敗します。

失敗しないように,実行委員に成功体験をさせてあげるのは担任の役割です。

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こうしてやり遂げたイベントならば,最期の子どもたちの達成感や喜び,自信はとても大きいはずです。

クラスのフィナーレが,また一つすてきなものになりますね。


年度末!クラスであれもやろう!これもやろう!

2011-02-27 08:17:06 | 学級生活の攻略法

・・・というタイトルからして,

「年度末にクラスで盛り上がって,たくさんの思い出をつくるために」

という攻略法を紹介するのかと思いきや,今回はちょっと違う視点から。

もちろん,そういう担任の先生の姿勢は大事ですね。

クラスが好きで,子どもたちが好きな先生だからこそそういう思いが出てきます。

また,それに賛同してくれる子どもたちであればなおさらうれしくなります。

「先生,クラスの文集つくろうよ!」

「先生,最後にみんなでお泊まり会したい!」

「お別れパーティーを6年2組がするって!ぼくたちもしよう!」

いろんな思い出ができたクラスの一年間の締めくくりですので,最後はできるだけすてきなフィナーレを迎えたい。

先生としてもできるかぎりの演出をしてあげたい。

私にもおおいに経験がありますし,今年の一年生クラスの子たちにも,そんな思いでいっぱいです。

しかし,ここで「先生の役割」や「学級の現状」という立場から,いったん冷静になってみましょう。

私の若いころからの,ある種の反省でもあります。

年度末にクラスでいろいろと企画しすぎて,慌ただしい最期にならないように!

…これ,気をつけたほうがいいです。

年度末にやりたくなるもの。

・お楽しみ会

・文集づくり

・授業の○○発表会

・自然の家等でのお泊まり会

・他学級や学年との交流会,会食

・先生から子どもたちへのプレゼント

・保護者との茶話会  などなど

いろいろと思いつくし,他のクラスの実践等を知って,「うちも!」とやりたくなっちゃいます。

どれも,想像すれば本当に楽しそうです。

そこで現れる子どもたちの笑顔を思い浮かべては,先生もやる気が湧いてくるものですよね。

しかし,バランスを考えましょう。

年度末の学級を盛り上げると同時に,もちろん学級はきちんとした最期を迎えなくてはいけません。

・各教科等の授業の進呈

・卒業式やお別れ遠足等の合同行事の計画

・クラスの設営や荷物の整理,清掃

そして

・先生のやらなくちゃいけない学期末事務(要録・会計・通知表・出席簿・健康診断書・新学年学級編成・各校務引継・・・)

実は,何もしなくても学級でしなくてはいけないこと,そして先生がしなくてはいけないことは年度末にわんさかあるんです。

まずは,それらを確実に,正確にやり遂げる見通しをもつことが先です。

残りの日数とこれらの仕事をスケジュール化し,さらに空いた時間や労力で,できることを割り出していく。

これが,正確な仕事の進め方といえるでしょう。

バランスを考えることですね。

あれもこれもやって,最期に先生も子どもたちも慌ただしくなりすぎちゃって,締りのないフィナーレだったという話も聞かなくもないです。

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子どもたちとの思い出づくりも,内容を精選して,本当に大事なことに重点的に力を注ぐ。

あれもこれもしなくても,それが強く子どもたちの心に残ることだって十分にあります。

年度末の学級のフィナーレを演出するのは,先生の最期の腕の見せ所ですね。


子どもの「発表したい!!」欲を満足させてあげたい

2011-02-23 18:04:16 | 授業中の攻略法

発問の仕方の工夫すると,発表するために手を挙げる子たちが増えてきます。

「はい!」「はい!」と活発に手が挙がる授業は楽しいものです。

教師の思いとしては,できるなら手を挙げている子たちみんなに発表させてあげたい。やる気のある子は何回も発表させてあげたい。

授業に意欲的に取り組んでいるその姿勢をくみ取ってあげたいものです。

発表ができた授業というのは子どもにとってもうれしいものですよね。

しかし,実際はそうもいきません。

とっても簡単な発問で,クラスのほぼ全員,30名ほどが手を挙げたとします。

しかし,普通は当てて発表させられるのは1人。

その発問が10問続いたとしても10人。

授業後に正確にカウントしてみると,実はクラスの中で発表できた子は何分の1しかいなかった・・・ などとなると残念です。

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一年生なんて,当ててもらえなかったらいじけちゃうのも日常茶飯事ですからね。(笑)

そんなときの,ちょっとした攻略法です。

一人ずつ当てるのではなく,工夫して複数人を当てる!

これはおもしろい!

「はい!」「みのるくん!」 「はい!」「さとこさん!」

普通は,一つの発問につき,このように一人ずつ当てていきますが,ちょっと工夫してみましょう。

「アメを配っていたのはだれですか?」「はい!」

「5班!せーの!」「たけしくんです!」

「たけしくんはアメをいくつ持っていましたか?」「はい!」

「女子!せーの!」「32個です!」

「何人にアメを分けましたか?」「はい!」

「5区の子!せーの!」「5人です!」

複数人を当てるのです。

これで,一つの発問にたくさんの子が発表することができます。

しかも,一人で発表するより元気もあるし,声がそろったときはうれしいものです。授業全体にもまとまりがでてきます。

複数人を当てるためのくくりは,探してみるとたくさんあるものです。

上のような班,男女,住所のほかにも,生まれた月,血液型,縦列,横列,係,クラブ,朝食がパンだった人…

固定的にならず,これらをランダムにするとおもしろいし,いろいろな子が当たることになります。

班や列で当てるときは,本当に手を挙げている子が多いところを当てるとよいでしょう。

もう一つ。この当て方をすると,当てられたグループに入っているのに,集中してなくて答えられなかった子を刺激することができます。

「え?なに??」とあせった顔をしているその子も,かわいいものです。

もちろん,これはとーっても簡単な発問のときだからこそできる当て方です。

発問が難しくなると,これはできなくなります。したとしても,答えがバラバラになるからです。

簡単な発問で多くの子が手を挙げている。発表欲を満たせてあげるために,こんな当て方もおもしろいですよ。


またやってきたインフルエンザの波!

2011-02-21 22:28:09 | 学級生活の攻略法

奇妙な現象が起こっています。

インフルエンザが猛威をふるったこの冬。

1~2週ほど前になるでしょうか。

私の勤める学校の近隣の学校でも,学級閉鎖や学年閉鎖が起きたという情報を耳にしました。

学校だけでなく,幼稚園や保育園もあったようです。

そんな中,なぜか本校だけは免れました。

インフルエンザの子もいなくはなかったのですが,それほど流行することなく,ホットしたところでした。

そしていよいよ欠席の子も少なくなってきて,新聞などでも学級閉鎖等の情報を見なくなってきたころに…

本日

本校でも学級閉鎖が出てしまいました。

あるクラスで,子どもの3分の2が急な欠席。

多くはインフルエンザ。

今朝の職員朝会で,先生たちみんな「えっ」と,目を丸くしました。

今ごろ??

なんでうちの学校だけ遅れてやってくるの??

私もあまり経験が少ないのですが,こんなインフルエンザの流行のしかたってあるんでしょうか・・・

とにかく,この奇妙な現象にいよいよ本校も本気で用心しなくてはなりません。

1学級のみで終わるか,

他の学級までくるか。

危険が広がる可能性はかなり大だとは思いますが・・・・

しかし,思います。

インフルエンザが爆発的に流行してしまったクラスでは

「先生はきちんと予防の指導をしたのか」

という目が向けられることもあるのではないかと。

流行りの疾病には,予防のための指導を,やっぱり繰り返しする!

もちろん子どもの健康を守るためですが,今回の視点として「担任としての責任を果たす」という部分です。

もちろん担任の先生の指導だけで完全に予防することはできません。

子どもはどこで,どんな風にしてインフルエンザをもらってくるかは分かりません。

でも,少なくとも先生が監督下にある生活時間だけは,先生が責任をもってインフルエンザにかからせないように,責任もって指導を届ける必要性を,改めて感じさせられます。

「手洗いうがいを必ず」

「休み時間には窓を開けて換気を」

「登校したら必ず消毒液を」

「しっかりと栄養と休養をとって」

子どもたちには耳にタコができるほどの名文句で,もう飽き飽きしているかもしれません。

ここで大事なのは,それでも先生は言い続けることです。

もしクラスでインフルエンザが流行してしまった場合,

→担任の先生は,手洗いうがいを言っていた

→担任の先生は,手洗いうがいを言っていなかった

では,ずいぶんと違います。

手洗いうがいの指導をしたのち,本当に子どもがきちんとそれをするのが一番いいのですが,とりあえずそれは次のステップです。

まずは,先生がきちんと指導をしたかということ。

健康指導や安全指導については,子どもだけでなく先生さえもマンネリ化してしまって意識が低くなっているものも少なくないと思います。

いざ,非常事態が起きてしまってから,先生の当たり前としての責任を再確認させられます。

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お休みしてましたが… 小学生攻略法 復活!

2011-02-19 21:54:37 | 教師の仕事術の攻略法

ずいぶん長いことブログの更新をできずにいました。

見に来られて「あれ?」と思ってらっしゃったみなさん,すみませんでした。

何の連絡もなしに長くお休みしてしまい…

体調を崩していたというわけでもなく,

記事にするネタがなくなったわけでもなく(笑)

今回は,(私ごとですが)住まいの引越しに伴うお休みをさせてもらっていました。

引越しをする間,どうしても電話もインターネットも不通の時期ができてしまい,ブログも更新することができずにいました。

私,今回,念願のマイホームを建てちゃいました。

夏あたりから取り掛かっていた家がついに完成し,そこに住まうことになりました。

家はすべて自由設計で建てました。

その分,時間も労力も,(費用も!)かかりましたが,私と私の家族の思いがたくさんつまった家になりました。

感無量です。

学校の先生にとっては,自分の家を建てることは簡単ではありません。

必ず異動があるからです。

もちろん私も例外ではありませんが,自分なりに人生を見通して,家族のことを考えて,このタイミングに家を建てました。

これからは,この家を土台として,また歩んでいきたいと思っています。

このブログも,また新しい机の上でスタートします。

長くお休みをしましたが,また多くの方が見に戻ってきてくださると幸いです。

今後とも,末永くお付き合いください!

さて,

今回の新築への引越しでは,荷物の移動やお金の手続き等,大変なことがたくさんありましたが,これらの当たり前のことに加えて,これからやってくる大変な作業が,学校の事務室とのやりとりです。

住居変更届

通勤距離変更届

各種税金に関わる届 ・・・・

それぞれが何枚もあって,事務の先生に渡されたときには,思い切りため息が出そうになりました・・・

でも,必要な手続きなんですよね。

だから,ぬかりなくコツコツと記入するしかありません。

こういった書類は,すぐに書き上げられるものはなく,項目によっては色々と調べないと書けないものも多いんですよね。

役場に問い合わせたり,不動産屋に問い合わせたり。

ひょっとしたら,一つの研究論文を作成するのよりも大変な作業なのかも(?)

もちろん一人では書けないので,何度も事務の先生に教えてもらいに行くことになります。

「すみません,ここの書き方がわからないんですけど・・・」

こんなときに,親切に教えてもらうためにも

普段から事務の先生とは仲良くしておく!

ことですね。

何もなければあまり関わりの少ない事務の先生ですが,こういった場合には強い味方であってほしいです。

普段から,単に備品の要求をしに行くだけでなく,同じ職場の仲間として自ら親睦を図りたいものです。

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・・・と,ついでのように書いてしまいましたが,

これからも「小学生攻略法」よろしくお願いします!