小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

年に一回の夏休みをどうすごすか!

2011-07-30 13:25:43 | 教師力UPの攻略法

夏休みは,唯一先生にまとまったゆとりのある時間を当たられる時期です。

春休みや冬休みは,子どもにとっては長期休業ですが,先生たちはやることがいっぱいで,休みという感じはあまりありません。

この夏休みは,もちろん学校の仕事もすることはたくさんありますが,それ以外のことに自分の時間を使うことができる貴重なときです。

そういうときが一年に一回来るわけです。

「夏休みは,溜まった疲れをとるためにゆっくりしよ~」

も,おおいに結構なのですが,それに加えて

一夏休みに,一テーマを掲げて研修を積む!

ようにするといいですね。

何か一つ,自分で「これを勉強してみよう」と決めて,それについての研修に取り組みます。

テーマに迷った時は,校外研修の公文やチラシを眺めてみるといいですね。

短期研修などは,様々なテーマの研修が一覧になっていて,そこから興味のあるものを選ぶことができます。

「今年はこれをしてみよう」と決めたら,それに関する校外研修に2・3個参加してみる。

それだけでなく,書籍を購入したり学校に保管してある関連文書を集めてみたりする。

校内の担当の先生に「・・・について勉強してみたいんですけど」なんて声をかければ,気のいい先生ならいろいろと教えてくれることも。

そして,できれば,小さなものでもいいので夏休みの終わりには論文の一つでもまとめてみる。

毎年必ずやってくる夏休みにこういうふうにして一研修を積んでいけば,10年間で10個の「なんちゃって専門」になれます。

もし,なかなか気が進まなかったり,どんな研修をしようか決まらないときは,同僚の仲のいい先生と一緒にするのもいいでしょう。

夏休みですから,楽しみながらやらないと!


(久しぶりのイラスト)「あぁ…もう8月になっちゃう」って思ってませんか?

2011-07-28 16:37:11 | 教師の仕事術の攻略法

夏休みですね。

「学校の先生って夏休みは休みなんでしょ?」

いまだに,会う人会う人に聞かれる質問です。

「基本的に変わらずお勤めですよ。研修したり。」

いつも答えます。

でも,子どものいない学校,授業をしない学校では,勤めていたとしても,やっぱり「休んで」いるようなものじゃないですかね。

普段の緊張感とは全然違います。

そう思えば,その緊張感の中で授業をする日が,年に200日ほどしかない学校の先生っていう職業は,恵まれているとも言えますね。

多くの業者の方は,ハードなお仕事をもっとたくさんの日数しているはずです。

さあ,今年の夏休み。

どんな研修をしようかな。

授業の準備はいつしようかな。

2学期の運動会の準備をする学年会はどこでしようかな。

家族旅行にも行きたいけど,いつならいけるのかな。

夏休みのスターとともに頭に浮かぶことですが,どうしようどうしよう,いつしよういつしよう,なんて考えているうちに

「あ…もう8月になっちゃう…早ぇ」

ってことになるんですよねぇ。

今日も一日出勤したけど,なんだかんだの雑務をしていたら,一日過ぎちゃった。

振り返ってみると

「おれ,今日何の仕事してたんだろう?」

なんて(笑)

机の整理だけで半日過ぎる若手も見たことがあります(笑)

そんなことにならないように

長期休業中は,綿密なスケジュールを立てる!

有意義な夏休みにしましょう。

自分だけのカレンダーを作ります。

その中に

1.「学級の仕事」

2.「校務の仕事」

3.「校外の仕事」

そして

4.「家族のイベント」

と項目を分けて,スケジュールを立てます。

夏休み40日の中にバランスよく仕事を並べます。

やることをリストアップしてみると,やりたいことが結構出てくるものです。

できるだけ細かく,具体的に洗い出し,それを「いつするか」を明確に計画します。

そのスケジュール表をいつも机に貼りだしておきましょう!

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クラス全員水泳25m達成おめでとう!~ラストの攻略法~

2011-07-26 21:42:57 | 授業中の攻略法

今回の水泳のシリーズを読んでくださっている方々の中には,ちょっと期待はずれな内容だったという方もいるかもしれませんね。

水泳の攻略法とあるので,水泳の技術指導のノウハウが書いてあるかと思われたかもしれません。

例えば「息継ぎの効果的な練習の仕方」とか,「バタ足のコツ」とか。

そういったものを期待していた方々にはすみませんでした。。。

もちろん,水泳を指導する際にはそういったものも必要です。

そして,うれしいことにそういった情報はあらゆるところに紹介してあります。

体育の指導書にはもちろんですが,体育の研究誌,地区の体育実技講習会の資料,さらにインターネットを検索すればたくさん出てきます。

優れた先行実践を真似することも大事です。

私もいつもそうしています。

そういった指導を通して,まだ泳げない子たちを「バタ足ができるようにしてあげよう」とか「息継ぎを上達させよう」と思うわけです。

そして,今回の場合,最終的に「25mを泳げるようにしたい」となるわけ…

いやいや!

そこは違う!

最終的には,そこをめざしているんじゃない!

…と,私は思っています。

最終的にめざしたいのは

「25mという目標に向かって,努力したり協力したりできる人にしたい」

そこだと思っています。

大局的な話です。

水泳の技能を目標にしていません。

やっぱり「人」の育成を目標にしています。

学校の先生であれば当たり前に感じる話かもしれませんが,いかにこのことを普段の授業の中で意識できるかです。

まだ泳げないたかしくんの腕の動きに注目して,いろんな指導を届けますが,腕だけを見て指導をしないということです。

やっぱりたかしくんという「人」を見る目です。

腕がうまく動かせなくて悩んでいるたかしくん。

できるようになろうと努力しているたかしくん。

少し上達して喜んでいるたかしくん。

そこを見てあげることの大事さを,いつも思っています。

それができる先生って,やっぱり優しいし,懐が深いし,人柄が温かいです。

子どもに共感できます。

水泳学習はあと数時間で終わってしまうけど,そのあともたかしくんの成長は続くわけです。

水泳のときの経験はそこにも生きていきます。

そんな広い視野に立って,トータルで人を育てようとする意識,大事にしたいです。


クラス全員水泳25m達成おめでとう!~その攻略法5~

2011-07-24 22:22:26 | 授業中の攻略法

この水泳が終わるころ,ちょうど1学期の終わりで通知表をつける時期になりました。

評価をしなければいけません。

本校の場合は観点別評価になっており「意欲・態度」「思考・判断」「技能」の観点について主に評価を出します。

さて,水泳に関して,30人を超える5年生の子たちにそれぞれどんな評価をしようか,しっかりと考えなければならないところです。

クラスでは「25m全員達成」を目標に掲げました。

じゃあ25mを泳げたら,いい成績になるのか?

逆に,もし25mを泳げない子がいたら,低い成績になるのか?

「25m」というのを目安にして,評価を出すべきなのか?

ここは,十分に慎重になるべきところでしょうね。

一番肝心なのは,指導者が,そういう結果のみを重視して評価を出すようなことは,してはいけないということでしょう。

忘れてはいけません。

結果だけでなく,その過程を評価する!

そういう姿勢を一貫して指導者はもっていたいですね。

これは,通知表につける評価だけの話ではありません。

評価に関してどんな姿勢をもっているかで,先生の子どもへの接し方も変わってくるでしょう。

結果のみをみる先生であれば,子どもにもそんな声かけしかできなくなるでしょう。

25mを泳げたら「おめでとう!やったね!」

25mを泳げなかったら「残念!」「あと5mだよ!」「もう一回チャレンジ!」

そんな感じでしょうか。

悪くはないんですけどね。

正直,私もよく言いそうなフレーズです。

もし,結果だけでなく,そこに向かう努力の過程をみてあげられる先生であれば,

25mを泳げたら「おめでとう!どうやったら25m泳げたの?教えて!」

25mを泳げなくても「前とはバタ足の強さが変わってたよ!そこを意識したんだね!」

そんな声かけをできるようになるでしょう。

子どもの努力や,思考そのものを認めてあげる。

そして,それをフィードバックしてあげて,子ども自身に気付かせてあげる。

そのとき,また子どもはちょこっと前より成長できる。

結果,記録自体もさらに伸びることが期待できる。

そんな支援って,いいですよね。

「25m達成!」と,大きく目標は掲げながらも,先生だけはしっかり,そこへ向かう子どもの過程を大事にしてあげている。

そんな先生でいたいです。


クラス全員水泳25m達成おめでとう!~その攻略法4~

2011-07-23 11:38:17 | 授業中の攻略法

体育の研究授業をよく見たり,自分がしたりすることがありますが,そこで授業者がよく陥りやすいミスがあるように思います。

体育の研究ということで,授業者もいろいろと考えて授業をつくるのは分かります。

体育の中に子どもの「学び」をつくりたくて,いろんな場を工夫したり,いろんな時間を工夫したり。

そして,一生懸命になればなるほど陥りやすいミス。

それは,子どもの運動量が少なくなってしまうということです。

体育の授業の中でも…

・子どもたちがワークシートに書く

・子どもたちが発表する

・子どもたちが話し合う

・子どもたちが,先生の説明を聴く

そんな場面が多くなりすぎてしまうんです。

授業者が,あれもさせたいこれもさせたいという思いから,どうしてもそんな活動が増えてしまいます。

結果,「子どもたちが運動している時間,どれだけあったの?」って感じの授業になってしまっては,体育としてやっぱり残念です。

体育は,体を精一杯動かしてなんぼ,ですよね。

ということで,水泳学習についても,

絶対的な運動量を確保する!

これを基本として忘れてはいけないと思います。

子どもたちが水に入っている時間,そして泳ぐ時間をたっぷりと確保することです。

それなしには,水泳が上達するはずがありません。

プールサイドで先生の話を聞いて上達するものではありません。

水泳を上達させたいなら,十分に水泳を経験させることが一番です。

かといって,授業の開始と同時に

「はい,プールに入って~ 練習開始~」

だけではだめです。

やはり必要な指導を届け,効果的な学習を展開させるために必要な手立てはしなくてはいけません。

その中で,授業の流れをしっかりと整理して,やることを精選して,あとはその枠の中でテキパキと動く子どもをつくることです。

「今日は何分子どもたちが泳いだかな?」

いつも意識して,時には時計で計ってみるといいですね。

意外と子どもを運動させない体育の授業をしていることに気付かされるかもしれません。