小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

同学年の先生が、なんか元気ない

2013-01-31 20:22:31 | 教師の仕事術の攻略法
今年は学年主任もさせてもらっています。
最近気になるのが、同学年の先生が、なんか元気ない様子なんです。
相変わらず学校は忙しくて、学力テストやら中学校の入学説明会やら学習発表会やらが続きます。
それにちょっとまいってるのかな?
いや、でも先生は6年生の経験もある先生で、これくらいの状況ではダウンしない人だと思うんだけど…
プライベートでストレスがあるのかな?
う~ん
いずれにせよ、学年主任という立場からして、何とかしかたいところです。
もし、元気を無くさせる原因があるのなら、取り除くために、できることは協力してあげたいところです。
そんな思いで、先生の様子をもう少しじっくりみてみることにしました。
すると、先生は最近、やたらと職員室でデスクワークをしていることに気付きました。
ばれないように、何をしているのか覗きこんでみると…
報告書を書いていました。
担当している仕事の今年の実績です。
かなり細かく記載しなくてはいけないようでした。
しかも全学年分。
それに何日も取りかかっている様子でした。
さらっと書けるものではなく、各学年にヒアリングして回る必要もあるものです。
この時期、この仕事は大変です。
きっとこれが原因で疲れきっていたのでしょう。
話を聞いてみると、
「そうなのよ…!」
やっぱりそうでした。
「しかもね…」
聞くと、この報告書と同時に、来年の計画書やそれに関わる人材への連絡、さらにまったく別の仕事もちょうど重なっているということが分かりました。
うーん、気の毒なほど忙しそう。
これはこのままにしておくと、学級や学年の仕事も回らなくなってくる恐れがあると思いました。
やはり
同学年など、一緒に仕事をする仲間のキャパをいつも把握しておく!!
ことが必要だと思いました。
私はこの先生の現状を知らないままだと、学年主任としていつもどおりの仕事を割り振り、お願いしていたことでしょう。
同僚がなんの仕事を担当しているかは知っているのですが、それだけでなく、その仕事はいつどんな忙しさがあるというのを、分かっててあげるべきですね。
この先生に比べれば、今身軽なのは私ですから、学年部の仕事を私が多く引き受けることにしました。



月曜日に書かせる作文は…要注意

2013-01-28 22:07:25 | 授業中の攻略法
6年生。
国語で「随筆」を書いています。
先週から書き初め、今日が仕上げの時間でした。
「自分の過去の歩みを振り返り、自分のものの見方や考え方、これからの生き方を見つめよう」
という随筆です。
子どもたちは、最初の題材選びから随分悩んでいましたが、徐々に鉛筆が進みだしました。
とあるデパートで…
植物に水をあげるとき…
初めて行った東京で…
友達からもらった手紙に…
ペットと散歩しているときに…
運動会開会式で校歌を歌ったときに…
昨日の兄弟げんかは…
みんな、それぞれに印象深い過去を振り返り、面白い題材で書いていました。
先週のうちに途中まで進み、あとは今日の仕上げを待つのみとなりました。
私も、一人ひとりの随分がどんなふうに仕上がるのか楽しみにしていました。
そして…
「できました。」
と、ぽつぽつと子どもたちが完成した作品を持ってきました。
心なしか、そのときの表情が浮かない感じに見えるような…
さてさて、どんなふうに仕上がったのか、拝見。
「一人で電車に乗ったときのことを書いてたんだよね。そのあと、どうなったかな… (あれ?)」
あれ?は、声には出しませんでしたが、結びが期待してたものほどありませんでした。
もっとこう… 書けたらよかったんだけどなぁ…
その子だけでなく、そんな感じに仕上がってしまった子が結構見られました。
う~ん。
書き出したときは勢いもあって、中身も面白かったのに、なんで…?
あぁ、そうか。
土日を挟んで、今日だからか!!
やっぱり土日明けの月曜日は、先週のテンションが下がっちゃってるし、大事なことも忘れちゃってる。
そんなことがあり得るんですね…
作文なんかを書かせるときは、できれば土日をまたがず書き上げさせたい!!
そう思いました。
もしくは、土日を挟んでしまった場合は、先週指導したとしても、大事なことはもう一度確実に指導し直す。
これが必要ですね。
ちょっと残念な仕上がりになっちゃった子は、結びの部分だけでも、もう一度書かせようと思います。


締め切りはいつにしようか

2013-01-27 21:39:22 | 教師の仕事術の攻略法
スマホからは短いネタで。
研修担当の係として、先生方から資料やアンケートの提出をお願いすることがよくあります。
そのとき、毎回少し頭を悩ますのが
「締め切りはいつにしようか」
ということです。
長い期間をとることが親切なのだろうか。
短い期間のほうが忘れずに出してもらえるのだろうか。
今、みんな忙しそうだから長い期間をおくべきだろうか。
土日を挟まないためにも、金曜日にしてしまおうか。
書いてもらうアンケートの量が多いから長い期間をおくべきだろうか。
少ないから短くていいだろうか。
真剣に書いてもらいたいから長い期間をおくべきだろうか。
…など。
まあ、こういったことを考えて期間を設定するのが当たり前だし、自然と妥当な締め切りになりそうなのですが、私的には経験上、
締め切りはできるだけ短くしてよい!!
そう思っています。
ちょっと乱暴な感じですが、長くしていいことって、ほとんどないように思います。
何より回収率が悪くなる。
みんなそれぞれにいろんな仕事を抱えていて、そのアンケートのことを忘れちゃったり、どんどん後回しにしたりしちゃうんですね。
当然、係の私ほど、そのアンケートを重要とは思っていないものですから。
だとすれば、内容を期待するより、まずは確実な回収を期待して締め切りは短くした方がいいです。
その方が、出す側にとっても記憶が新鮮なうちに出せます。
仕事をためこませない親切にもなります。



こんなに喜んでもらえるとは

2013-01-26 22:20:11 | 教師力UPの攻略法
以前からずっと思っていたのが
「前の学校のメンバーで集まりたいなぁ」
ってことでした。
田舎の小さな学校で、仕事上も家庭上も特別な場所でした。
そこでの思い出はたくさんあって、今でもふとしたときに思い出しては、懐かしくなります。
そして元気をもらいます。
そこで一緒だった同僚も、今ではみんな転勤し、各地でばらばらになってがんばっています。
会う機会も連絡する機会もほとんどなくなってしまいましたが、またあって懐かしい話に華を咲かせたいと思っていました。
いわゆるOB会を開催するべく、色々とプランを考えていたのですが、実行までなかなかたどり着かずにいました。
だけど、当時の校長先生の快諾をもらい、ついに実行することかできました。
その校長先生と接点のあった先生全員に声をかけたところ、みんな快く参加してくれました。
以前と同じように、こんなときは家族も揃って参加です。
集まってみると結構な人数になり、盛大なOB会になりました。
みんな顔を合わせた瞬間、
「お~」
「あ~」
と、久しぶりの再開に嬉しさが溢れていました。
まったく変わらない先生も、変わっちゃった先生もいました。
子どもたちはみんなびっくりするほど大きくなっていました。
うちもそうですが、新しい家族が増えているところもあり、確かに時間は、時代は変わっていっていることを感じました。
懐かしい話や今の身の上話に盛り上がり、どれだけあっても時間が足りないほどでした。
このメンバーだと、変なお世辞や社交辞令がなく、本音ときつい冗談が飛び交います。
そこが居心地のいいところです。
今回は私が言い出しっぺで、幹事を務めましたので、
みんなに何度も
「やってくれてありがとう。」
と言ってもらいました。
今回を第一回にして、また必ず集まろうという話で会を終えました。
私も思いきってやってみて本当によかったです。
思ったのは
「こんなときに、堂々と今の話ができる自分でありたい。」
ということでした。
やっぱり、親しい仲間にはカッコ悪い姿は見せたくありません。
だって、このメンバーに育ててもらったと思っていますから。
「みんなのおかげで、今もがんばれてるよ。」
と、堂々と言えるように、これからも仕事をしていこうと思いました。


授業中、ふとしたときに「甘えている」と気付く

2013-01-23 22:19:03 | 授業中の攻略法

卒業が一日一日と迫っている、私の受け持つ6年生たち。

本当にがんばり屋さんで、しっかりものなんです。

私も何度か6年生担任をしてきていますが、それぞれに特徴のある子たちでしたが、今年の子たちは、かなりの安定感があります。

おかげで、私も今年はかなり落ち着いて仕事をさせてもらっています。

学習面に関しても高い評価ができるものがあります。

私は5年生のときからこの子たちを持っていますが、5年生のときはお勉強が苦手な子が多く、夏休みは算数の補習をしたほどでした。

それが、がんばり屋さんの子たちはここにくるまでにめきめきと力をつけ、各テストや学力調査では高い成績を出すようになりました。

ときおり授業を見る外部の人たちも、「感心した」という声を聞かせてくれるほどです。

そんな子たちとする毎日の授業も、楽しませてもらっています。

高い次元を目標に掲げて授業をするので、教師としても一段のやりがいを感じます。

いつも、シーンとした落ち着いた雰囲気。

ピンと張りつめた心地よい緊張感。

発表者の声が静かに響く。

まさに6年生らしい学習環境だと言えると思います。

卒業を前に、こんな姿であることを、担任としても素直にうれしく思っています。

こんな子どもたちの前で授業をしていると、子どもたちがノートに向かう、その静かな時間の中のふとしたときに、私は自分の授業の仕方を見つめ直してみたりします。

そして思います。

(・・・・楽してないか?)

子どもたちが落ち着いて授業を受けてくれるものだから、先生のどんな話も真剣に聴いてくれるものだから、授業の形にこだわらなくなってしまっているんじゃないかと。

例えば、導入場面。

通常なら、子どもたちの興味を引くためにインパクトのある視聴覚教材を準備してのぞむところ。

でも、この子たちたちは、それがなくてもそれから先の授業に真剣にのぞめるから、そんな導入を省いてしまう。

発問。

理解の遅い子たちのためにも、発問の内容を精選したり、段階を踏んで発問のレベルを上げていくなどの工夫をするところを、それをせずに、ずばり問いたいことをストレートに投げかけてしまう。

どうもそんな授業を当たり前にしてしまうようになりました。

授業を構成する指示や説明、板書など1つ1つにしても、丁寧さを欠くようになってしまったなと、気付かされます。

もし、こんな授業をやんちゃな子たちを相手にしていたら、授業にならないだろうなと思います。

もちろん、これまではやんちゃな子たち相手にできるかぎり工夫した授業を私もしてきたのですが、今年はその腕がすっかり鈍っているように思います。

そんな授業をしていたら、今年の子たちにも失礼です。

表面上はいい流れに乗った授業に見えても、やはり子どもたち一人一人の内面のやる気や理解は、それぞれに差異があるはずです。

やる気や理解度が低い子も必ずいて、その子たちのためにも工夫ある授業が必要です。

なんというか、小学校の先生らしい、泥臭い努力がやっぱり必要です。

私の「甘え」を反省すれば

子どもが手強いほど、授業力は上達する!

ということなんでしょうね。

子どもが手強くなくても、授業力の上達はいつも目指さなくては。