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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

拉致家族を一旦北朝鮮に戻し経済支援を約束して交渉していたら核やICBMには発展しなかった 

2017年09月09日 10時45分17秒 | 軍事外交
 小泉首相の電撃訪問で、拉致家族が一旦日本に戻った。この時、アメリカから拉致家族を北朝鮮に返すべきではないとアドバイスされたとの報道が有った。ご存知のように日本政府は拉致家族を北朝鮮に戻さない方針を決めたので、北朝鮮との交渉のパイプは壊れた。

 日本中が大歓迎だった。余りの沸き返りに大きな声では言えなかったが、僕は次の2点で反対だった。

 ①信頼関係は損なうべきではない。当時、北朝鮮は悪い連中だから北朝鮮に戻す約束を反故にしても当然という風潮だった。しかし、僕は日本軍が朝鮮で散々ひどいことしてきたのを雑誌で読み知っていた。北朝鮮を一方的に非難できるだろうか。

 仮に、北朝鮮が極悪非道でも約束は約束で守らなければならない。ここでパイプを遮断すると残された拉致家族が戻ってこなくなるし、様々な歴史的事実がオープンにならず閉じてしまう。

 ②日本は大きな課題を抱える北朝鮮の問題を解決できるまたとない立場にあった。アメリカ側が拉致家族を確保するようアドバイスしたとしたら、日本が世界の表舞台で外交的な活躍をすることを嫌がったのかもしれない。ここは分からない。

 当時北朝鮮は経済的に困窮していたので、経済大国日本(当時はまだ世界2位だった)の経済援助が何として欲しかった。更に、アメリカと掛け合い金一族の生命や安全の確保を取り付ければ、かつてのソビエトのように自由主義への転換が実現したかもしれない。

 これらは仮定で、断言できるものは無いが、経済援助に応じて拉致家族を少しづつ日本に帰国させる交渉とその実現を図っていたら、常に日本は交渉のカードを握り続け、世界の平和実現で貢献する日本の世界的地位は不動のものになったであろう。

 そして、これは断言できる。北朝鮮が経済的名困窮を脱し、金一族の安全が保証されていたら、核やICBMでアメリカや日本などを恫喝する国になることはなかったであろう。

 以前も一度書いたが、新たな気持ちで再度書き綴った。
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