今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

芹谷山 千光寺(富山県砺波市芹谷1111)

2022年06月29日 | 神社・仏閣
訪問日 令和4年5月17日

芹谷山 千光寺
真言宗の寺院(浄土真宗の多い富山県にあって真言宗の寺院は珍しい)
大宝3年(703年)天竺の僧 法道上人の開基といわれ、彌勒山 安居寺とともに砺波地方でもっとも古い寺とされる
戦国時代には上杉謙信が戦勝祈願をし、江戸時代には加賀藩の保護を受けたと伝えられている



地蔵堂
案内図や参拝順路が各所に置かれ、迷うことなく歩くことができる



この参道を見ただけで期待できる寺院だと確信



山門(砺波市指定文化財)
寛政9年(1797年)の建立
間口6.9m、奥行4.2m、本瓦葺き、総欅造り



富山県内最古の禅宗様形式の三間一戸二階二重門
江戸時代後期の代表的建築



鐘楼堂側から



仁王像
解体修理の結果、この像はスギとヒノキが混用されており、非常に細かい部材で造られていることが判明した






山門から鐘楼堂と観音堂が見える



鐘楼堂



梵鐘を間近で見る
何を書かれているか理解できないところが残念なところだ



天女の彫刻も美しく芸術品だ



観音堂(砺波市指定文化財)
文政2年(1819年)井波大工により建築
総欅造りで間口11.8m、奥行14.3m



入母屋をT字型に上下にずらして組み合わせた総合入母屋造り
唐破風の向拝をとりつけた様式は大胆かつ雄大な建物






井波の彫刻
向拝の迫力のある龍の欄間や「竹に虎」の彫刻、室内の欄間の唐獅子彫刻が見どころ












本堂内
本尊:銅造観世音菩薩立像(秘仏)



視線が合い、儂を撮ってくれと言っているように感じた像(笑)






観音堂からの眺め
ボケ封じと思われる観音像



空海像



観音堂横に順路の札があった



閻魔堂
閻魔像を安置する寺としても知られるようだ



奪衣婆(だつえば)と十王像






閻魔大王



本堂内の様子






天井画



ピカピカに磨かれた床



駕籠



本堂から閻魔堂、観音堂へ続く廊下を歩くと違和感がある
火災の際に延焼を防ぐため簡単に取り壊すことができるようにしているという



外から見るとこの様になっている



本堂



「昭和天皇お休み所」
昭和40年5月 天皇皇后両陛下がお休みになった



御幸門(砺波市指定文化財)
高さ5.3m、幅5.5m。武家屋敷や大寺院の正門に多い「一間薬医門」様式
明治5年(1872)、高岡市の国宝瑞龍寺にあった裏門を移築
1969年に砺波市で全国植樹祭が開かれた際、昭和天皇が通られたことから御幸門という名前が付いた



撮影日 令和4年5月17日

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2 コメント

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見覚えのあるような 写真で (tomoko)
2022-06-29 21:29:29
こんばんは!!

今日の写真を見て なんだか 見覚えがあると思い
調べてみると 一昨年 北陸三十三ヵ所感音霊場巡りで 10月4日からの2泊3日で 最後のお参りツアーの時に お参りした 第28番札所・千光寺、。
懐かしく思い出しながら 同じお寺だと思うと嬉しいですね。
当時 go-to キャンペーンでツアー料金が安くなり 富山県で使えるクーポン券まで頂き ラッキーな思いもしましたよ。
ご無沙汰しています (2014kurumatabi)
2022-06-30 08:28:45
tomokoさんご無沙汰しています。
いつもご覧いただきありがとうございます。
この寺の存在は旅先で知り訪れました。駐車場から歩き、山門を見た瞬間に雰囲気のいい寺だと感じました。参拝者は私一人で山門・鐘楼・観音堂・閻魔堂・本堂と、ゆっくり回ることができました。
私の写真で訪れた時の事を懐かしく思っていただきとても嬉しく思います。写真によってその人が何を大切にしているかわかるので、違った見方ができて楽しいですよね。
私もtomokoさんの訪れた寺院を楽しみに拝見させていただいていますよ。
いつもありがとうございます。

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