今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

2023年放浪の旅 思い出の情景 その6

2024年05月01日 | 旅日記
2023年放浪の旅 思い出の情景 その6

26 島原城(長崎県島原市城内1丁目1183-1)訪問日 令和5年5月26日
島原城は元和4年(1618年)から、松倉豊後守重政が約7年の歳月をかけて築いた
五層天守閣を中核に、大小の櫓を要所に配置した、安土桃山期の築城様式を取り入れた壮麗な城だった
寛永14年~15年(1637年~1638年) 初代 松倉重政、2代勝家の圧政により島原の乱が起こる



初めて訪れる城で、周辺を歩きながら撮る



彫刻家 北村西望 作品
長崎市の平和公園にそびえる「平和祈念像」の作者でもある






昭和39年(1964年)に天守が復元され、キリシタン資料・藩政時代の資料を展示する歴史資料館になっている
入館料:550円 写真撮影ができることを確認し入館する

キリスト教が島原へ伝わる
フランシスコ・ザビエルによって日本にもたらされたキリスト教は九州西部や東部に浸透
永禄6年(1563年)には島原半島にも伝わった



島原藩では「板踏」とともに「箱踏」といって穴を開けた箱に聖画像を入れた道具も利用していた
「箱踏」は島原藩オリジナル



天草軍記
島原の乱では、天草四郎が3万もの一揆農民をまとめた



島原半島を訪れたのは遠くに見える「雲仙普賢岳」を見たかったのもある



1991年6月3日に発生した大規模火砕流では43人が死亡
6月3日は犠牲者の追悼と災害の教訓を後世に伝えていくために「いのりの日」を実施している



27 嘉之助蒸溜所(鹿児島県日置市日吉町神之川845-3)訪問日 令和5年5月27日
全国の蒸溜所巡りも旅の目的の一つに加えたこともあり、九州入りした時から訪れる予定でいた
前日、熊本県に入りホームページで調べてみると明日を逃すと2日間の休館日になることが分かった



「体験・見学」もあるが事前予約が必要だ
ガイドによる嘉之助蒸溜所の背景説明、ウイスキー製造工程の一連の見学
さらに、THE MELLOW BARでのテイスティングが体験できるという



ここへ来た目的は「蒸溜所限定ボトル」の入手であったが、「売り切れてありません」とあっさり
美しい海を一望にするバーに行きたいというと「見学者のみです」と

来場記念にウイスキーでも購入しようとショップを見てもそれらしいボトルはなく尋ねてみた
「シングルモルト 嘉之助 700ml」が2本あり、1本購入できるという



レジでは転売防止のためなのか住所・氏名等の記載を求められ、免許証による確認までされた
冷静を装ってはいたが精神的にはかなりイライラしていた
嘉之助蒸溜所の商品は酒販店から2本程購入し所有しているが、いずれもプレ値である
日本一美しい景色を見に行ったら土砂降りの雨だったという心境で蒸溜所を後にした(涙)



28 マルス津貫蒸溜所(鹿児島県南さつま市加世田津貫6594)訪問日 令和5年5月27日
嘉之助蒸溜所から数10km離れた場所にある
津貫蒸溜所訪問も九州に入った時から考え楽しみにしていた場所である
駐車場に入ると建物から受付の男性が笑顔で迎えてくれた
見学の予約はしていなかったので不安だったが「大丈夫ですよ」と



蒸留酒と共に歩んできた本坊酒造の歴史を伝える建造物
「協力一致の精神」「不屈の精神」など私の好きな言葉が並ぶ
岩井喜一郎はマルスウイスキーの生みの親である
竹鶴政孝をスコットランドへ派遣した人物でもある



ジンの「和美人」はここで造られる



発酵



ウイスキー蒸溜釜(初溜5800L、再溜2700L)



「石蔵樽貯蔵庫」



樽貯蔵庫に漂う香りはウイスキー好きにはたまらない



一樽車に積んで帰りたかった(笑)



こちらがバーで有料で試飲ができる



バーテンダーの女性はとても親切丁寧に対応してくれて、とても気持ちが良い



こちらの棚は一度も目にしたことのないボトル



こちらがショップ
人に親切にされ、気持ちが高揚しているとつい買ってしまう
「和美人」世界のコンテストで日本のジンでは初受賞と説明を受けた-購入



中央は「蒸溜所限定ウイスキー」 ピートは苦手だがバーテンダーの女性が好きだというので-購入
右の「津貫2022エディション」 もう入手困難というので-購入
ついでに「津貫2023エディション」も購入
体質的に酒は弱いのだが、それ以上に親切な女性には弱い(困ったものだ)



29 番所鼻自然公園・たまて箱温泉(鹿児島県)訪問日 令和5年5月27日
番所鼻自然公園(鹿児島県南九州市頴娃町別府5202)
開聞岳の絶景を見ることができる観光スポットの一つに「番所鼻(ばんどころばな)自然公園」がある
番所鼻自然公園は、薩摩藩の番所があったことから名づけられた



海の池(ドラゴンホール)
番所鼻自然公園には火山活動と海の浸食によって岩礁がぐるりと円を描いている
海の池(ドラゴンホール)があり,竜宮城の入口だったという言い伝えもある



開聞岳は標高が924mで日本百名山の一つ
整った山頂となだらかな稜線が美しく「薩摩富士」とも呼ばれている



特攻隊が見た「最後の本土」開聞岳
開聞岳の存在に興味を持ったのは「知覧特攻平和会館」を訪れてからだ
昭和20年(1945年)初頭には、最前線の沖縄はもちろん日本本土も連合軍から空襲を受けるようになった
日本政府は沖縄を本土の最前線と考えていたので、沖縄を守るために採られたのが、特攻作戦だった
特攻機の多くは、知覧(鹿児島県南九州市)や海軍鹿屋基地(鹿児島県鹿屋市)など九州南部の基地から飛び立った



遺書を残し、別れの杯を交わして知覧基地を飛び立った特攻隊員は2時間半かけて、一路沖縄に向かった
知覧基地を飛び立ち、開聞岳を見ながら海岸線を越えると「もう戻れない、行くしかない」と、何度も何度も振り返りながら覚悟を決めたという
出撃までの数日間を過ごす三角兵舎や基地周辺で、身の回りの手伝いをしたのが知覧高等女学校3年生の「なでしこ隊」だ
出撃の知らせがあると指揮所や滑走路の周りに並び特攻隊員を見送った
敬礼して飛び立った飛行機が開聞岳に向かい、翼を3回振って、さようならの合図をしたという



ヘルシーランド露天風呂「たまて箱温泉」(鹿児島県指宿市山川福元3292)
旅の途中、本州の道の駅で声を掛けられた男性(温泉好きの宮司)に鹿児島に行くなら是非「たまて箱温泉」にと勧められた
入浴施設を探していた時にその事を思い出し調べてみた
「行ってよかった日帰り温泉&スパ」部門で4年連続1位に輝いた絶景露天風呂のようだ



竹山(別名:スヌーピー山)
垂直に突き出した岩肌が特徴的な「竹山」は古来から修験道の修行の場であったという



この山の麓に「たまて箱温泉」がある
小屋のような建物が入口(料金所510円)でそこから30m程歩く
2つの露天風呂は男女日替わりで、どちらも雄大で美しい大自然のパノラマを楽しめる
晴れた日には遠く屋久島や、竹島、硫黄島も見える



風呂に入って感動することなどないが、浴槽に浸かると目の前にある海と一体化した感覚になる
これを考えた人は凄いと思った
紹介してくれた宮司にお礼を言わなければならないと思い、帰りに管理している姫路市にある神社に立ち寄った



30 鹿児島神宮(鹿児島県霧島市隼人町内2496)訪問日 令和5年5月28日
大隅国一宮 創始は社伝によると遠く神代とも
鹿児島市内にあると思っていたら違った

勅使殿(重要文化財)
令和4年(2022年)本殿及び拝殿、勅使殿、摂社四所神社本殿が重要文化財に指定された



扁額には「正八幡宮」
正八幡宮、国分正八幡、大隅正八幡等とも称し全国正八幡の本宮
八幡神は大隅国に現れ、次に宇佐に遷り、ついに石清水に跡を垂れたと『今昔物語集』にも記載されている



拝殿内では巫女が祈祷の準備をしていた



天井画





本殿(重要文化財)
昭和59年(1984年)昭和天皇の行幸を仰ぎ、勅使皇族の御参拝は二十余度に及ぶ






桜島
明日から雨が続くという



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