奈良県での出来事日記

青息吐息の老人が、奈良行事も交えながら、日記を投稿しますね・・(^◇^)

帯解寺の「小町の宮」碑・由来記を読んで・・(^◇^)

2017-04-26 14:23:10 | 奈良まほろばソムリエ

こんにちは・・(^◇^)
奈良市の帯解寺では、毎年4月24日に「小野小町忌法要」を営んでいます。
今年も境内の一角に設けられた祠「小町の宮」の前で、住職と僧侶5人が読経を上げ、続いて平安装束の女性によって雅な「小町の舞」が奉納されました。 
帯解寺は奈良盆地を南北に貫いた古代の幹線「上街道」の道沿いにあります。
歌人で絶世の美女と称えられた小野小町は同じ「六歌仙」の1人、僧正遍昭(桓武天皇の孫)に会うため、現在の天理市(石上町小字寺内周辺)にあった廃寺の石上寺までこの上街道を往復しました。
共に六歌仙、36歌仙の一人なんですね。
遍昭と小町は、共に30歳を超えた頃に会って、こんな歌が、「後撰和歌集」にあるんですね。
岩の上に旅寝をすればいと寒し苔の衣を我に借さなむ  小野小町
返歌
世をそむく苔の衣はただ一重かさねばうとしいいざふたり寝む  僧正遍昭
帯解地蔵で有名な帯解寺にも立ち寄ったと思われますね。
延宝3年(1675年)の「南都名所集」には帯解寺境内(現駐車場の一角)に小町の祠も描かれている。
その南都名所集巻八に描かれている図は、同日にいただいた「小町の宮」碑由来図から転載しました。 
小町忌はこうした史料や発掘調査を基に復元された祠「小町の宮」の前で法要が行われまれこの祠の前で10年を迎えたと言われていました。
祠の中には奈良一刀彫の小町人形(亡今井一雄作)が納められており、1年に1度この日にだけ開扉されるので、写真を写してきました。
法要は午後2時から始まりました。 
本堂の南回廊で3時ごろから「小町の舞」が行われた。
「小町の舞」は小町伝説を基に創作された地唄「七小町」に、日本舞踊坂本流家元が振り付けたもので、この日は門弟が宮廷の女房装束で若く美しい頃の小町と、年老いて杖を持つ小町の2役に姿を変えて舞を披露されました。


奈良は昼前から大雨なので、ちちんぷいぷいを見ながらゆっくりしますね・・(^◇^)
今日も良い日でありますように・・(^◇^)


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