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ロータスエリーゼ日記

■ ロータスエボラ発表

2008年07月25日 | elise
 ロンドンモータショウで、22日、ロータスから新型車「エボラ」が発表されました。

 以前から噂のあったプロジェクト名「イーグル」です。正式名称がエボラと発表されましたが、このネーミングってどうなんでしょう?!ウィルスみたいだけど。(本当はエヴォーラだとか・・)

 さて、このクルマの最大の特徴は、ミドシップでありながら2+2の4人乗りであるところ。量産車では世界唯一のリアミドシップ4シーターらしいです

 気になる重量ですが、プロトタイプで1,350kgだそうです。エンジンは280psのトヨタ製V6(3500cc)ですので、パワーウエイトレシオは4.8kg/psとなります。その数値だけ見ればエリーゼR並みということになりますので、それはそれで速そうです。が、エリーゼ乗りの方なら、パワーウエイトレシオだけでは軽快さは語れないことを十分ご存知のはず。「絶対重量」の軽さによる楽しさはいまいち期待できなさそうです。
 ・・と思ったけど、(気を取り直して)でも良く考えてみれば1,350kgってそんなに重くない・・・いや、3.5L の車にしては軽いですよね。それで280psですから、その動力性能はかなりっていうか相当なものではないでしょうか。
 そしてノンターボであることも僕にとっては嬉しいことのひとつです



 写真を見る限り車内装備も豪華で、ロータスであっても走りだけに固執できる時代ではなくなったことを感じさせます。中央に見えるのはナビでしょうか、モニターが装備されているようです。また、ステアリングには各種スイッチが見えますし、エアバッグ付きのようです。シートやインパネ周りは革っぽい素材に見えます。スイッチ類もエアコン吹き出し口も立派ですし、スピーカーもとってつけたようなものではなく堂々としています。



 エクステリアを見ると、フロントセクションがちょっとフェラーリっぽいですが(タイトル写真)、なかなかすっきりしていてカッコいい。リアのエンジンフード部はガラスでしょうか?エンジンが外から見えています。これもフェラーリみたいですな。
 ・・・あれ?ちょっと待った!ガラス越しに見えているエンジンにLOTUSの文字が! TOYOTAでしょう?正しくは(笑)。まぁ皮肉はさておき、エンジンを誇るメーカーではないのだから、ガラス越しにエンジンが見えるってのは、どうなんでしょうかねぇ・・?

 (気を取り直し、)リアランプ周りなどもふくめてさすがに全体的にエリーゼよりも現代っぽいデザインであり、これを見慣れてくると現行エリーゼが古く見えてきそうです。逆にこのあたりの凝ったデザインが次期エリーゼを想像するヒントかもしれませんね。



 さて、黙っていられないので書いちゃいますけど、4シーターにする理由って何なんでしょう。こんな小さなリアシートに意味があるのでしょうか。もちろん販売戦略上は有利でしょうし、ちょっとした荷物を置ける便利さもあるでしょう。だけど「割り切り」と「余計なものを一切排除」がロータスのウリだったはずなのに。もうそんな時代ではないということなんでしょうかねぇ・・・。

 もうひとつ!ここまで快適性に配慮したモデルなら、エリーゼのようにラジエターの熱で夏は走れないなんてこたぁ無いんでしょうね?サイドシル内を走る冷却水の熱で車内が暑くなるなんてことも無いんでしょうね?アルミ製で同じレイアウトでは、その回避は無理なんじゃないのかなぁ。もしかして、リアシートに座ると背中が熱くなってきたりするんじゃないのっ?
 でも、逆にそれが解決できるならエリーゼにも可能性は見えてくるわけです。

 (再度、気を取り直し)良くも悪くも、ロータスの新しい挑戦が始まりました。


■ 新たに発見した暑さの要因(かなり大きな要因かも)

2008年07月17日 | elise
 「おいおい、今年もまた暑さネタかよっ」って思われました?すみません。でも本当~に暑いんです、エリーゼの夏・・。

 いよいよ本格的な夏の到来ですね。7月からエリーゼのメーター液晶には「この時期、長時間のドライブはあなたの健康を害する恐れがあります。」と表示されています(ウソです)。
 昨夏は「クローズ&エアコン」でのヤビツ峠ドライブで熱中症になりかかったので、もしや直射日光を我慢してでもオープンのほうが身体には良いのではないか?と思い、先日の猛暑の際に試してみました。さすがに夏の日差しは暑すぎてどうにも我慢できないのですが、あの息苦しいジワジワ・クラクラとした辛さからは多少開放されました。
 まあ、「熱中症を選ぶか」「日射病を選ぶか」だけの違いのような気もしますけど・・。

 ところが、この「真夏のオープン走行」で、偶然、新たなエリーゼの暑さの要因が判明したのです。

 昨夏結論づけたエリーゼの暑さの要因は、
  1.エンジン熱
   ・エンジンルームと乗員室の隔壁からの熱
   ・両側サイドシルを通る冷却水からの熱
  2.広大なフロントガラスからの直射日光熱
  3.天井(幌)を通した太陽熱
  4.エアコン風を暖めてしまうヒーターコアのクーラント熱
と分析していました。

 ところが、もうひとつ重大な要因が抜けていたのです。それは、「ラジエターを通ってボンネット上部に放出されフロントガラスを駆け上がる熱風」です。

 タイトル写真はその説明イメージです。
 通常のクルマ(右)では、ラジエターを通った熱風はエンジンルーム内へ抜け、エンジン下部からクルマの下へ流れます。
 ところがエリーゼでは、ラジエターの熱を奪って高温化した風は、ボンネット上部へ放出されフロントスクリーンを駆け上がります。その際この熱風はフロントスクリーンのガラス越しに乗員室に熱を伝えます。
 昨夏「熱い」と感じたフロントガラス付近の熱は、直射日光熱だけではなく、このラジエター熱にもかなりの原因があったようなのです(だって、日光熱だけならどんなクルマだって同じはずですよね)。
 実際にオープンで走っていて、フロントスクリーン上部に手をかざすと、思った以上の熱風がガラスを駆け上がってくることがわかったのです。



 ところで先日、最新のエリーゼを見せてもらって、そのマットの装備された位置で僕の分析が当たっているかを確認してみました。
 まずは両サイドシル。熱されたクーラントが通っているところです。最新エリーゼではサイドシルの下半分に断熱マットが貼り付けられています。ほぅほぅ、なるほど。このあたりに冷却水が通っているのね・・。
 次にエンジンルームとの隔壁部分。やはり最新エリーゼでは、シート裏のこの部分にもマットが張られていました。
 そして床面。真夏のアスファルト路面の熱も伝えやすいアルミボディですから、床面を断熱材で覆うのは効果的なのでしょう。

 でもディーラーメカニックの方によると、これらの対策に加えてヒーターストップバルブや天井に断熱材を使っても、残念ながらエリーゼはさほど涼しくならないそうです。
 だとすれば、今回の僕の仮説「ラジエターからの熱風が乗員室を暑くしている」が、結構大きな要因なのかもしれませんよ。

 ただ問題なのは、「要因がわかっても、このことに対する対策はなさそう」ということです。

 リアにでっかいスポイラーでもつけてそこへラジエターを持っていければ、サイドシルの熱さも無くなり暑さ対策はばっちりでしょう。でも重量バランスとスタイリングを犠牲にしてまでもそんなことをするくらいであれば、最初っからエリーゼを買う必要はないわけです。(・・撃沈

■ BMW X6

2008年07月05日 | クルマ関連記事
 BMWから、また独創的なクルマがデビューしましたのでちょっと見てきました。X6です。

 ネーミングからみれば、X3,X5の上位に位置する4駆モデルなのですが、デザインが異質です。スタイルはクーペ、でも5ドア、背の高さはクロカン、室内空間は超高級車なのです。

 フロントから見るとX5などとイメージは変わらないのですが、サイドビューとリアビューはこれまでのクロカンとはまったく違います。美しいといって良いと思います。車格があるので迫力もあります。この日、隣に並んでいた5シリーズと全長はほぼ同じでありながら高さがあるので、とても堂々として大柄に見えました。

 リアエンドの、トランクリッド部分の高さは身長178cmの僕の胸くらいです。それがさらに堂々とした車格を感じさせるのです。タイヤサイズもF:255、R:285の19インチ(オプションは315!)でかなりの迫力ものです。
 X5の上位という位置づけは間違いないのですが、一番違うのは「まったく汗臭さのない4駆」という点でしょう。

 フラッグシップらしく、エンジンは300psオーバーの直6ツインターボ(3.0L)と400psオーバーのV8(4.4L)で、それぞれ約2.5tのバカ重い車体を、前者は6.7秒で、後者は5.4秒で0→100km/hまで引っ張るというのです。

 価格は直6ターボが約850まんえん。V8が約1000万円です。価格から言っても間違いなく贅沢なクルマなのですが、さらに贅沢な話で、このクルマ、4人乗りなんです。ですから外観のイメージに反して室内はかなり贅沢に広いし、超高級感たっぷりです。スタイルから見てリアシートのヘッドクリアランスが気になるところですが、かなり座高の高い僕でも大丈夫でした。前後長があるので、足もらくらくです。高速クルージングでは大人4人でかなり贅沢な移動が可能になりそうです。

 特筆すべきは荷室スペースで、3シリーズワゴンくらいありそうでした。

 実は僕も昔クロカンに乗っていた時期があったのですが、そもそもクロカンって、タイヤが大きくてサスペンションのストロークが大きくとれるので、乗り心地を良くすることができるんです。またアイポイントが高いので速度感もなく乗員が疲れない。もしかしたら、X6は未来の高級車の先駆けになるのかもしれません。

 X6は我が家のような家族4人がつかうというよりは、大人4人で贅沢につかうイメージですので、やはりセルシオを自家用で使っているような方などがターゲットでしょうかね。タイヤも高そうだし、燃費も辛そうだし、価格的にも我が家には縁のないクルマですが、こういう新しい分野へ挑戦し提案してくれるメーカーは、僕は大好きです。