08/5/1、バルト9にて鑑賞。6.0点。
ドイツ、ロシア、それにモンゴルなどの各国による合作で、カザフスタン代表としてアカデミー賞外国語映画賞部門にノミネートまでされた大作。日本で注目されたのは「主演 浅野忠信」で、この二つの話題性によって(大作の割には地味な印象の本作が)全国で公開されることになったと思われる。
主演の浅野忠信が演じるのはテムジン=後のチンギス・ハーンで、つまりモンゴル統一への物語なのだが、史実を丁寧に追うといった作品ではなく、「こいつが本当に世界を支配できるのか……」と不安になるくらい危なっかしい展開を渡ってゆく。また、ハードボイルドな英雄像ではなく、夫婦の物語を全面に出してゆくという方針も、賛否を分けるかもしれない。
金も人員もかけただけあって、広大な自然を写し取った素晴らしいロケ撮影が堪能できる。戦闘シーンの迫力も十分に及第点だろう。こうした映像面の評価に加え、その他おしなべて水準以上の出来だろうと思う。が、しかし個々の要素には何一つ目新しさがなく、ふんふんと観ているうちに終わってしまう。
他の人の感想などを見てみるに、モンゴル人的な生き方、考え方といったものの描き方を楽しむべき作品であるようだが、途中ウトウトしてしまったのでストーリーは消化不良。そういうわけで今回の評価は事実上の採点放棄である。ただ、いずれにせよ、ちゃんと見直そうと思えるほどの価値は見出せなかった。
ドイツ、ロシア、それにモンゴルなどの各国による合作で、カザフスタン代表としてアカデミー賞外国語映画賞部門にノミネートまでされた大作。日本で注目されたのは「主演 浅野忠信」で、この二つの話題性によって(大作の割には地味な印象の本作が)全国で公開されることになったと思われる。
主演の浅野忠信が演じるのはテムジン=後のチンギス・ハーンで、つまりモンゴル統一への物語なのだが、史実を丁寧に追うといった作品ではなく、「こいつが本当に世界を支配できるのか……」と不安になるくらい危なっかしい展開を渡ってゆく。また、ハードボイルドな英雄像ではなく、夫婦の物語を全面に出してゆくという方針も、賛否を分けるかもしれない。
金も人員もかけただけあって、広大な自然を写し取った素晴らしいロケ撮影が堪能できる。戦闘シーンの迫力も十分に及第点だろう。こうした映像面の評価に加え、その他おしなべて水準以上の出来だろうと思う。が、しかし個々の要素には何一つ目新しさがなく、ふんふんと観ているうちに終わってしまう。
他の人の感想などを見てみるに、モンゴル人的な生き方、考え方といったものの描き方を楽しむべき作品であるようだが、途中ウトウトしてしまったのでストーリーは消化不良。そういうわけで今回の評価は事実上の採点放棄である。ただ、いずれにせよ、ちゃんと見直そうと思えるほどの価値は見出せなかった。