9/1、渋東シネタワーにて鑑賞。8.0点。
3作目にしてついに(ようやく?)名作が誕生。
冒頭の対峙シーンから観客を一気に引き込む。フィリップ・シーモア・ホフマンの熱演と(窮地のシーンではなぜか名演を見せる)トム・クルーズとの見事な対決。「3つ数えたら……」じゃなく「10数えたら……」でこれだけ緊張感を持続させるのは凄い。そして火のついた導火線の映像と例のテーマ音楽がかかるに及び、これはもう大してファンじゃない人間でも盛り上がらざるをえない。
その勢いは全く中だるみすることなくラストまで突っ走る。『スピード』や『ダイハード』とも比肩しうるアクション・ジェットコースター・ムービーの傑作だ。一応どんでん返し的なオチもつくけど、ストーリーなんて知ったこっちゃない。
今回、主人公のイーサン・ハントが悪役から奪おうとするのは兎の足……「ラビットフット」と呼ばれるブツだが、それが一体何なのかは一切説明なし。この潔さが素晴らしい。前作みたいな大して設定として活かされないウイルスなんて要らないのだ。何を取り合ってるかなんてちっとも本質的な問題じゃない。映画にとってね。
トムの俺様映画、であることに変わりはないが、それでも前二作よりはチームプレーがちゃんと描かれていることも好印象。バチカン侵入のシークエンスがそうだけど、ここでは変装術のカラクリや声帯模写のやり方がわかったりもして、ありえねーと笑いながらも単純に面白い。
もはやスパイの面影は全くないが、映画版の題名は「ミッション・インポッシブル」なんだし、原作ドラマに思いいれのない俺としてはもうどうでもいいや。
ところで、次作以降があるのならばぜひ、当初本作に予定されていたというデヴィッド・フィンチャーに出てきてもらいたい。もしくはトニー・スコットに『ドミノ』ばりの編集をしてもらってもいいし、ちょいと怖いがガイ・リッチーの復活作にしてもらってもいい。ともかく、このシリーズは守りに入ったところで終りだ。ユニバーサルから契約を切られてしまったトムの動向には要注目。
3作目にしてついに(ようやく?)名作が誕生。
冒頭の対峙シーンから観客を一気に引き込む。フィリップ・シーモア・ホフマンの熱演と(窮地のシーンではなぜか名演を見せる)トム・クルーズとの見事な対決。「3つ数えたら……」じゃなく「10数えたら……」でこれだけ緊張感を持続させるのは凄い。そして火のついた導火線の映像と例のテーマ音楽がかかるに及び、これはもう大してファンじゃない人間でも盛り上がらざるをえない。
その勢いは全く中だるみすることなくラストまで突っ走る。『スピード』や『ダイハード』とも比肩しうるアクション・ジェットコースター・ムービーの傑作だ。一応どんでん返し的なオチもつくけど、ストーリーなんて知ったこっちゃない。
今回、主人公のイーサン・ハントが悪役から奪おうとするのは兎の足……「ラビットフット」と呼ばれるブツだが、それが一体何なのかは一切説明なし。この潔さが素晴らしい。前作みたいな大して設定として活かされないウイルスなんて要らないのだ。何を取り合ってるかなんてちっとも本質的な問題じゃない。映画にとってね。
トムの俺様映画、であることに変わりはないが、それでも前二作よりはチームプレーがちゃんと描かれていることも好印象。バチカン侵入のシークエンスがそうだけど、ここでは変装術のカラクリや声帯模写のやり方がわかったりもして、ありえねーと笑いながらも単純に面白い。
もはやスパイの面影は全くないが、映画版の題名は「ミッション・インポッシブル」なんだし、原作ドラマに思いいれのない俺としてはもうどうでもいいや。
ところで、次作以降があるのならばぜひ、当初本作に予定されていたというデヴィッド・フィンチャーに出てきてもらいたい。もしくはトニー・スコットに『ドミノ』ばりの編集をしてもらってもいいし、ちょいと怖いがガイ・リッチーの復活作にしてもらってもいい。ともかく、このシリーズは守りに入ったところで終りだ。ユニバーサルから契約を切られてしまったトムの動向には要注目。