オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

鈴木明子さん著「プロのフィギュア観戦術」を読んで

2016年02月05日 10時08分40秒 | 鈴木明子さん
今年の正月、書店で購入した鈴木明子さん著の「プロのフィギュア観戦術~選手たちの心理戦から演技の舞台裏まで」 (PHP新書)を、やっと読み終える。
今シーズン、活躍している選手の皆さんへの愛情あふれるコメント満載で、鈴木明子さんのお人柄を垣間見るような気持ちで楽しく読むことが出来ました。
技の基礎知識やジャンプやスピンの種類のイラスト付きの解説は分かりやすく、フィギュアファンになって日が浅い方には特にお薦めです。
今、活躍している選手のエピソードもいろいろあり面白かったのですが、特に本郷理華さんのエピソードは興味深かった。
「さぼりかちゃん」と言われていたくらい「さぼりの達人」だった本郷さんが、世界のトップレベルへ上がっていった心の動き。同じ長久保コーチ門下として、本郷さんの近くにいた鈴木明子さんならではの件(くだり)でしょう。

>成長できるかどうか、本人の気持ち次第。覚悟が決まればあとは一生懸命にやるしかありません。本郷さんの場合は、覚悟を決めるまで時間がかかりましたが、そこからは猛スピードで突っ走っていきました。

>二十九歳まで現役を続けた私が自信を持っていえるのは、「競技を長く続ければ続けるほどスケートはうまくなる」ということです。表現の部分についても、人生経験を積むことで確実に幅が出ます。年齢を重ねることのメリットはこのふたつです。(中略)長く続けることのメリット、デメリットはそれぞれありますが、選手には少しでも長く滑って欲しいと思います。

鈴木明子さんの本音であり、浅田真央さんへの応援メッセージのように私は感じました。

>浅田選手は「試合でよい演技ができたときの達成感をまた感じたい。やっぱり自分にスケートは欠かせない」と語っていました。彼女は本物のアスリートなのだと思います。スケートを続けている人がスケートを好きなのは当たり前ですが、その理由は人によってさまざまです。彼女は休んでいるうちに、自分の中に燃えるものがあることに気が付いたのでしょう。「スケートがなければ私ではない」と思ったのかもしれません。それが浅田選手の強さの秘訣だと思います。

2月になり大きな世界大会も四大陸選手権と世界選手権を残すのみとなりましたが、今から読んでも決して遅くはありません。いろいろな背景などを、この本から知ることによって、より深く観戦することが出来るでしょう。
これからはオリンピックも間近になり、状況もどんどん変わっていくでしょう。来シーズン以降も、どんどん改訂していって、鈴木明子さんならではの語り口で旬の情報を伝えて欲しいと願っています。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
鈴木さん (sasha)
2016-02-06 10:30:06
29歳までトップレベルで現役を続けられた
鈴木さんならではのご本なのでしょうね。
欧州選手権でロシアの女子選手達が表彰台を独占しましたし
今、世界の技術をリードしていっているのは
間違いなくロシアのティーンエイジャー達でしょう。
しかし、フィギュアスケートは技術だけではなく
芸術性も大きな魅力を兼ね備えたスポーツ。
人の心をうつものでなければなりませんね。
どんなに得点を積み上げられても
それは
心を揺さぶられるような
いつまでも心に残るような演技なのか・・・
と言ったら疑問です。。。
(決してロシア女子達のすごさを否定しているわけではないのです・・・)
鈴木さんには今後もフィギュアスケートの本来の魅力を
発信していって頂きたいと思います。
明日は仕事が休みなので本屋さんに行きますね。
素晴らしいご本のご紹介をありがとうございます。
鈴木明子さん (オペラファン)
2016-02-07 21:25:22
sasha様へ

今シーズン、浅田真央さんが復帰しましたが、来シーズンはカロリーナ・コストナーの復帰の話もあります。
若く特に10代の選手の活躍も素晴らしいことなのですが、経験を積んだ大人の女性の演技を、もっと見てみたいと言う気持ちも私自身、強いものがあります。
それは、やはり鈴木明子さんから受けた影響の強さと言っていいでしょう。
それだけに鈴木明子さんの自身の経験からでたコメントは私自身、きちんと受け取りたいと思っていますし、これからのフィギュアスケートを見ることの指針になることは間違いありません。
鈴木明子さんの著書は全て購入しているので、これからも読み返していくつもりです。

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