オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

ブラームス ヴァイオリン協奏曲

2008年01月18日 12時06分48秒 | 今日、聴いたCD
ブラームス    ヴァイオリン協奏曲二長調 作品77 (1955年録音)
チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲二長調 作品35 (1957年録音)

ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン独奏)
フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団
(国内盤CD)BMG BVCC-37176

私の愛聴盤である。最近、ブラームスの交響曲やピアノ協奏曲は、別に嫌いなわけではないですが、めったに聴かなくなった。ブルックナーやベートーヴェンの交響曲はよく聴くだけに対象てきである。しかしブラームスの作品の中でヴァイオリン協奏曲とドイツ・レクイエムは例外で、よく聴いている。またブラームスのヴァイオリン協奏曲は数ある協奏曲の中で一番好きな作品でしょう。
初めて夢中になった演奏はLPレコード時代アンネ=ゾフィー・ムターが18歳の時カラヤン指揮ベルリンフィルと録音した1981年の録音。特に第1楽章ベルリンフィルの分厚いサウンドと、その中で見事に歌うヴァイオリンの音色に魅せられて、しょっちゅう聴いていました。しかしCDの時代に入りCD化されたムターとカラヤン盤を購入し直し、聴いてみると何か物足りない。あのふくよかなたっぷりとしたサウンドが再現されない。レコードのほうが音が良かったと感じてしまった。このとき録音がいい事と音がいい事の違いがわかったような気がしました。大好きな作品だけにあれこれ購入しましたが満足できない。期待していたチョン・キョン・ファとラトル指揮ウィーンフィルの録音もさっぱりダメ!
そんな時たまたまCD店で1700円で販売されていたハイフェッツ盤を見つけ衝動買いして聴いてみましたが、あまりの素晴らしさにびっくり!それまでハイフェッツの録音すら1枚も持っていなかったので目から正にウロコ状態であった。ハイフェッツはテクニックの部分ばかり強調されているようですが素晴らしいヴァイオリンの音色である。ヴァイオリン奏者の王者の演奏である。本当にブラームスのこの作品を堪能させてくれます。また全盛時代のライナー指揮のシカゴ交響楽団も最高である。1955年のステレオ録音ですがアメリカの当時の録音技術の高さにも驚かされ、録音状態も演奏も古さを全く感じさせない見事な録音である。

同じく収録されている「のだめ」の千秋さんの大好きな曲のチャイコフスキーも見事!ひょっとしたらこの作品の最高の演奏かもしれません。
この2曲が収録されて1700円とは超お買い得でした。

 

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11 コメント

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ハイフェッツ (シフ)
2008-01-22 00:54:42
愚息のヴァイオリンの先生が「最高」とおっしゃる唯一のヴァイオリニストがハイフェッツです。先生によると、ハイフェッツに並ぶのはあえて言えばオイストラッフぐらいで他はそれよりは小物みたいです。(あくまで先生の意見ですぞ~笑)
ちなみに先生の先生は江藤俊哉とシャンドール・ヴェーグなのでその2人もたぶん同じ意見の可能性があります。
さらに先生の姉上は、かの堀○○ず子さんですので、○ず子さんも同じ意見の可能性があります。
20世紀の前半(~60年代あたりまで)というのは、ハイフェッツの他にも、ピアノのラフマニノフ、ブゾーニ、フィッシャー、ギーゼキング、指揮のフルトヴェングラー、トスカニーニ、チェロのカザルス、などなど、巨匠の時代だったのだなあと思います。
ハイフェッツ (オペラファン)
2008-01-22 01:54:22
私の世代のヴァイオリ二ストはどうしてもクレメルやパールマンになってしまうので、名前は知っていましたがハイフェッツに目覚めるにが自分自身遅かったようです。

それよりも息子さんのヴァイオリンの先生が堀米さんのお姉さまとは大変驚きました。堀米さんは確か江藤俊哉門下だったと記憶しています。堀米さんは、かなり以前サイモン・ラトルが初めてバーミンガム市交響楽団を率いて来日した時、わが町の市民会館にやって来てシベリウスの協奏曲の競演を聴いた想い出があります。

ハイフェッツの時代の演奏家は、じっくりと聴いていきたいものです。

江藤俊哉 (シフ)
2008-01-22 12:47:26
現在の日本の代表的なヴァイオリニストはほとんど江藤先生の門下生(=桐朋の卒業生)のような気がするくらい(笑)すごい先生ですね。
ちなみに愚息が習っているのは妹さんで、ゆず子さんがお姉さまです。
先生は素晴らしい方なのですが、生徒(=愚息)がバカ(覚えが悪いetc.)でどうしようもありません。毎回今度こそ破門になるかと寿命の縮む思いでレッスンを受けております(本当です)。
お姉さまの堀米ゆず子さんのHP(ブログあり)をご紹介しておきます。
http://www.palp.com/yuzukohorigome/
堀米ゆず子さん (オペラファン)
2008-01-22 16:06:40
堀米さんのHPのご紹介、ありがとうございました。
ベルギーで教鞭をとっていたとは知りませんでした。

息子さんが楽器をなさっている事は素晴らしいと思います。受験等ありますが、ぜひ続けさせてください。私の息子は中学生の時までピアノを習っていましたが高校進学の時引退?してしまいました。社会人になるまで続けさせるべきだったと反省しています。
ただ私の姪が東京のM音大に進学しているので帰省した時にレッスンの事やいろいろ聴いたコンサート等の話を聞くのが楽しみになってきています。
訃報 (オペラファン)
2008-01-22 19:48:34
今日の夜7時のニュースで江藤俊哉氏死去のニュースが流れ大変驚きました。

ご冥福をお祈りします。

偶然 (シフ)
2008-01-23 01:12:17
昼休みに江藤先生の話題を出したその夕方に訃報を聞くとは!
偶然とは不思議なものですね。 合掌
追悼 (オペラファン)
2008-01-23 22:31:45
江藤氏の事が話題になったとたんの訃報に驚きを隠せません。
私が高校生時代、クラッシック音楽に興味を持ったときから、すでにわが国の楽壇の大御所的存在でした。
「違いのわかる・・・」のインスタント・コーヒーのCMに出演していた記憶があります。
残念ながら生のステージに接していないのが悔やまれます。
ハイフェッツ (ハルくん)
2008-10-30 23:20:46
オペラファンさん、小生のブログへのTBありがとうございます。

ハイフェッツはヴァイオリン奏者には非常に人気が高いですね。私のかつての先生もやはりそうでした。私は対極にあるブッシュ/シゲティのファンなので、必ずしも好きなタイプでは無いのですが凄さはもちろん認めています。
理由はスカッと上手すぎるのです。健康的過ぎるとも言えるかもしれません。特にドイツ音楽にはもっと不健康な暗さが欲しいと思います。つまりロシアものでもドイツものでも曲そのものよりもハイフェッツの個性の方が勝ってしまうのですね。
しかしライナー/シカゴ響は確かに凄いです。当時からシカゴは本当に上手かった!
ハイフェッツ (オペラファン)
2008-10-31 22:54:44
以前、ハイフェッツは私にとって、まさに対極にいる演奏家だと思っていましたので、彼に行き着くとは私自身、夢にも思いませんでした。今でも以外に思っています。
作品よりハイフェッツを感じさせる点が評価を分けているということは、よくわかっています。しかし、聴き出すと、どうしても彼の魔力に魅了されてしまうという事でご勘弁下さい。
なおブラームスの協奏曲はオケがしっかりとしていないと面白くないのですが、ライナー指揮のシカゴ響の演奏は第1楽章の序奏から凄みのある演奏を聴かせてくれます。
ハイフェッツ (ハルくん)
2008-10-31 23:17:12
こんばんは。

ひとつ言えるのは、巨匠の時代には演奏家によってタイプこそ異なってもみなある種の「魔力」を持っていましたね。現代の演奏家も聴かなければとは思うのですが、なかなか魔力とまでを感じる演奏家は本当に少ないのでどうしても巨匠の時代の演奏に戻ってしまいます。

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