カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:Mazic Empire閉店オフ会

2006年02月26日 | 隣人(カレー)
「終わりは始まり、充電という呼び方もある」
卒業の季節ももうすぐ、ついこんな言葉を使ってしまった。

本日は新宿にあるMazic Empire閉店オフ会
私にとっては最初だけど最後ってやつです。カレーなる隣人にトラックバックを送って頂いたUSHIZOさんの超オススメ、あの熱意に動かされ、本日のオフ会に参加させて頂いた次第です。

カレーオフ会3度目の私ですが、本日も集ったメンバーがすごい。

USHIZOさん「CURRY DIARY (・x・)」
たあぼうさん「お気に入りのカレー屋さん300」
サントーシーさん「カレーなる日々」
カレーベイダー「CDET!!」
Ochiさん「WorldWideCafe.blog」
Lakuさん「Curry Life!」
龍さん「狼の皮を被った羊(S)~愛(libido)をとりもどせ!!」
はぴいさん「40歳おとなこどもはどこに行く!?(カレーですよ)」
しうさん「ポタ食」
はまのさん「ステキ伽哩のさんぽはステキ」
samuraiさん

はっきりいってほとんどの人がブログを持っていてカレーには思い入れのある方々ばかり。
待ち合わせの場所で会ったときこそ、ちと固いもののすぐに打ち解けて話ができるのが、オフ会のすごいところだ。

「こんばんは、あの~、いつもお世話になっております○○(ハンドルネーム)です」「あ~、あの○○さんですか」と、ブログ上では何度もやり取りをしているけどリアルに会うのは初めてで、そのときにハンドルネームで紹介しあうあの変な一瞬の空間が私は好きだ。

私の本日参加の一番の目的は、USHIZOさんのページで紹介されていた、店主赤羽さんの
「商売人にはなれませんでした」
の意味をもう少し聞きたいと思ったからだった。

会も終了間際に、ようやく料理の手がすいた赤羽さんにマンツーマンで話かけることができた。
「商売人になれなかったとはどういうことですか?」
赤羽さんは謙虚に、
「自分に力がなかったということですが、私は料理人として誇りを持っています。最適なモノを提供したいと思っているんです。例えば食材の原価は常に30%などの適正値を維持したい。それよりも高くても低くても駄目なんです。私は過去に他の料理店で儲けのために食材費がもっともっと低い現場も見ました。たとえ食材費が低下して、それで同じ商品が出せたとしても、私ならばそれに応じて値段を下げるか、それができないなら原価率30%に近づけるようにもっといいモノを出すようにします。」

お店の経営は、料理だけでなく、店舗経費や人件費、販促などいろいろなものが重なるので、今回の閉店がどのような原因によるのかは私にはわからない。
しかし、赤羽さんの真摯に姿勢に私は共感し、感動した。

「これからいつになるかわかりませんが、また必ずお店を出します」
と赤羽さんは最後に力強く言ってくれた。
きっとまたいつか、このシェフ赤羽の料理を口にできることがあると確信した。


★三色カレー(↑写真)
赤、緑、黒のカレー。それぞれ赤はスパイシーなチキン、緑は野菜カレー、黒はビーフが入った甘めの欧風カレー。私のオススメはスパイシーレッド。普段は1色づつしか食べられないものを、USHIZOさんが特別設定。感謝!
写真のように一列に並ぶカレーライスもオフ会ならではの壮観さ。
★裏玉
普段はトッピングメニューということだが、今日は一品メニューで出して頂いた。サツモイモかと思うような甘みがカシューナッツやスパイスでより深みが出て、これで100円(赤羽理念によると原価30円)?と思う傑作!
★表札
店頭に架けられていた表札にみんなで寄せ書き。これはいつかきっとレアモノとして将来価値大です!


このような会を企画してくださり、当日への準備(全員のブログが紹介されたパンフレット)や、当日の進行(各人にお土産付き)も万全で実施してくださったUSHIZOさん、ありがとう!!!

そして赤羽さん、美味しいカレーをありがとう!
いつの日か・・・・・

於:ロビンソンクルーソーカレーハウス

2006年02月23日 | 隣人(カレー)
いいね、いいね、ロビンソンクルーソー
とっても懐かしい響きだぞ。
物語は忘れたけど、たしか大冒険の話で、巨人の国とか小人の国に行ってしまう話でなかったっけ?
私はかなり空想も好きで、
それはきっと小学生のときに読んだあの名作
「果てしない物語~ネバーエンディングストーリー~」が多大な影響を与えているんだと思う。
あの600ページにも及ぶ厚さと、当時数千円する本を買ってもらっただけでなんだか責任感が発生してしまったような気がした。必死に読まなければ・・・みたいな。
しかし、そんな気負いをする必要もなく、まさしく物語のとおりに主人公と次元を超えた世界にいざなわれていった。
各章の最初にだけある1枚の扉絵だけが唯一物語を具現化してくれているだけで、あとは長い長い話をすべて自分の頭の空想で補わなければならなかった。でも不思議とその頭の中にあるイメージは十分過ぎるほど具体的で迫力があり、ありありと強烈に自分自身に迫ってきた。だからとりわけ挿絵やイラストがなくても、いくらでも物語が楽しめたし、いや逆にそんなものがなかったからこそ、より強くより自由に創造力を働かして楽しめたに違いない。

さて、話はそれましたが、ここは北品川にある「ロビンソンクルーソーカレーハウス」
隣人はほとんど近所のサラリーマンか?
この近所にそんなに会社があるとは思えんが、どう考えても常連組。
私も常連の第一歩、会員カードをゲット!!(行けば必ずもらえます)
そしてやっぱりすごいのは、ご主人の坂本さん。

ちょっと名前は忘れてしまったが、「ヒロシです。」のヒロシと写真とったり、日本放送とカレーを作ってしまったっり、かなり有名人。そもそもこのお店は市ヶ谷にあり、引越ししてきたのにこの繁盛ぶりというもともとの人気店だったのである。

それゆえこの大行列なんだけど、行列ができているほど混んでいてオペレーションはそれこそヒイヒイ状態のはずなのに、この主人はうまく隙を見て、会員カードを配ったり、「会員10000名達成日を当てようキャンペーン」の投票箱を回している。すごい!
今日現在で、私の会員番号が「9115」
ご主人曰く、「毎日3~4人が新規来店者」というから、計算すると今年中には10000名達成できるかな?ととりあえず投票。
○得会員証は、異業種交流会すずらん会の会員カードも兼ねているらしく、なんだかただのカレー屋のようでただのカレー屋でない、といった感じ。会員証にはコカコーラ、キリン、サントリーのロゴが印刷され、しっかり広告料とっているのかな?と推測。
とにかく商売人なんだろう。
いや実は自称「笑売人」らしい。

この笑売人による商売とは、

・地域密着(北品川は引越し先なのに、新たに周囲の地名をつけたメニューをそろえ、ホームページにも品川の歴史などを説明している)
・わかりにくさ(日替わりカレーや企画カレー、辛さ3000倍[=御代30000円:2倍で+20円 それ以降1倍で10円ずつ加算され、50倍以上の完食者は張り出し]、トッピングなどカレーのメニューに立体的な広がりがあり、一度来ただけではメニュー全体を把握できないという通常のメニューづくりとは逆発想)
・多彩な企画(会員10000人達成日当て投票や会員証発行による異業種交流会など、恐らくその他にもいろんな企画を練っているはず)
・人柄(店頭の黒板に書かれた「今日のことば」や、やっぱり主人の人柄ははずせません)


会員証上には、その他携帯番号とメールアドレスが印でおされ、電話暗号の上にはなぜか
「スリムだんだん」
と書いてる。
「?」
と思いたずねてみる.
スリムの意味は、「まあ、うまいカレーでも食って痩せようや」って感じかな?と思ったけど、でも問題は「だんだん」
実は、ご主人の出身「島根」の方言で「ありがとう」の意味だと言う。
う~ん、奥が深い。

すがきや(名古屋)のスプーン

2006年02月23日 | 隣人のしおり
名古屋のすがきや

名古屋人ならみんな大好き!と、今日のお客様Yさんは言っている。

そこで見つけた面白スプーンがこれ。
スプーンでありながら、フォークも兼ね、昔割り箸がなかったころは、これだけでラーメンを食べていたそうである。

さらに隣のTさんは力説する!
「蓋に本店の味と書かれた すがきやのカップ味噌煮込みうどんが一番うまい」と。
しかし、実のところ実店舗のすがきやには、そんな手間がかかる味噌煮込みうどんなんて商品は存在しないのであった。

--------------------------------------------
「ブログランキング」
レストラン部門参加中!!
今年もワンクリック↑ありがとうございました。
--------------------------------------------

於:ベルエア プロデュースド バイ トータルワークアウト

2006年02月21日 | 隣人(カレー)
ライブドア乙部さんに遭遇!

ほりえもん騒ぎも一段落?してないか?

仕事で行った六本木ヒルズのエレベーターで乙部さんに遭遇しました。

思ったよりも元気そうでなによりでした。


カレーは六本木ヒルズから地下鉄日比谷線に乗ろうと降りてくるエスカレーターをもうひとつ降りたB2で、さらにその奥に進んでいくとあるお店が、これ、

「ベルエア プロデュースド バイ トータルワークアウト」

非常に長くて訳わからん。
しかも、写真の背景に写っているとおり、格闘技のスパーリングを見ながら飯が食えるっていう情景。なんかすげー。

「どんなカレー?」って店員に聞くと、
「ちょっと変わっていまして、カレー粉を使わないカレーなんです」とのこと。
タマネギにスパイス配合して作ってある感じのまさしくカレースープ。
ま、こんなのもいいでないでしょうか?

それにしても六本木ヒルズってわかりづらい。
六本木ヒルズのHP見ても、最初はこの店どう探したらいいかわからない。
ほんとに複雑なもん作ったよなーって感じ。


でも六本木ヒルズってスゴイって最近思います。
ほりえもん事件でよくテレビに映る航空写真で暗闇に光るヒルズタワーって、その光かたと形が超近未来のFSの情景を確実に醸し出してる。あれが、数十個並んだら、未来都市が完成しそうな雰囲気。

そしてあとは東京タワーの絶景!
今日の雨にかすんだタワーがまた格別でした。

於:デリー 上野店

2006年02月19日 | 隣人(カレー)
「うめぇー」を5回

今日の隣人会社の広報のK氏と「上野デリー」へ。

K氏は学生のころからデリーの大ファンであったが、21世紀に入ってからまだカシミールカレーを食べていないらしい。

結構歯に衣着せぬK氏は社内でも有名で、もしもデリーの味が、彼のイメージ、素敵な思い出と異なっていたら一体どうしようと内心実は一抹の不安もあった。
だって、人間の舌なんていい加減なとこもあって、その食べたときの一緒にいた人とか雰囲気とか状況で、さらには時間の経過ってやつで味も思い出も美化されちゃうことってありがち。

でも、そんな心配は杞憂だった。

「カシミール ホット ルー大盛り」を口にした彼は、
少しの間無口で食べていたが、そのうち一言、
「うめー」
と言った。

そして、その後
「やっぱりうめー」とか「あー、うまいわ」などを連発。

結局一食のカレーで「5回」「うめー」を言っていた。

これだけ言っていただけると私も大満足。
逆にあわせる言葉もうまく見つかりませんでした。

とにかくデリーはすごかった。


実は、本日はデリーの田中社長にお会いしてお話を聞いていたんです。
(そしたらもうカレーが食べたくなって仕方なくなったんです)
田中社長の名言
「お客様の声を聞くには近ければ近いほどいい、10メートルより1メートルだよ」
そんな言葉を実践するように、デリーではコックも必ずホールを担うシフトが組まれているといいます。

この2月28日で50周年を迎えて、今なお進化を遂げるカシミールカレーを含むデリーは、こんなふうにして常にお客様の声を聞いて進化してきたんだ。


--------------------------------------------
「ブログランキング」
レストラン部門参加中!!
今年もワンクリック↑ありがとうございました。
--------------------------------------------

於:カレー屋ナガフチ

2006年02月16日 | 隣人(カレー)
復活カレー

昔、原始人が洞窟に描いた絵は、後世にその美しさ、存在を残したいために自然に手が動き、その姿を残すことになったのだろう。

人の文明はまさしく、知恵を磨きそれをつなぎ、次の時代に託すことによって連綿と着実に進歩していった。そして自らの存在自体もそこに重ねて・・・



カレー職人の中には、そんな人類の歩みからすると、少し方向が違うかもしれない人がときどきいる。


ここにも、その存在をこの世に残さなかったカレーがあった。



職人の意志か、はたまた偶然か?それを私は知らない。

しかし、一瞬そのカレーはこの世からまったく消えてしまったものと思われていた。


しかし何かのいたずらか?これまたはたまた職人の意志だろうか?


およそ半年の時間を経て、
カレーは再びこの世に復活することになった。



偶然の産物と言ってしまえばそれまでで、
とてもレシピとは呼べない、スパイスの配合比率のみが娘のパソコンに残っていた・・・


そんなたった少しの手がかりをもとに、今再び息を吹き返したその伝説のカレーは、今少しづつ一歩一歩地を確かめるように歩き出している。
その方向は必ずしも以前の行き先とは限らないし、それもまたいいものである。
私はそう思っている。



於:わすれな草

2006年02月14日 | 隣人(カレー)
やっぱり大阪はあったかいよなー。

あまり立ち飲み屋にひとりで入ったことがない私でもなんだかすぐに飲み友達ができそうな、そんな雰囲気である。

この大阪地下鉄土佐堀の近くにある「わすれな草」には、「本格カレー&一品料理の店」と書かれて看板が掲げられている。

正式にはチキンカレーリゾットだったが、値段は480円。
安い。一杯飲まないといけない気がしてしまった。

そんな私に水をくれる店員がまた「ええやん」
冷蔵庫から冷えた水をグラスに注いでくれて、さらに氷を棒でかき混ぜてくれている。

そんな酒を頼まない客へ、ただの水にまで注いでくれる配慮がとてもうれしい。



--------------------------------------------
「ブログランキング」
レストラン部門参加中!!
今年もワンクリック↑ありがとうございました。
--------------------------------------------

於:マジックスパイス大阪店

2006年02月14日 | 隣人(カレー)
2月17日(金)ついにあのマジックスパイスことマジスパが大阪にオープン!!

私も大好きなマジスパ。
開店を間近に控えたマジスパ大阪店はどうなっているのだろうか?と思ってちょっと見にいってきました。

最寄り駅は、「大阪地下鉄千日前線 桜川駅」7番出口から5分もかからず着くでしょう。
しかし、その場所は決して賑やかな繁華街ではない。
しかしこれがマジスパの精神なのである。

店前で急ピッチで進む開店準備の工事を見届ける「教祖 下山泰山」さんを発見!!
挨拶をすると、中に入れてくれて巨大なガネーシャ像の前をとおり、そしてお気に入りの中2階席でお話を聞かせてもらった。(さらに2階席にはVIP席もあり、ゴスペラーズとか武豊さんクラスしか入れない空間にも行かせてもらったよ~。ラッキー)

さっそく
「また大阪もなかなかいい場所にしましたね。」とお伝えした。
いい場所とは決して一般に言ういい場所ではない。むしろ一般的にはよろしくない立地である。
でもこれは下北沢も同じ。駅から歩くこと10分ほど、そして坂を上がったところに出てくるのがマジスパ下北店。今回の大阪も隣は飲食店だけど結構さみしいところである。しかしこの立地こそがマジスパなのである。さきほどマジスパの精神といったところだ。

下山社長は改めて語ってくれた。
「うちは本当に目的を持って食べにきてくれる人に食べてもらいたいと思っています。どんなに遠くても不便でも来ていただける、そんなファンだけが口コミをしてくれるんです。そしてその方がまた別の友人を連れてきてくれる。そこで紹介した方が鼻が高くなるようなカレーとサービスを提供できれば、きっとそのまた友達を連れてきてくれると思っています」
とのこと。

素晴らしい!!

社長は昨年3月の初めてのきちんとした大阪訪問以来、一気に熱愛してしまった大阪と波長もビンビン共鳴しあっている。
そんな下山社長が送り出すマジスパ大阪店は大阪人の舌と脳と心をつかみ、いったいどんな爆発を巻き起こしてくれるか本当に楽しみである。