カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:インド亭(名古屋)

2006年01月26日 | 隣人(カレー)
「タンドリーって何?」


今日も先輩のIさんが隣人。
名古屋での仕事だったので、せっかくだから名古屋のカレー店に行く。
今回目をつけたのが「インド亭」。
なんか名前だけ見ると、インドと日本を強引に合体させたような感がなくもないが・・・
名古屋では4店舗を経営しているお店で人気がある。
平日19:00台だけど、店内は15名くらいでほとんど埋まっている。


1280円タンドリーセットがお得らしい。
たしかにコース風で、
「サラダ、2品(タンドリーチキンとフィッシュフライ)、カレー&ナンまたはライス、マンゴープリン」が食べるごとに運ばれてくる。
ひとつのお盆にデーンって感じでないのが新鮮である。

他にもこのお店の特長は、

・お店の入り口づくりを視認性を含めしっかりやっていること
・日替わりカレーカレンダーを配布していること
・店員がサリー姿でいい感じ
・タンドリーチキンとフィッシュフライにそれぞれ特製ソースがついて特別感を出していること(↑写真参照)
・メニューがカラフルであること
・ナンができるまでといった小話が写真入りでメニューに載っていること
・北インド風にしては、カレーがあっさりスープ風になっていること(味なので好き嫌いはあると思いますが・・)

など、いろいろと学ばせてもらった。

ところで、Iさんから質問。
「タンドリーって何?」
私もまだまだインド用語について造詣の浅い身ですが、「タンドリー」については解説させていただきました。
「簡単に言えば、北インド料理になくてはならない土釜(タンドール)で、肉や野菜、ナンなんかをオーブンのように焼いた料理の総称で、タンドリーチキンとかが有名です」

その他、WEBにはこんな情報があります。

●家にタンドールがあるなんて反則の家をブログで発見!!
「家で作るタンドリーチキンとチャナマサラ」
http://salam.blog.ocn.ne.jp/ahlan/2005/11/post_bdbd.html


●カレー情報大集合 自家製インド料理用語事典
http://www.asahi-net.or.jp/~ER8Y-KTU/india.htm

タンドリー・チキン(Tandoory Murgh)
ヨーグルトにスパイスをからめたソースに漬け込んだ丸ごとチキンを、タンドール(土窯)で焼いた、北インド料理の神髄。西洋人が七面鳥を好むのと同じように、インドの地の人々はタンドリー・チキンをごちそう料理として食す。本場インドでは、夏場なら10時間程度、その他の季節には15~18時間漬けておくという。また、焼く際のタンドール内の温度は摂氏180~200度ぐらいが最適である。
同じタンドリー料理に、タンドリー・フィッシュ(Fish Tikha)、シーカ・カバブ(Seekh Kababs)等がある。




●「http://www1.fctv.ne.jp/~masala/restaurant.html」より以下抜粋

タンドリーは壷型土器のかまどを意味します。ハーブとヨーグルトのマリネードにつけられた肉を炭火で焼き上げ、独特のかおりと味がつきます。カレーなどと比べて辛くなく、タンドーリー・ チキンなどはよく好まれます。タンドーリーで焼き上げられるものには、カバブーやナンなどのパンもあります。

Tandoori Naan : Indian dread baked in tandoor oven.
タンドリー・ナン : 炭焼き窯でふっくら焼き上げたパン。


Tandoori Chicken : Chicken leg marinated with red spices. yogurt, ginger, garlic and grilled.
タンドリー・チキン : ヨーグルトとスパイスソースをからめた骨付きチキンのモモ肉の串焼き


Tandoori Jhinga : Prawn marinated with Yogurt, spices and dressings grilled in tandoor.
タンドリー・ジンガ : ヨーグルトとスパイスソースをからめたエビの串焼き


Seek kabab : Minced lamb marinated with herbs and spices cooked on iron skewer.
シーク・カバブ : 羊のひき肉をちくわ状にして焼いたもの


Fish Hariwli Kabab : Cubes of seasonal fish marinated with mustard paste, green chilly, coriender, ginger, garlic and Yogurt grilled in tandoor.
フイッシュ・ハリワリ・カバブ : ヨーグルトとスパイスソースをからめた白身魚の串焼き


Murg Malai Tikka : Cubes of chicken marinated with spices. Yogurt, ginger, garlic and fresh cream grilled in tandoor.
ヨーグルトとスパイスソースをからませた チキンの串焼き

http://www1.fctv.ne.jp/~masala/restaurant.html



小生も今後一層の鍛錬に励む所存です。

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於:英国風カレーハウス シーサー

2006年01月23日 | 隣人(カレー)
「間違えられましたー」

中野のカレーハウスシーサー。
新宿から行くと、北側の線路沿いに見えるかもしれません。

以前中野に勤めていたこともあった私が行こうと思いつつ行けなかった店。

「お子様でも食べられるように甘口にしてます」というカレーは、お店オススメのビーフフォンドボーカレーだけど、欧風の調理法も手伝って「ミートソースのオレンジでないやつ」といった感じだった。

そして事件は、そのカレーを食べた後に起こった。

トイレは故障中のために、少々雑居ビルっぽい雰囲気の2階に行かなければいけないらしい。

私が2階に上っていくとそこには、「●●コンサルティング有限会社」という案内があった。

そして数人のオジサンがいた。いかにも日雇い労働者という感じのオジサン達だった。

ここは労働者斡旋会社かもしれない。と思った瞬間だった。

部屋から出てきた会社のリーマンは、偶然そこを通りかかった私に向かって、「栗山さん?」

「いいえ」

「あ、そ」

「おー、完全に間違えられたー。私の格好は日雇い労働者っぽかったのかー?」

私も学生時代には、就職紹介所に並んでその日その日の仕事をその場で立候補して確保していたこともあるし、日雇いバイトはいろんな仕事ができて、友達もできて、その日に現金がもらえて楽しい。しかし、本日中年の労働者に間違えられたのは少しショックでした。


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於;ウッサブ東京

2006年01月22日 | 隣人(カレー)
たしかにありそう、ありそう。

今日の隣人Kさんの会社の近くにも一軒のカレー屋さんがあるらしい。
そこはインドカレー店でコックからスタッフまでインド人のため、「カレーを出前かよ」ってのもなんか面白かったけど、当然ランチの注文を電話で受けるスタッフもインド人、出前を運んでくるスタッフもインド人。

リアル感がわかないので、仮にKさん=「加藤さん(仮名)」としときましょう。
注文の電話をすると、
「あー、加藤、」

出前を運びにくれば、会社の入り口では、
「カトウ、カトウ、カトウ」と念仏を唱えるだけ。

Kさん、ひとこと
「おい、呼び捨てにすんなよ~」
と言いたかったらしい。
かなり同感。


★★★ウッサブ東京★★★
西麻布にあるスタイリッシュなインドレストラン。
私達が頼んだメニュー名は、「ホームメイドチーズとほうれん草のお団子」

カレーとはどこんも書いてないけど、これは立派なカレーだった。
よく見れば、メニューには「野菜、ビーフ、シーフード」という分類で、その下に料理名が書いてあるけど、実はこれらは全部カレー。そう、こういう「ワンディッシュとしてのカレー」、料理の一品としてのカレーを待っていたんです。
いつも「カレー+ライス」とか「カレー+ナン」だけじゃつまらないでるからね。大いに可能性を感じました。

カレーキッチン スパイス(東京駅店)

2006年01月21日 | 隣人(カレー)
私は気ままな独身暮らしなのでいまいちわからないが、よく世の夫、お父さんは家に帰るまで食事が我慢できるものだと感心してしまう。
帰宅時間が8時とか9時ならいいんだけど、さすがに22:00を回って「今から家まで1時間です」ってなったら結構我慢できなそうな俺。

今日は帰りがけのIさんと一緒に会社を出た。
東京駅構内にある「ステーションカレー」が、池袋構内などにある女性受けのいい業態「カレーハウス スパイス」に変わっているのを発見したため行ってみようと思った次第である。

Iさんは、冒頭に書いたごとくこれから東海道線に乗って家までご飯は我慢するとのことだが、「カレーハウス スパイスはうまい!」と言っていたくらいなので興味があるらしく、わざわざ丸の内北口から八重洲南口という筋向いの反対側まで同行してくれた。
「家まで我慢する」とはいいつつ、歩きながらもう半分はカレーを食って帰る気満々であった。


徒歩5分は歩いただろうか?
やっとたどり着いたスパイスの外観に呆然。
「全然っ違う」
あのガラス張りでハイセンスなカフェ風のお店でない。まったくもって以前のカレースタンドの壁に貼ってあったポスターを換え、メニューを換え、そして看板をすげ替えただけの、女性どころか「おっさん」しか集まっていないお店だった。

池袋店に行ったときは、カレーだけでなく働くスタッフからはプライドも感じ、そのお店の雰囲気までが楽しめたものだが、ここは期待が高かった分ショックも大きかった。お店のハードに加え、店員の対応も以前のスタンドカレー時代となんら変わらないような、いや以前は「すぐ食べられる速さです」と唄っていただけに、「速さ」のためにもっと活気があった気がする。いまやユニフォームだけが変わり、「業態コンセプト自体はたしかにオシャレだけど、この店舗はボロイからねぇ、どうしたもんだか」と、店員は何を自分達の基準にサービスをしたらいいか戸惑っている風でもあった。

たしかに投資できる予算があり、すべてを完全なお店にすることはできないときもあるかもしれない。
しかし、コンセプトだけは貫き、それを従業員に浸透させていかなければいけない。
「お店がキレイだからカッコいいから従業員がその気になるのか、従業員がその気で頑張るからそのお店が輝いてくるのか」、それは私は両方あると思う。
ただ、決して「お店の看板、名前を変えただけ」というリニューアルだけはしてはいけないと思う。だってお客様の視点は変わらないのだから。そう「もう一度来たいかどうか」だけである。

ちなみにIさんは、外観を見ただけで「さいなら~」だって。
シビアである。。。。


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於:Hutte Manx(ヒュッテマンクス)

2006年01月20日 | 隣人(カレー)
代々木っていうと代ゼミだよね。

今日は渋谷での打ち合わせのあと、トーキョールーの知り合いの方から聞いていたバーカレーを探しにやってきた。

代々木駅で降りると、代ゼミ生が多数帰宅するところだった。
「俺も代ゼミあこがれてたよなー」と回想モード。

たしか高校三年の夏に、実家から兄貴の家に下宿して夏期講習を受けたことがあった。けど有名予備校に通ったのはそれだけで、あとはなんか新宿センタービルの48階で授業するマイナー系学習教室とか、通信教育セットを親からやらされていた記憶がある。

小学4年になってチャリンコを買ってもらうときも、みんながギア付きのスポーツタイプなのに自分だけママチャリじゃないけど、前傾にならないいわゆる乗りやすいチャリに親父にされてしまった。

さらにさかのぼれば、うちの地域は保育園に行けばいいのになぜか月謝の高い私立の幼稚園に行かされていて、その後はまったく公立一本なのであまり意味がわからない。

いずれにしても、なんかうちの親ってメジャー路線と別の道へ進ませていたという感がある。
(だから、普通に予備校って言えば代ゼミとか河合塾に行きたかったのである。なんかそれが東京に来てるって感じがすると思っていた)

でもそれが、今思えばすべてよくて幼稚園も面白いところに行かせてもらったし、チャリも結局そのスタイルがその後の流行になったり、マイナー学習室だったので一応勉強することができたような気がする。全部今の自分にはなくてはならなかったものだと思うことができる。
全ては「必然・必要・ベスト」!
両親には改めてお礼を言いたいです。


と、代ゼミ生を見た感傷にふけってしまった場所が「Hutte Manx」

まだオープンして一年あまりだそうですが、いろんなところから噂を聞く秘密のバー。たしかにわかりにくい所にあるので要注意だけど。

店名の由来は、イギリスにある「マン島」のようです。そう、あのホンダの本田宗一郎さんが頑張ったところ。Hutte が山小屋でManxがマン島の意味だとか。
オーナーは実業家で店内に飾られている数々の高そう車の写真が示すとおり、オーナーは車好きでそんな本田さんの夢に共感されているのかもしれませんね。

カレーは欧風イングリッシュカレー。野菜やフルーツが溶け込んでいる甘辛カレーで、上に乗っかっている「自家製スモークポーク」がまたいい!適度な厚みにスライスされたポークはうまく脂が落ち、うまみと歯ごたえが岩塩の素朴な塩味とともに口の中に広がるのがなんとも言えない。
ぜひご賞味あれ!

於:デイ・ナイト

2006年01月19日 | 隣人(カレー)
席が向かいになったこともあってか、今日も後輩Oとランチ。
そしてもう一人の隣人は、先輩のSさん。
Sさんは元全日本も経験したラグビー選手、はっきりいってガタイがいい。

Sさんは、昨年の7月から異動でうちの部署にやってきたが、その後の部署合宿で班が同じだったり、年末の香港では同部屋だったり、現在の席も隣同士だったり、意外と近いおつきあいをさせて頂いていると思っているのは私のほうだけだろうか?

さて、今日も例のごとく「カレーを食す」ために「ガネーシャ」に向かおうとしたが、今日とかめっちゃ寒いでしょ。しかも火曜日、おとといに行ったばっかり。
「Oよ、お前のカレー好きは十分にわかった」
しかし、あまり何度も行くのも芸がないと思い、急遽途中のアーバンネット大手町ビル1Fにある「デイ・ナイト」へ向かった。

ここはいわゆるフードコートみたいなところで何でもあるので、きっとカレーの一種類でもあるだろうと読んでいた。

が、行ってびっくり玉手箱。

表の看板には、
「和食・中華・オリエンタル(ヨーロッパ)・イタリアン」そして、なんとその脇には「インド」とひとつのカウンターが存在しているではありませんか!

すげー、カレーでひとつのコーナーを占拠してます。

ここは各フードコートごとに違う給食業者が入っているので、異様に競争意識というか熱気・活気があり、呼び込みも激しい。

「カレーは?」と聞くと、
「はいはい、あちらに有名な大手町のカレーがあるよ~」ってコックが叫んでくれた。
そしてインドのカウンターまで行くと、ナン付きや2種のカレー、串焼き付きや家庭風ポークなど5種類くらいのセットがある。そしてカレーもサグパニールやエッグカレー、激辛チキンなど数種から選べる本格派だった。
一体どれが「有名なカレー」かわからなかったので、
「どれが有名なカレーですか?」
と聞くと、おばちゃんが、
「そんなのないよ、でも普通においしいよ」とメッチャ率直だった。私はその率直さに思わず感動した。(←言いすぎ?)

でもさっきの大げさコックがいれば、こういう謙虚なおばちゃんがいて世の中うまくできてるなと関心してしまった。
自分でも何を思い、何を書いているのかわからなくなってきたが、「たぶんカレーコーナーがあった」という事実でもう私は舞い上がっていたに違いない。すべてのことに感謝できるくらいに。

帰りにOがSさんに、
「Sさんの女性の好みってどんなタイプなんですか?」
といきなり質問をしていた。
「あー俺、雑食だから」

「すみませんー失礼しましたー。やっぱりその元全日本、伊達ではありません」