第26話「投げろ唯!! 逆転の新必殺ヨーヨー」(1987年6月11日)
前回の続きから、目の前に父親そっくりの男があらわれ、ギョッとする結花と唯だったが、結花は目をつぶって精神を集中させ、「止観」を使う。

結花「違う!! 父さんじゃない」
般若「良くぞ見破った!! 風魔鬼組・弥助、お前たちの父・小太郎の影武者だった男だ」
唯「影武者?」
弥助は深々と一礼する。
タイトル表示後、弥助が風間家に来ている。

弥助「結花様、唯様、許してください、私が父上の身代わりに死ぬべきだったのです」
唯「身代わり?」
般若「影武者とは主人のために死ぬのが務め、そのためだけに生きているのだ」
唯「そんげなこと」
弥助「あのとき、私が小太郎様のそばを離れなければ……それを思いますと、悔しくて、どうしても結花様たちの前に出られませんでした」
と言うのだが、小太郎は家と一緒に吹っ飛んでるんだから、弥助っちがそばにいても、結果は同じことだったろう。
つーか、そもそも影武者って、高い身分の人間が使うもので、なんで一介の忍びが、影武者なんて使わなきゃならんのだ?
それはともかく、無論、二人には弥助を恨む気持ちなど毛筋ほどもなかった。
結花「父のことは気になさらないでください、仕方のないことです」
弥助「いや、しかし……」
唯「死ぬためだけに生きちょるなんて、そんげなこつおかしいわい」
結花「弥助さん、由真に付き添ってあげてくれませんか」
弥助「え」
結花「あなたがそばにいたら、いえ、父さんがそばにいてくれたらあの子どんなに心強いか」
翌日、学校の屋上で唯とかおるが話している。

かおる「姉に唯さんのこと話したんです、とっても親切にしてくれたって……そしたら、是非お会いしたいって、今日、うちによっていただけませんか」
唯「うん、別にいいけど」
その様子を依田が物陰から見詰めていた……
かおるの家はかなりのお金持ちのようで、広々とした日本庭園に、離れの茶室があるような由緒ありげなお屋敷だった。

唯「立派なお屋敷やねえ、ふたりだけで住んじょると」
牛頭「両親が亡くなったもので」
亭主として茶を立てるかおるの姉は、無論、牛頭であった。
唯、もの珍しそうに部屋の中を見回していたが、床の間に置いてある鏡に気付く。
唯「うわー、ふるそうな鏡じゃ」
かおる「うちの家宝なの、女が顔を映すととても綺麗に映るのよ、唯さんも映してみれば?」
かおるが、口から出任せを言ってさりげなく唯に勧め、唯も顔を近付きかけるが、
唯「わちゃいい」
牛頭「そうね、唯さんは可愛いもの」
内心舌打ちしながら、唯にお世辞を言う牛頭。
もっとも、まだ唯の額に梵字が出ていない状態で鏡を覗かせても、あまり意味がなかったように思える。
どうでもいいが、それを見て唯は即座に鏡と言うのだが、パッと見、皿にしか見えん。
普通は、「あれなんね?」って聞くよね。
唯は何の疑いも持たず、茶を喫しようとするが、横から何かが飛んできて茶碗を割る。
見れば、庭に般若とその部下たちが立っていた。
般若「外法衆、牛頭、馬頭!!」

牛頭「要らぬ邪魔者が……」
般若「要る邪魔者っています?」
牛頭「おだまりっ!!!!」
牛頭ちゃんは、揚げ足を取る奴が大嫌いなのである!!

唯「お前たち、姉ちゃんをよくも、赦さん!!」
唯、ヨーヨーを握り締めて叫ぶと、額に、牛頭姉妹が待ちに待った梵字が出現する。
牛頭、すかさず鏡に映そうとするが、
般若「唯!!」

それより早く、般若が唯の陣鉢を投げて、その額に装着し、梵字を隠す。
牛頭「なるほどのう、額の梵字、しかと見届けた」
二人はどんでん返しになっている壁の向こうに消える。
唯「待て」
般若「追うな、唯」
唯「なんでじゃ、せっかくあいつらがあらわれたとに」
般若「今お前が戦っても勝てる相手ではない!!」
その後、風間家で、結花と般若が話している。

般若「外法衆に伝わる裏縫いの鏡、敵の魂を写し取り、殺すと言う恐ろしい武器だ。我ら風魔にとって体に浮かび上がる文字は魂なのだ」
結花「なんで?」
般若「いや、なんでと言われましても……」
困っちゃうのである。
しかし、実際、なんでそんな文字があるのか、何の説明もないんだよね。
風魔の忍びは、生まれてすぐ、それぞれの宿星に応じた梵字の刺青を入れられるとかなんとか、そう言うことかしら?
でも、唯のは明らかに生まれつきのものだよね。
話を戻して、
般若「今お前たちが牛頭馬頭と戦っても勝てる見込みはない、唯と二人、私の山に逃げろ」
結花「でも、いずれは戦わなければならない相手なのでしょう」
般若「しかし」
結花「少し考えてさせてください」
一方、由真は、二人の苦労も知らず、弥助の付き添いで入院生活をエンジョイしていた。
結花が様子を見に行くと、由真は寝たまま、弥助にリンゴを食べさせてもらっていた。

結花「あらあら、すっかり甘えちゃって……すいません」
弥助「いいえ」
由真「だって、弥助さん、マジでおやじさんみたいなんだもの」
結花「そうね、怪我が治るまで思いっきり甘えるといいわ……よろしくお願いします」
不意に結花が深々と頭を下げたので、弥助も由真も真顔になる。
結花「じゃあね」
由真「姉貴……」
結花が廊下に出ると、弥助が追ってくる。

弥助「結花様、いけません」
結花「父が生きていたらやはりそう言ったでしょうか」
弥助「……」
結花「父ならどうしたと思いますか」
弥助「小太郎様なら、あなたたちを守るために戦ったでしょう」
結花「ありがとう」
弥助「いや、しかし……」
結花「由真に伝えて下さい、唯を頼むと」
結花はそう言って立ち去る。
そう、結花はひとりで牛頭姉妹と戦おうとしているのだ。
その後、唯が由真のところにやってくる。

唯「結花姉ちゃんどこにいったんじゃ」
由真「知らねえよ」
唯「もしかして結花姉ちゃん……なんでじゃ、なんでわちをのけものにするんじゃ」
由真「そうじゃないよぉ、姉貴はお前を守るために行ったんだよ、おやじのかわりに……おやじが生きていたらこうするだろうって考えて」
唯「いやじゃ、姉ちゃんを見殺しにしてまでわちは生き残りとぉなか、どこじゃ、どこで戦っちょるんじゃ、教えて、由真姉ちゃん」
由真「姉貴は……」
そこへ般若が入ってきて、
般若「言ってはならん」
唯「由真姉ちゃん」
由真「姉貴は……」
般若「由真!!」
由真「矢板神社」
……
いや、なんで知ってるの?
あと、般若、「お願いだから、少しは言うこと聞いてっ!!」って、思ってたんじゃないかなぁ。
その頃、結花は神社の境内で、牛頭と対峙していた。

何を思ったか、制服の左袖を破り、自ら腕の梵字を露出させる結花。
牛頭、「あざーっす!!」とばかりに鏡にそれを映そうとする。
いや、夜なんだから、無理なのでわ?
と、物陰から見守っていた弥助が飛び出す。

弥助「いけません!!」
結花「どいて、あの鏡さえ割れば」
弥助「いけません」
と、馬頭が出てきて、例の劇薬を振りまき、弥助の胸を焼く。
弥助「ぐわぁああああーっ!!」
弥助、悶絶して倒れる。
結花「弥助さん!!」
その隙に、牛頭が結花の梵字を写して針を刺す。
結花「ああーっ!!」
腕を走る激痛に、体を硬直させる結花。
……
考えたら、胸や頭ならともかく、腕じゃあ死なないよね。
この術、梵字のあるところを刺して殺すのか、梵字に宿った魂を刺して殺すのか、いまひとつその機序がわからない。
そもそも、二人の実力なら、そんなものを使わずとも、普通に結花を倒せていたのではないかと思う。
それはともかく、弥助、非常手段として、結花の梵字に太い釘のような武器を突き立てる。
うーん、そんな過激なことをせずとも、梵字を隠せば良いのでは?
この術は、梵字を写し続けないと無効みたいだから。
CM後、般若と唯が神社に駆けつけると、結花がひとり倒れていた。

唯「結花姉ちゃん、しっかりして」
般若「これは……」
弥助「それしか、助ける方法がなかったのです」
横手から、弥助があらわれる。

結花「弥助さん、ありがとう」
弥助「結花様こそ魂を切り裂かれる痛みに、よく耐えて下さいました」
結花「唯、あなたは般若の言うとおり、山へ……」
結花はそれだけ言って気を失う。
しかし、牛頭たちが、何故二人を殺さずに引き揚げたのか、謎である。
唯「許さん、許さんぞ、牛頭馬頭!!」
怒りを滾らせる唯だったが、突然、弥助の持っていた武器を奪い、自分の額を突こうとしたので、慌てて般若が止める。
般若「バカモノ、何をする」
唯「はなせ、わちも額の梵字を切って、あの二人と戦う、はなせーっ!!」
般若「ええい、それほどの覚悟があるのなら、封魂の技を習得しろ」
唯「封魂の技?」
般若「魂を体から引き剥がし、生ける屍となって戦う技だ」
弥助「般若様、あの技を得るには死を乗り越えるほどおそろしい修行をせねばなりません」
般若「お前の父・小太郎も、その封魂の技をもって外法衆と戦った」
と言うのだが、だったら、牛頭馬頭を倒してないとおかしいので、その設定は要らなかったと思う。
第一、生ける屍になったら戦えんだろう。
ここは、感情をコントロールして、梵字が出ないようにする……程度で良かっただろう。
だいたい、般若もそうしたように、額を何かで隠せば簡単に防げる技なので、そこまでする必要はないし、そもそも、まともに戦ったら勝てない相手なんだから、その術を会得する前に、やることがあるだろうと思うのだ。
それはともかく、唯は弥助と一緒に、人里離れた岩山に篭もることになる。

唯「弥助さん、うちの父ちゃんてどんげなひとやったと」
弥助「はぁ、忍びとしてだけではなく人間としても素晴らしい人でした。私たち忍びはたとえ親が死んだときでも泣くことは許されないのです。が、私の母が死んだとき、私を山奥に連れて行かれましてね」
その時のことが回想される。

小太郎「お前と俺は小さいときから一緒に育った仲だ、お前の母は俺の母でもある。ここまでくれば誰にも分からん、一緒に泣こう」
弥助「小太郎様」
小太郎「弥助」
弥助は、たちまち嗚咽を漏らすが、それは母親の死を悲しむというより、小太郎の優しさに感激しているようにも見えた。

弥助「う、うう……」
小太郎「弥助」
弥助「小太郎様……」(註1)
註1……下書きではこの後、大変下品で幼稚なギャグを書いていたのだが、このブログの品位(そんなもんあるんか?)を落とすことになるので、カットした。
しかし、なんで忍びは親が死んでも泣いちゃダメなの?
その禁則に、業務上のメリットがあるの?
あと、幼い頃から一緒に育った同士が、瓜二つの顔してるって、さすがに変じゃないか?
二人は双子か、少なくとも血縁関係があると見るのが自然だろう。
回想終わり。
唯「優しい人やったんやね」
弥助は無言で頷くと、
弥助「さ、少し休んでおきましょう、明日からは地獄の苦しみを味わう修行です」
弥助はそう言って囲炉裏にかけていた鍋を取って土間に降り、お湯をカップラーメンに注いでいたが、

唯「弥助さん、わちのこと、唯って呼んでみて」
その背中に、唯が恥ずかしそうにお願いする。
唯「わち、父ちゃんと一度も話したことないかい……いや、やめちょこう、修行の前に甘えたらいかんかいね」
唯、弥助の返事も聞かずに撤回し、己を戒めると、腕を枕にして横になる。
弥助「唯……」
その寂しげな後ろ姿を見ていた弥助は、思わずその名を口にする。

唯「父ちゃん……」
うーん、感動的といえば感動的だが、あまりに湿っぽいなぁ。
翌日から「地獄の苦しみを味わう修行」とやらがはじまるが、二人がお寺の石段を上がり、洞穴を抜け、道なき道を進み、入り口に小さな鳥居のある洞窟に入った後、唯の悲鳴が何度か聞こえ、般若たちが護摩壇の前で九字を切る様子がネガポジ反転で映し出されるだけで、具体的に何をしていたのかさっぱり分からないまま修行は終わり、唯と弥助が洞窟から出て来るのだった。
これを専門用語で「手ぇ抜くのもたいがいにしときや」と言います。
でも、真面目な話、これはないよなぁ……
いくら尺や予算に限りがあるとは言え。
ともあれ、二人が山を下ってくると、般若たちがあらわれる。

般若「三日間、よく耐えた」
えっ、もう三日も経ってるの?
うーん、三日間の修行を「きゃー」だけで片付けてしまうとは、どてらい奴だ。
般若「ためさせてもらうぞ」
般若の言葉に、望むところとばかり、唯が陣鉢を外す。
般若、九字の印をテロップつきで結ぶと、


般若「カーッ!!」
物凄い、それこそ般若のような物凄い顔で叫ぶ。
そう言えば、海覚上人も似たようなことをして梵字を浮かび上がらせていたが、そう言う術なのだろう。
だが、それを真っ向から受け止めても、唯の額には何も浮かび上がらない。
あ、管理人、今、梵字の代わりに「肉」と言う字が浮かび上がるというギャグが天啓のように閃きましたが、なかったことにします。
般若「うむ」
唯「牛頭馬頭はどこにおるんじゃ」
般若「魔鏡ヶ原」
唯「ようし」
いよいよ決戦の時が来た。

あおりで撮った唯の立ち姿が実に良い。
ミニスカだったらなお良い。

牛頭「どうした、陣鉢はつけぬのか」
唯「あんげなものがなくても、お前らを倒す」
前回も書いたが、二人が常に顔を隠しているのはつまらんなぁ。
せめて、アクションシーンに入るまでは素顔を見せて欲しかった。
唯「星流学園2年B組・風間唯、またの名を三代目スケバン刑事、麻宮サキ!!」
牛頭&馬頭(知らんがな……)
と言うのは嘘だが、3におけるこの名乗り、思いっきり空回りしてるよね。
唯「世の中を悪に引き込む影の手先、牛頭・馬頭、お前ら許さん!!」
バトル開始となるが、そもそも実力が桁違いの上、相手は二人である。
全く歯が立たない。
唯さん、
唯(封魂の術なんかより、忍びの訓練するんやった……)
と、後悔したとかしないとか。
そう言えば、「生ける屍」になるとか言ってたけど、どこがやねん。

馬頭「姉者、こやつ額の梵字を出さぬ気らしいぞ」
牛頭「出さぬなら出さぬで良い」
二人はなおも攻撃を加えるが、額に梵字は浮かばない。

馬頭「早う梵字を出した方が、ぬしのためぞ」
牛頭「嬲り殺すより、楽に死なせてやるぞ」
唯「しゃからしか、ぐだぐだ言わんでかかって来い」
牛頭の最初の台詞、術を使わずに殺すつもりなのかと思ったが、次の台詞では、また術にこだわっていて、いささか矛盾している。
何度も言うように、これだけの実力を持っているのなら、普通に戦った方がもっと早く唯を仕留められたと思うんだよね。
25話の飛燕との戦いだって、ガチンコでねじ伏せた上であの術を使ってるので、なんか無意味な気がするのだ。
色々あって、二人は蹄鉄手裏剣で唯の手足を地面に打ち付けると、ジャンプして踏み潰そうとするが、

弥助「ぐあっ」
弥助が唯の上に覆い被さり、自分の背中で蹴りを受ける。
弥助、唯の蹄鉄を外すと、

爆弾(?)を手に二人に突進する。

馬頭「姉者!!」
咄嗟に、馬頭は姉の体を突き飛ばし、

自分ひとりで立ち向かう。
馬頭ちゃんが、悪人でも姉思いの優しい女の子だったことが分かって嬉しくなる管理人だったが、冷静に考えたら、別に弥助を待ち構えなくても、自分も逃げれば良いのでは?
ま、爆弾持って追いかけてくるおっさんと、それから逃げ回っている女の子二人では、「絵」にならないからねえ。

弥助と馬頭は、抱き合ったまま爆発する。
小太郎は家と一緒に爆死。
弥助は女の子と一緒に爆死。
派手な点では共通している主従である。
と言っても、二人とも原型は保っていて、唯が弥助に、牛頭が馬頭にそれぞれ駆け寄る。

唯「弥助さん!!」
弥助「これで小太郎様のそばに行けます、唯様が立派に戦っていると小太郎様に申し上げられます……唯様、必ず影を倒して下さい」
唯「弥助さん……」
弥助はそう言い残して息絶える。
おそらく弥助は、死に場所を探していたのだろう。
唯「こらえきれん、わちは、この怒り、わちは、わちはこらえきれーん!!」
弥助の死に悲しみと怒りを爆発させた唯、とうとう額に梵字が出現する。
……
修行の意味、ナッシング!!

牛頭「死ぬ覚悟が出来たようだな」
牛頭、立ち上がると、鏡に梵字を写して針を刺そうとする。
……
うーん、相手を拘束しない限り、この方法で人を殺すのは無理じゃないかと……
相手が動き回ってたら鏡に写すことなんて不可能なのだから。
結局、最初に提示した疑問に撞着してしまうんだよね。
相手を拘束しなければ使えない術ならば、使う意味がないのではないかと言う……
たとえば、相手の持っている梵字を一度鏡に写せば、離れたところにいても相手を殺せるとか、そう言う術なら、使う意味があるんだけどね。
それはともかく、唯は渾身の力でヨーヨーを投げ、それを空中で二つに割り、ひとつで鏡を砕き、もうひとつで牛頭の胸を打って、なんとかこの強敵を倒す。
もっとも、この程度で人が死ぬわけがない。
そう言えば、馬頭も死んだかどうか不明なんだよね。
なので、馬頭ちゃんも実は生きていて、その後、更生してセントラルシティ署の刑事になったと言う妄想も可能なのである。
だとすれば、洋子先輩のあの超人的な強さも納得できるし……
ラスト、改めて三姉妹が墓参りをしている。

結花「父さん、唯は立派に戦いました」
由真「弥助さんが話してくれるから、楽しみにしてろよな、おやじ」
唯「父ちゃん、わちは必ず、姉ちゃんたちと影を倒します」
結花&由真(えっ、ワシらも倒されるの?)
と言うのは嘘だが、管理人に小姑のような細かいツッコミを入れられないためにも、ここは、「姉ちゃんたちと一緒に影を倒します」or「姉ちゃんたちと力を合わせて影を倒します」のほうがモアベター。
以上、色々と腑に落ちない点はあるが、過去最強の強敵との死闘を描いた力作であった。
前回の続きから、目の前に父親そっくりの男があらわれ、ギョッとする結花と唯だったが、結花は目をつぶって精神を集中させ、「止観」を使う。

結花「違う!! 父さんじゃない」
般若「良くぞ見破った!! 風魔鬼組・弥助、お前たちの父・小太郎の影武者だった男だ」
唯「影武者?」
弥助は深々と一礼する。
タイトル表示後、弥助が風間家に来ている。

弥助「結花様、唯様、許してください、私が父上の身代わりに死ぬべきだったのです」
唯「身代わり?」
般若「影武者とは主人のために死ぬのが務め、そのためだけに生きているのだ」
唯「そんげなこと」
弥助「あのとき、私が小太郎様のそばを離れなければ……それを思いますと、悔しくて、どうしても結花様たちの前に出られませんでした」
と言うのだが、小太郎は家と一緒に吹っ飛んでるんだから、弥助っちがそばにいても、結果は同じことだったろう。
つーか、そもそも影武者って、高い身分の人間が使うもので、なんで一介の忍びが、影武者なんて使わなきゃならんのだ?
それはともかく、無論、二人には弥助を恨む気持ちなど毛筋ほどもなかった。
結花「父のことは気になさらないでください、仕方のないことです」
弥助「いや、しかし……」
唯「死ぬためだけに生きちょるなんて、そんげなこつおかしいわい」
結花「弥助さん、由真に付き添ってあげてくれませんか」
弥助「え」
結花「あなたがそばにいたら、いえ、父さんがそばにいてくれたらあの子どんなに心強いか」
翌日、学校の屋上で唯とかおるが話している。

かおる「姉に唯さんのこと話したんです、とっても親切にしてくれたって……そしたら、是非お会いしたいって、今日、うちによっていただけませんか」
唯「うん、別にいいけど」
その様子を依田が物陰から見詰めていた……
かおるの家はかなりのお金持ちのようで、広々とした日本庭園に、離れの茶室があるような由緒ありげなお屋敷だった。

唯「立派なお屋敷やねえ、ふたりだけで住んじょると」
牛頭「両親が亡くなったもので」
亭主として茶を立てるかおるの姉は、無論、牛頭であった。
唯、もの珍しそうに部屋の中を見回していたが、床の間に置いてある鏡に気付く。
唯「うわー、ふるそうな鏡じゃ」
かおる「うちの家宝なの、女が顔を映すととても綺麗に映るのよ、唯さんも映してみれば?」
かおるが、口から出任せを言ってさりげなく唯に勧め、唯も顔を近付きかけるが、
唯「わちゃいい」
牛頭「そうね、唯さんは可愛いもの」
内心舌打ちしながら、唯にお世辞を言う牛頭。
もっとも、まだ唯の額に梵字が出ていない状態で鏡を覗かせても、あまり意味がなかったように思える。
どうでもいいが、それを見て唯は即座に鏡と言うのだが、パッと見、皿にしか見えん。
普通は、「あれなんね?」って聞くよね。
唯は何の疑いも持たず、茶を喫しようとするが、横から何かが飛んできて茶碗を割る。
見れば、庭に般若とその部下たちが立っていた。
般若「外法衆、牛頭、馬頭!!」

牛頭「要らぬ邪魔者が……」
般若「要る邪魔者っています?」
牛頭「おだまりっ!!!!」
牛頭ちゃんは、揚げ足を取る奴が大嫌いなのである!!

唯「お前たち、姉ちゃんをよくも、赦さん!!」
唯、ヨーヨーを握り締めて叫ぶと、額に、牛頭姉妹が待ちに待った梵字が出現する。
牛頭、すかさず鏡に映そうとするが、
般若「唯!!」

それより早く、般若が唯の陣鉢を投げて、その額に装着し、梵字を隠す。
牛頭「なるほどのう、額の梵字、しかと見届けた」
二人はどんでん返しになっている壁の向こうに消える。
唯「待て」
般若「追うな、唯」
唯「なんでじゃ、せっかくあいつらがあらわれたとに」
般若「今お前が戦っても勝てる相手ではない!!」
その後、風間家で、結花と般若が話している。

般若「外法衆に伝わる裏縫いの鏡、敵の魂を写し取り、殺すと言う恐ろしい武器だ。我ら風魔にとって体に浮かび上がる文字は魂なのだ」
結花「なんで?」
般若「いや、なんでと言われましても……」
困っちゃうのである。
しかし、実際、なんでそんな文字があるのか、何の説明もないんだよね。
風魔の忍びは、生まれてすぐ、それぞれの宿星に応じた梵字の刺青を入れられるとかなんとか、そう言うことかしら?
でも、唯のは明らかに生まれつきのものだよね。
話を戻して、
般若「今お前たちが牛頭馬頭と戦っても勝てる見込みはない、唯と二人、私の山に逃げろ」
結花「でも、いずれは戦わなければならない相手なのでしょう」
般若「しかし」
結花「少し考えてさせてください」
一方、由真は、二人の苦労も知らず、弥助の付き添いで入院生活をエンジョイしていた。
結花が様子を見に行くと、由真は寝たまま、弥助にリンゴを食べさせてもらっていた。

結花「あらあら、すっかり甘えちゃって……すいません」
弥助「いいえ」
由真「だって、弥助さん、マジでおやじさんみたいなんだもの」
結花「そうね、怪我が治るまで思いっきり甘えるといいわ……よろしくお願いします」
不意に結花が深々と頭を下げたので、弥助も由真も真顔になる。
結花「じゃあね」
由真「姉貴……」
結花が廊下に出ると、弥助が追ってくる。

弥助「結花様、いけません」
結花「父が生きていたらやはりそう言ったでしょうか」
弥助「……」
結花「父ならどうしたと思いますか」
弥助「小太郎様なら、あなたたちを守るために戦ったでしょう」
結花「ありがとう」
弥助「いや、しかし……」
結花「由真に伝えて下さい、唯を頼むと」
結花はそう言って立ち去る。
そう、結花はひとりで牛頭姉妹と戦おうとしているのだ。
その後、唯が由真のところにやってくる。

唯「結花姉ちゃんどこにいったんじゃ」
由真「知らねえよ」
唯「もしかして結花姉ちゃん……なんでじゃ、なんでわちをのけものにするんじゃ」
由真「そうじゃないよぉ、姉貴はお前を守るために行ったんだよ、おやじのかわりに……おやじが生きていたらこうするだろうって考えて」
唯「いやじゃ、姉ちゃんを見殺しにしてまでわちは生き残りとぉなか、どこじゃ、どこで戦っちょるんじゃ、教えて、由真姉ちゃん」
由真「姉貴は……」
そこへ般若が入ってきて、
般若「言ってはならん」
唯「由真姉ちゃん」
由真「姉貴は……」
般若「由真!!」
由真「矢板神社」
……
いや、なんで知ってるの?
あと、般若、「お願いだから、少しは言うこと聞いてっ!!」って、思ってたんじゃないかなぁ。
その頃、結花は神社の境内で、牛頭と対峙していた。

何を思ったか、制服の左袖を破り、自ら腕の梵字を露出させる結花。
牛頭、「あざーっす!!」とばかりに鏡にそれを映そうとする。
いや、夜なんだから、無理なのでわ?
と、物陰から見守っていた弥助が飛び出す。

弥助「いけません!!」
結花「どいて、あの鏡さえ割れば」
弥助「いけません」
と、馬頭が出てきて、例の劇薬を振りまき、弥助の胸を焼く。
弥助「ぐわぁああああーっ!!」
弥助、悶絶して倒れる。
結花「弥助さん!!」
その隙に、牛頭が結花の梵字を写して針を刺す。
結花「ああーっ!!」
腕を走る激痛に、体を硬直させる結花。
……
考えたら、胸や頭ならともかく、腕じゃあ死なないよね。
この術、梵字のあるところを刺して殺すのか、梵字に宿った魂を刺して殺すのか、いまひとつその機序がわからない。
そもそも、二人の実力なら、そんなものを使わずとも、普通に結花を倒せていたのではないかと思う。
それはともかく、弥助、非常手段として、結花の梵字に太い釘のような武器を突き立てる。
うーん、そんな過激なことをせずとも、梵字を隠せば良いのでは?
この術は、梵字を写し続けないと無効みたいだから。
CM後、般若と唯が神社に駆けつけると、結花がひとり倒れていた。

唯「結花姉ちゃん、しっかりして」
般若「これは……」
弥助「それしか、助ける方法がなかったのです」
横手から、弥助があらわれる。

結花「弥助さん、ありがとう」
弥助「結花様こそ魂を切り裂かれる痛みに、よく耐えて下さいました」
結花「唯、あなたは般若の言うとおり、山へ……」
結花はそれだけ言って気を失う。
しかし、牛頭たちが、何故二人を殺さずに引き揚げたのか、謎である。
唯「許さん、許さんぞ、牛頭馬頭!!」
怒りを滾らせる唯だったが、突然、弥助の持っていた武器を奪い、自分の額を突こうとしたので、慌てて般若が止める。
般若「バカモノ、何をする」
唯「はなせ、わちも額の梵字を切って、あの二人と戦う、はなせーっ!!」
般若「ええい、それほどの覚悟があるのなら、封魂の技を習得しろ」
唯「封魂の技?」
般若「魂を体から引き剥がし、生ける屍となって戦う技だ」
弥助「般若様、あの技を得るには死を乗り越えるほどおそろしい修行をせねばなりません」
般若「お前の父・小太郎も、その封魂の技をもって外法衆と戦った」
と言うのだが、だったら、牛頭馬頭を倒してないとおかしいので、その設定は要らなかったと思う。
第一、生ける屍になったら戦えんだろう。
ここは、感情をコントロールして、梵字が出ないようにする……程度で良かっただろう。
だいたい、般若もそうしたように、額を何かで隠せば簡単に防げる技なので、そこまでする必要はないし、そもそも、まともに戦ったら勝てない相手なんだから、その術を会得する前に、やることがあるだろうと思うのだ。
それはともかく、唯は弥助と一緒に、人里離れた岩山に篭もることになる。

唯「弥助さん、うちの父ちゃんてどんげなひとやったと」
弥助「はぁ、忍びとしてだけではなく人間としても素晴らしい人でした。私たち忍びはたとえ親が死んだときでも泣くことは許されないのです。が、私の母が死んだとき、私を山奥に連れて行かれましてね」
その時のことが回想される。

小太郎「お前と俺は小さいときから一緒に育った仲だ、お前の母は俺の母でもある。ここまでくれば誰にも分からん、一緒に泣こう」
弥助「小太郎様」
小太郎「弥助」
弥助は、たちまち嗚咽を漏らすが、それは母親の死を悲しむというより、小太郎の優しさに感激しているようにも見えた。

弥助「う、うう……」
小太郎「弥助」
弥助「小太郎様……」(註1)
註1……下書きではこの後、大変下品で幼稚なギャグを書いていたのだが、このブログの品位(そんなもんあるんか?)を落とすことになるので、カットした。
しかし、なんで忍びは親が死んでも泣いちゃダメなの?
その禁則に、業務上のメリットがあるの?
あと、幼い頃から一緒に育った同士が、瓜二つの顔してるって、さすがに変じゃないか?
二人は双子か、少なくとも血縁関係があると見るのが自然だろう。
回想終わり。
唯「優しい人やったんやね」
弥助は無言で頷くと、
弥助「さ、少し休んでおきましょう、明日からは地獄の苦しみを味わう修行です」
弥助はそう言って囲炉裏にかけていた鍋を取って土間に降り、

唯「弥助さん、わちのこと、唯って呼んでみて」
その背中に、唯が恥ずかしそうにお願いする。
唯「わち、父ちゃんと一度も話したことないかい……いや、やめちょこう、修行の前に甘えたらいかんかいね」
唯、弥助の返事も聞かずに撤回し、己を戒めると、腕を枕にして横になる。
弥助「唯……」
その寂しげな後ろ姿を見ていた弥助は、思わずその名を口にする。

唯「父ちゃん……」
うーん、感動的といえば感動的だが、あまりに湿っぽいなぁ。
翌日から「地獄の苦しみを味わう修行」とやらがはじまるが、二人がお寺の石段を上がり、洞穴を抜け、道なき道を進み、入り口に小さな鳥居のある洞窟に入った後、唯の悲鳴が何度か聞こえ、般若たちが護摩壇の前で九字を切る様子がネガポジ反転で映し出されるだけで、具体的に何をしていたのかさっぱり分からないまま修行は終わり、唯と弥助が洞窟から出て来るのだった。
これを専門用語で「手ぇ抜くのもたいがいにしときや」と言います。
でも、真面目な話、これはないよなぁ……
いくら尺や予算に限りがあるとは言え。
ともあれ、二人が山を下ってくると、般若たちがあらわれる。

般若「三日間、よく耐えた」
えっ、もう三日も経ってるの?
うーん、三日間の修行を「きゃー」だけで片付けてしまうとは、どてらい奴だ。
般若「ためさせてもらうぞ」
般若の言葉に、望むところとばかり、唯が陣鉢を外す。
般若、九字の印をテロップつきで結ぶと、


般若「カーッ!!」
物凄い、それこそ般若のような物凄い顔で叫ぶ。
そう言えば、海覚上人も似たようなことをして梵字を浮かび上がらせていたが、そう言う術なのだろう。
だが、それを真っ向から受け止めても、唯の額には何も浮かび上がらない。
あ、管理人、今、梵字の代わりに「肉」と言う字が浮かび上がるというギャグが天啓のように閃きましたが、なかったことにします。
般若「うむ」
唯「牛頭馬頭はどこにおるんじゃ」
般若「魔鏡ヶ原」
唯「ようし」
いよいよ決戦の時が来た。

あおりで撮った唯の立ち姿が実に良い。
ミニスカだったらなお良い。

牛頭「どうした、陣鉢はつけぬのか」
唯「あんげなものがなくても、お前らを倒す」
前回も書いたが、二人が常に顔を隠しているのはつまらんなぁ。
せめて、アクションシーンに入るまでは素顔を見せて欲しかった。
唯「星流学園2年B組・風間唯、またの名を三代目スケバン刑事、麻宮サキ!!」
牛頭&馬頭(知らんがな……)
と言うのは嘘だが、3におけるこの名乗り、思いっきり空回りしてるよね。
唯「世の中を悪に引き込む影の手先、牛頭・馬頭、お前ら許さん!!」
バトル開始となるが、そもそも実力が桁違いの上、相手は二人である。
全く歯が立たない。
唯さん、
唯(封魂の術なんかより、忍びの訓練するんやった……)
と、後悔したとかしないとか。
そう言えば、「生ける屍」になるとか言ってたけど、どこがやねん。

馬頭「姉者、こやつ額の梵字を出さぬ気らしいぞ」
牛頭「出さぬなら出さぬで良い」
二人はなおも攻撃を加えるが、額に梵字は浮かばない。

馬頭「早う梵字を出した方が、ぬしのためぞ」
牛頭「嬲り殺すより、楽に死なせてやるぞ」
唯「しゃからしか、ぐだぐだ言わんでかかって来い」
牛頭の最初の台詞、術を使わずに殺すつもりなのかと思ったが、次の台詞では、また術にこだわっていて、いささか矛盾している。
何度も言うように、これだけの実力を持っているのなら、普通に戦った方がもっと早く唯を仕留められたと思うんだよね。
25話の飛燕との戦いだって、ガチンコでねじ伏せた上であの術を使ってるので、なんか無意味な気がするのだ。
色々あって、二人は蹄鉄手裏剣で唯の手足を地面に打ち付けると、ジャンプして踏み潰そうとするが、

弥助「ぐあっ」
弥助が唯の上に覆い被さり、自分の背中で蹴りを受ける。
弥助、唯の蹄鉄を外すと、

爆弾(?)を手に二人に突進する。

馬頭「姉者!!」
咄嗟に、馬頭は姉の体を突き飛ばし、

自分ひとりで立ち向かう。
馬頭ちゃんが、悪人でも姉思いの優しい女の子だったことが分かって嬉しくなる管理人だったが、冷静に考えたら、別に弥助を待ち構えなくても、自分も逃げれば良いのでは?
ま、爆弾持って追いかけてくるおっさんと、それから逃げ回っている女の子二人では、「絵」にならないからねえ。

弥助と馬頭は、抱き合ったまま爆発する。
小太郎は家と一緒に爆死。
弥助は女の子と一緒に爆死。
派手な点では共通している主従である。
と言っても、二人とも原型は保っていて、唯が弥助に、牛頭が馬頭にそれぞれ駆け寄る。

唯「弥助さん!!」
弥助「これで小太郎様のそばに行けます、唯様が立派に戦っていると小太郎様に申し上げられます……唯様、必ず影を倒して下さい」
唯「弥助さん……」
弥助はそう言い残して息絶える。
おそらく弥助は、死に場所を探していたのだろう。
唯「こらえきれん、わちは、この怒り、わちは、わちはこらえきれーん!!」
弥助の死に悲しみと怒りを爆発させた唯、とうとう額に梵字が出現する。
……
修行の意味、ナッシング!!

牛頭「死ぬ覚悟が出来たようだな」
牛頭、立ち上がると、鏡に梵字を写して針を刺そうとする。
……
うーん、相手を拘束しない限り、この方法で人を殺すのは無理じゃないかと……
相手が動き回ってたら鏡に写すことなんて不可能なのだから。
結局、最初に提示した疑問に撞着してしまうんだよね。
相手を拘束しなければ使えない術ならば、使う意味がないのではないかと言う……
たとえば、相手の持っている梵字を一度鏡に写せば、離れたところにいても相手を殺せるとか、そう言う術なら、使う意味があるんだけどね。
それはともかく、唯は渾身の力でヨーヨーを投げ、それを空中で二つに割り、ひとつで鏡を砕き、もうひとつで牛頭の胸を打って、なんとかこの強敵を倒す。
もっとも、この程度で人が死ぬわけがない。
そう言えば、馬頭も死んだかどうか不明なんだよね。
なので、馬頭ちゃんも実は生きていて、その後、更生してセントラルシティ署の刑事になったと言う妄想も可能なのである。
だとすれば、洋子先輩のあの超人的な強さも納得できるし……
ラスト、改めて三姉妹が墓参りをしている。

結花「父さん、唯は立派に戦いました」
由真「弥助さんが話してくれるから、楽しみにしてろよな、おやじ」
唯「父ちゃん、わちは必ず、姉ちゃんたちと影を倒します」
結花&由真(えっ、ワシらも倒されるの?)
と言うのは嘘だが、管理人に小姑のような細かいツッコミを入れられないためにも、ここは、「姉ちゃんたちと一緒に影を倒します」or「姉ちゃんたちと力を合わせて影を倒します」のほうがモアベター。
以上、色々と腑に落ちない点はあるが、過去最強の強敵との死闘を描いた力作であった。