CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-017「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」(日本)

2019年01月19日 12時54分58秒 | 日本映画
出来ないことは助けてもらう
 北海道札幌市。34歳の鹿野靖明は幼い頃から難病の筋ジストロフィーを患い、今では体で動かせるのは首と手だけ。24時間体制の介助が必要な体にもかかわらず医師の反対を押し切り、病院ではなく市内のケア付き住宅で、大勢のボラ(ボランティア)に囲まれながらの自立生活を送っていた。
 ボラたちはワガママ放題の鹿野に振り回されることもしばしばだったが、誰もが彼の人間的な魅力の虜になっていた。医大生の田中もそんなボラの一人。
 そんな中、田中の恋人・美咲がたまたま鹿野宅を訪れたところ、いきなりボラとして手伝いをさせられるハメに。
 しかし、鹿野のわがまま過ぎる振る舞いに、たちまち衝突してしまう美咲だったが。(「allcinema」より)


 筋ジストロフィーを患い、車椅子生活を送っている鹿野靖明と、ひょんなことから彼を助けるボランティアに参加することになった安堂美咲や彼の周囲の人物たちの交流を描いたヒューマン・コメディ。


 体も動かず、車椅子生活ながら病院には入らず、自立生活を行っている鹿野。

 自立生活といっても数多くのボランティアに支えられながらの生活。

 ボランティアにはわがままを言う鹿野であるが、車椅子生活に暗い様子も見せず、夢を語る。

 そんな鹿野に魅せられ、ボランティアを続ける面々。

 車椅子生活で、他人の助けを借りるとなると、どうしても恐縮しがちで、助ける側もそういう風に受け止めてしまうのだろうが、それを思わせない鹿野。

 最初は、美咲もそんな鹿野に反発するが、やがて彼の生き方、考えに惹き込まれていく。

 自分に素直に生きる、夢の大切さを表している作品。

 わがままな鹿野と美咲を含むボランティアたちのやり取りに笑わせられることもしばしば。

 時に鹿野は危険な状況に陥るが、生きることへの執念と周囲のサポートにホロリとさせられるシーンもあり。

 
 障害者の自立生活とは何かと考えさせられる作品ではあったな。

/5

監督:前田哲
出演:大泉洋、高畑充希、三浦春馬、萩原聖人、渡辺真起子
   宇野祥平、韓英恵、竜雷太、綾戸智恵、佐藤浩市、原田美枝子
於:池袋シネマ・ロサ

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