ちょうど良くなんてなかった
これまで仕事も恋愛も順調だった西澤架は、長年交際していた恋人にフラれたことをきっかけに、マッチングアプリで婚活を始める。そこで出会った控えめで気の利く坂庭真実と付き合い始めたものの、1年経っても結婚に踏み切れずにいた。
ある日、真実がストーカーに狙われていることを知った架は、彼女を守るためようやく婚約を決意するが、真実は突然姿を消してしまう。
真実の行方を求めて彼女の両親や友人、同僚、過去の恋人を訪ね歩くうちに、架は知りたくなかった彼女の過去と嘘を知る。(「作品資料」より)
マッチングアプリで婚活していた西澤架。
坂庭真実と出逢い付き合い始め、やがて婚約する。
しかし、その真実がある日忽然と姿を消し、架は彼女の行方を追う。
真実がストーカーの話をした時、彼女の身に何かが起こったか、あるいは架を罠に嵌めようとしているのかと思った。
サスペンスなのかなと思ったが。
架は真実の行方を追い、様々な人に話を聞いていく。
やがてそれは自らの言動、想いに突き刺さってくる。
真実がどこへ行ったかはすぐに明かされる。
真実が行方をくらました先で自らの本音を語る。
話としてはラブ・ストーリーであった。
架が真実の行方を追う中で、恋愛、そして結婚に対する価値観というものを露わにしていく。
やはり相手のことよりもまずは自分のことを考えるというのは、現代のとは言わずともという感じではある。
架が放たれる言葉には、結構納得せざるを得ないものがあったな。
ストーリーは真実が姿を消して1年が経つ。
果たして物語の行き着く先は。
架と真実の関係はどうなっていくのか。
恋愛事情、結婚観に関する言及と2人の行き着く先が興味深い話であった。
/5
監督:萩原健太郎
出演:藤ヶ谷太輔、奈緒、倉悠貴、桜庭ななみ、阿南健治、宮崎美子、西田尚美、前田美波里、菊池亜希子
於:グランドシネマサンシャイン池袋
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