CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-078「プライス 戦慄の報酬」(カナダ・ニュージーランド・アイルランド・アメリカ)

2020年02月29日 00時13分53秒 | カナダ映画
自分の耳を食べたの!?
 都会でミュージシャンとして活躍するノーバルは、疎遠になっていた父親から突然手紙を受け取る。感動の再会を期待して父が暮らす島を訪れるが、ノーバルの想像とは裏腹に、言動も行動も横暴な父の態度にナーバスになり、眠れぬ夜を過ごすことに。
 父親への不信感と横暴なふるまいに疲弊したノーバルは父のもとを去ろうとするが、予想もつかない出来事のために島から出られなくなってしまう。(「KINENOTE」より)


 幼い頃に家を出た父親から手紙をもらい、父親が住むという島を訪れることにしたノーヴァル。

 しかし、手紙を送ってきたはずの父親は、ノーヴァルに会っても不審な目を見せるだけ。
 更には、ノーヴァルを攻撃するような言動を取る。

 どこか怪しい様子を見せる父親。

 もしかすると、何かしら事件を起こしたのではないかと思わせる。
 あるいは本当の父親ではないのか。

 対するノーヴァルは普通の青年に見えるが、酒に依存していたこともあるようで、もしかすると彼にも何かしら秘密があるのではないかと思わせる。

 父親の態度に業を煮やしたノーヴァルは、父親の元を去ろうとするが、思いも寄らぬ出来事が起こり、島から出られなくなってしまう。

 父親の、そして島にある家の秘密を知ることになるノーヴァル。
 やがてノーヴァルはこれまで経験したことのないような修羅場を体験することになる。

 
 最初に予測した展開とは違い、巻き込まれ型のサスペンス・スリラーであったな。

 命の危機にまで陥るノーヴァルは、半ば強要されるような形で、一線を越えようとする。

 父親に比べて、そんなことに当然慣れていないノーヴァルのあたふたした様子と、そこから起こる顛末が面白い。

 なかなか痛々しいシーンもある。

 ノーヴァルは意を決して一線を越え、生き残ることが出来るのか。


 思わぬ出来事によって、思いも寄らぬ危険な行動を取らねばならなくなった青年の顛末を描いたサスペンス・スリラー。

 多少コミカルな面と、痛々しいシーンも交えて、その結末も気になる展開の作品だった。

/5

監督:アント・ティンプソン
出演:イライジャ・ウッド、スティーヴン・マクハティ
   マーティン・ドノヴァン、マイケル・スマイリー、マドレーヌ・サミ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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