CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-093「殺人鬼を飼う女」(日本)

2019年04月16日 00時50分18秒 | 日本映画
私の中に怪物がいるのを感じる
 幼いころに義父から性的虐待を受けた過去を持つキョウコ。そんなトラウマを抱えた彼女には本来の人格以外に、キョウコを愛するレズビアンの直美、自由奔放なビッチのゆかり、虐待を受けた小学生のままのハルという3つの人格が潜んでいて、どうにか折り合いをつけながら日常生活を送っていた。
 そんなある日、マンションの隣人が憧れの小説家・田島冬樹と知り恋心が芽生えるキョウコ。少しずつ2人の距離が縮まるにつれ、田島の周囲で不可解な出来事が起こり始めるのだったが。(「allcinema」より)


 「リング」「怪談」「劇場霊」などホラーを手がけていた中田秀夫が監督。

 四つの人格を持つ女性の周囲で起こる惨劇を描いたエロティック・サスペンス・ホラー。

 幼い頃に性的虐待を受けた影響で、解離性同一障害を患ってしまった櫻木京子。

 主人格のキョウコの他に3人の女性の人格を持ち、何とかバランスを保ちながら暮らしていたが、引っ越し先のマンションの隣人が憧れの作家、田島冬樹であることを知ったキョウコは冬樹自身に惹かれ始める。

 しかし、それが彼女の中の人格のバランスを崩し始め、やがて彼女の周囲で殺人事件が発生する。

 果たして、殺人を起こしたのは、四つの中の一つの人格なのか。

 そして、お互い惹かれ合うキョウコと冬樹が行き着く先はどこなのか。


 殺人事件が起こり、その犯人が誰なのかを探るミステリーではあるが、エロティック要素も満載。

 女性同士の濡れ場に始まり、クライマックスには男1人と女3人が乱れ、絡み合うという展開。

 ほとんどポルノだな。
 しかし、背筋が凍るような恐怖描写もあり。

 そんな中、殺人が起こり、いったい京子の中のどの人格が犯人なのか気になる。

 更に多重人格に苦しむ京子に対し、冬樹の想いが事態を解決するのか。

 ラスト・シーンから殺人を犯した人格が推し量れるということなのかな。
 ややグレイな感じだったな。

 まあ、色々な要素で興味深い作品だった。


 キョウコを演じた飛鳥凛は「口裂け女2」で主演、他にも「七つまでは神のうち」「制服サバイガール」などに出ていたのを見、4つの人格の中のゆかりを演じた松山愛里とは「ひぐらしのなく頃に」でも共演していたな。

 二人の名を久しぶりに見たが、すっかりこういう役柄をやるようになったんだな。

/5

監督:中田秀夫
出演:飛鳥凛、大島正華、松山愛里、中谷仁美、水橋研二、浜田信也、吉岡睦雄、根岸季衣
於:テアトル新宿

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