CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-276「トラウマ。 日常に潜む恐怖をあなたに」(日本)

2024年09月12日 00時20分22秒 | 日本映画

欲しいもの送ったよ

 平穏な日々を過ごす大学生の西島香菜は、自宅に謎の気配が漂っていることに気づく。

 その日の深夜、コインランドリーで窓越しに怪しげな赤い服の女と目が合った青年は、差出人不明の郵便を次々と受け取るように。

 「誰もいないはずのリビングで話し出すスマートスピーカー」「高架下で見つけた謎のボストンバッグ」「突然聞こえ始めた謎のノイズ」「知らない女のSNS配信で見覚えがある景色」「ポストに届き始めた怪文書」など、不運な人々の命を脅かすさまざまな恐怖体験を、7編のエピソードで描き出す。(「作品資料」より)

 

 先日、日本のホラー「トリハダ」に基づいて製作された韓国映画「ニューノーマル」を鑑賞したが、本作は「トリハダ」の系譜を受け継ぐ作品として製作されたとのこと。

 やはり日常に潜む恐怖を描き出しており、7つの短編からなるオムニバス・ホラーである。

 各作品の頭に、アパートに住む女子大生、香菜が徐々に恐怖に陥る様が描かれる。

 そして、それぞれの作品が始まる。

 日常に潜む狂気ということであるが、非現実感はありながらもあり得る恐怖である。

 部屋で使っているAIが、夜中に話し始める。

 それ自体も怖いのだが、その理由が更に怖かった。

 突然、ノイズのような音が聞こえ、誰かが近くにいる気配を感じ始める女性。

 この結末は一番あり得る話で怖かったな。

 ポストに脅迫文が届くようになった男。

 顛末は少し予想できたが、その理由、仕掛けた者については予想外。

 最後に香菜の身に起こる恐怖の顛末を描くが、最後に思いもよらぬ恐怖が明らかになる。

 それぞれ、こんなことはそうそう起こらないだろうと思いながら、あり得る恐怖であり、ちょっとコミカルな話もあったが、怖い話としては充分楽しめる1本だった。

/5

監督:三木康一郎

出演:石川凌雅、筧美和子、鎌田あゆ、佐藤流司、高野洸、立花裕大、鶴嶋乃愛、永田凛

於:新宿ピカデリー


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 24-275「チルドレン・オブ・... | トップ | 24-277「映画検閲」(イギリス) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画」カテゴリの最新記事