CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-246「キング・ホステージ」(アメリカ)

2017年08月19日 10時48分43秒 | アメリカ映画
終わったらゲーセンへ行こう、奢るよ
 ミシシッピ州のダウンタウンを総べるのは、残酷な帝王、エディ・キング。貧民街出身ながら成功者となったJ・Pから金を奪うため、キングはJ・Pの兄でチンピラのマイキーを誘拐する。
 96時間以内に35万ドルの身代金を要求されたJ・Pは、草野球仲間のサル刑事を通して警察に相談するが、警察本部はチンピラ同士の狂言誘拐と決めつけ捜査してくれない。仕方なくサル刑事とJ・Pは、潜入捜査官のガスの協力を得て独自のルートで捜査を始める。
 一方、極悪非道なキングの兄、バディが誘拐の話を嗅ぎ付け、街に帰ってくる。(「KINENOTE」より)


 謳い文句では、街を牛耳るエディ・キング演じるニコラス・ケイジと、サル刑事を演じるジョン・キューザックがぶつかり合うサスペンス・アクションとなっていたが、実際は街で生まれ育ったマイキーとJ・Pの兄弟の物語がメインの作品であった。

 弟のJ・Pは貧民街出身ながら会社を興して成功しているが、兄のマイキーは刑務所にも入り、麻薬を巡っての諍いを起こしたりしている。

 J・Pはそれでも兄のことを想い、家に食事の招待をしたりするが、雑言を口にしたりするマイキーに対し、J・Pの妻は少し嫌悪を抱いたりしている。

 そんな中、エディ・キングがマイキーを誘拐し、J・Pに35万ドルの身代金を要求してくる。

 兄の身を案じ、金策に奔走し、更にサル刑事にも相談するJ・P。
 しかし、サルや潜入捜査官は、エディ・キングとマイキーの狂言誘拐ではないかという疑いを持つ。

 しかし、J・Pだけはマイキーを信じ、彼を救出するため一人エディ・キングに立ち向かっていく。

 兄弟の愛情と絆を描いた話。

 エディ・キングを演じたニコラス・ケイジは、本作もちょっとイカレた男を演じている。

 途中、このエディ・キングの兄、バディが登場するが、このバディを演じたクリストファー・コッポラは、ニコラス・ケイジの本当の兄ということで、実の兄弟の兄弟役である。

 エディ・キングとバディ、そしてマイキーとJ・Pの二組の兄弟を対比させている話でもあるのかな。


 果たして、J・Pはマイキーを救出できるのか、二人は命を落とすことなく逃げられるのか。

 最後の銃撃戦では、ちょっと緊迫感を感じる作品ではあった。

 サル刑事はジョン・キューザックである意味あったのかな。

/5

監督:スティーヴン・C・ミラー
出演:ニコラス・ケイジ、ジョン・キューザック、エイドリアン・グレニアー
    ジョナサン・シェック、リディア・ハル、クリストファー・コッポラ
於:新宿シネマカリテ

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