125ccながら250ccクラスの大柄なスクーターがこの状態では後続車に迷惑がかかるので走行中止して原因を探る。
きっと駆動系の問題だがドライブ側は以前ウェイトローラーやプーリーなど一式交換して500kmも走ってない。ベルトも交換した。
したがってクラッチ側のプーリーを疑う。それとリア側は分解整備した記憶がない。
たぶんクラッチとかトルクカムだろうと見当をつけ雨で出かける予定もないので整備することにした。
トルクカムを分解してみるとスプリングやフェイスなどススだらけで真っ黒だ。
グリスが殆ど飛んで焦げた状態でこれではトルクカムの動きが悪いわけだ。
ついでにクラッチも分解してみるがシューもスプリングも大丈夫のようだ。
パーツクリーナーで洗浄してグリスアップ、使用されていたのはモリブデングリスのようだが今回はより耐熱のグリスを使用した。
あとは外した順番の逆に戻していくだけだ。
そしてアクシデント発生!
ナットを締めるとタイヤが手で回らなくなってしまった。
クラッチ問題なかったしそれにまだエンジンもかけてない。
余ったパーツは無いはずと付近を見渡すとワッシャー1枚(画像赤マル)を発見した。
だが今度はこれをどこに組み込のか分からない。
ナットを緩めると手でタイヤが回るからワッシャー1枚分のオフセット数mmがずれているがワッシャーの位置はカムトルクカバーよりも内側のトルクカムの方だと推測、それでまさかと思いながらパーツリストで確認すると順番はスプリング→カバー→ワッシャー→ロックナットだった。
径もピッタリでここにワッシャーを使うとはつゆ知らず(流石に台湾メーカー!)、スクーターのトルクカムはどれも同じ構造と思ったら大間違いだ。
分解する時にスプリングでロックナットが飛び出したがワッシャーの存在に全く気付かなかった。
整備する前にマニュアルやパーツリストでの予習は大切だと実感。
最後は無事作業は完了しセンタースタンド立てた状態だがアイドリング時のガタゴト音も無くなりエンジンの吹き上がりも良い感じだ。
雨が止んだらテスト走行に行くとしよう。
※あくまでもDIYメンテは自己責任です。
=メモ=
・総走行距離:21000km
・2wayレンチ39mm/32mm
・次回点検時マーカー確認